神社情報
神社名:白山神社
鎮座地:愛知県西尾市西浅井町札木十八番地
御祭神:伊邪那美命、菊理比咩命、猿女神
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:元禄十一年(1698年)
境内社:稲荷社、秋葉社、御久麻社、御鍬社
例大祭:十月十四日
H P:-
参拝日:2010.10.1
参拝日:2017.10.10
御由緒
社記に、創建は元禄十一年(1698)八月、西浅井の人辻村平太夫が湯治のため加賀国に旅し白山権現の分霊を請け祀る、という。明治五年十月十二日、村社に列し、同四十年十月二十六日、供進指定をうけた。大正二年一月五日、字西田の諏訪社と字古城の八幡社を境内社に移転合祀する。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
参拝記
神社周辺情報
西尾市高落町の神明社の前を通っていた同じ市道沿いに鎮座するのがこの白山神社になります。
矢作川の東岸を沿う様に進んでいく市道ですね。
市道から神社方面を望みます。
西尾三和町方面← 神社 →岡崎柱町方面
結構抜け道として使っている方も多い道なのでは?
社号標
旧社格が彫られた大正十年製の社号標
参道
上記の参道入口から上り坂を進んでいくと鳥居が見えてきます。
ちなみに、参道脇には・・・
今は廃園となった三和北部保育園の遺構を見ることが出来ます。
いつ頃廃園になったのかは情報がなく不明ですが、これも少子化の影響でしょうか?
鳥居
社号標と同じく大正十年製の石造の両部鳥居
支柱がつくだけでイメージがだいぶ変わりますね。
手水舎・水盤
瓦葺の二本柱タイプの手水舎ですが。柱がかなり太く、このタイプにありがちな不安定な雰囲気はあまり感じられませんね。
ただ・・・瓦葺の造りではかなり重心が上になってしまうので、この二本柱タイプは向いていないと思うんですが。瓦葺にはどっしりとした四本柱がよく似合います(ような気がします。)。
祓所
手水舎と反対側には、御神木と祓所があります。
狛犬
手水舎を抜け、階段を上がっていくと、狛犬に挟まれるように社殿が見えてきます。
かなり大きく、そしてかなり高く鎮座しているため、上向きに見える狛犬一対
大正十年生まれになります。
社号標、鳥居、狛犬と石造物が大正十年製ということで、この年に大規模な造営工事が行われたんだと思います。
社殿
瓦葺、入母屋造、平入の回縁が設けられた拝殿になります。
平成十九年に大規模改修工事と祭祀殿が新設されたそうです。
祭祀殿はあまり聞いたことがないですが、元々露天だった祭場を改めて拝殿と覆殿を繋ぐ形で設けられた建物の事だと思われます。
覆殿と拝殿の間の銅葺の建物を祭祀殿と称しているのだと思われます。
この神社の覆殿なんですが、唐破風が設けられていて、覆殿とは思えない重厚感があったりします。今回その写真を撮り忘れてしまったので、前回参拝した時に撮影した写真がこちら
本殿の様にみえますが、あくまでも覆殿です。
中には、流造りの本殿が鎮座しているそうです。
遙拝所
社殿からさらに奥に進んでいくと、境内社と共に神宮遙拝所があります。
境内社
社殿向かって右側に鎮座する稲荷社、御鍬社合殿
稲荷社の傾向が強いようで、
凛々しい顔つきの狛狐も鎮座しています。
秋葉社
静岡県に本山のある秋葉社。
中部地方では秋葉信仰が根強く、火の神として町中の常夜燈や、こうした境内社など数多くの秋葉社を見る機会があります。
御久麻社になります。
御熊社と境内案内図には書かれており、熊と関係があるのかな?
ただ、矢作古川の対岸に式内社である久麻久神社があり、そこに縁があるのではないかと推察します。
秋葉社、神宮遙拝所、御久麻社は、社殿脇から伸びる道から行けます。
鳥居を潜り、階段を上がらず脇にそれた場所に鎮座するのが感応社。
境内社というより、地蔵尊が安置されている感じです。
懸魚・鬼瓦
非常に変わった形の懸魚になります。
分類的には蕪懸魚の亜種だと思われます。懸魚本体と鰭部分のつなぎ目がなんとなくおかしい感じがします。修繕工事の際懸魚本体部分のみ新設したのかな。