三河海岸大師八十八ヶ所 西尾市

願成寺(西尾市巨海町)・三河海岸大師五十八番札所

2018年5月25日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

福生院、瑞用寺、常福寺、願成寺の四寺院の弘法さんを巡ると四国八十八ヶ所を踏破(御遍路)できるという事で、ついに4か所目の願成寺に到着です。

これまでの三寺院は、すべて三河海岸大師霊場の札所に指定されていて、今回紹介する願成寺も五十八番札所に指定されています。

三河海岸大師霊場 五十五番札所
常福寺(西尾市刈宿町)

三河海岸大師霊場 五十六番札所
福生院

三河海岸大師霊場 五十七番札所
瑞用寺

四寺院を巡るお遍路さんも気軽にできていいかもしれませんね。

寺院情報

寺院名:海会山 願成寺
鎮座地:愛知県西尾市巨海町西脇五十六番地
本 尊:釈迦如来坐像
宗 派:臨済宗妙心寺派
創 建:不明
H P:-
札 所:三河海岸弘法 五十八番札所
札 所:西条四国 讃岐国

由緒

詳しい創建年は分からないですが、吉良氏初代である吉良長氏の妻「覚了院本成大姉」が創建したのがこの願成寺という事です。そしてその後、息子の満氏、もしくは孫の貞義によって大造営工事が行われ大禅林になったんだとか。
また、吉良家の菩提寺であった実相寺の三世"可庵円慧"が願成寺の二世として事実上の開山を行ったという事ですので、南北朝時代には願成寺は存在していたことがわかります。

参拝記

国道247号線から西側の集落の中に鎮座する願成寺。ちょっとわかりにくい場所に鎮座しているかなと思います。

山門は、薬医門で左右に小屋が設けあれていて石仏が鎮座しています。

境内の塀を兼ねた感じの御堂に弘法様が鎮座しています。

海岸大師だけでもわかりにくいと思うのに、さらに海岸札所と表記されると、もう何が何やら・・・。元々は国道247号線になる旧道に置かれていたのが拡幅工事の際に願成寺山門前に移設されたんだと思われます。

この西条四国なるものはさっぱりわかりませぬ・・・。なぜに旧国名で表記されているのか。

本堂は、簡素な造りになっています。というかあまり本堂という感じがしませんな。さらに、屋根の葺き替え工事でトタン葺きなっている為、さらに本堂感が損失してしまっている気がします。

この願成寺、創建由来が吉良長氏の奥様が創建したと言われており、この願成寺に伝わっている物も、県や市の文化財に指定されている物が3点あります。そのうちの一つに、願成寺の由来について記載されている物があるそうなのですが、なんと書かれているのかWebで調べても出てこないので、図書館に行かないとなあと思っています。

本堂脇には、葺き替え工事される前の鬼瓦が飾られています。
葺き替え工事をした時、古い鬼瓦をこんな感じで飾っておくのは何故なのでしょうか。


巨海町、刈宿町の四寺院での御遍路さんも踏破?し、さらに国道247号線を北上していこうと思います。

-三河海岸大師八十八ヶ所, 西尾市
-, ,