岡崎市 矢作川神社巡り紀行

神明社(愛知県岡崎市高橋町)

2017年10月1日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社情報

神社名:神明社
鎮座地:岡崎市高橋町字屋敷三番地
御祭神:大日孁貴命(天照大御神の別称)
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:不明
境内社:鍬神社、秋葉社
例大祭:十月第一土曜日
H P:-

参拝日:2017年9月29日

御由緒

創建は明らかではないが、明治五年十月十四日、村社に列格する。昭和十七年六月十三日、社殿を改築境内の整備工事を行う。同年十二月十一日、指定社となる。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より


当社は、矢作川左岸の清地に鎮座し口碑に天保年間(1644-1648)に小祠を建立し奉斎したのが始まりと伝えられています。
明和四年(1767)に現在地へ本殿を造営により遷座。明治八年十二月村社に列格。昭和十七年十二月に供進指定社となる。
明治三十五年七月八日、矢作川大洪水により高橋用水水門が破壊され、内堤も決壊又外堤も決壊危機に至るも御神威により難を免れ「高橋用水水源の神」として遠近各地より多くの崇敬を集めてきました。
社殿創建以来、氏子崇敬者により幾多の改修等護持に努めてまいりましたが、近年に至り社殿の老朽化が激しく、氏子総会にて再建事業が合意され、氏子・崇敬者の赤誠なる心を集めここに神明社、渡殿、拝殿、鍬神社本殿、秋葉社本殿および境内政治事業の完工を奉祝し記念の碑を建つる。

氏子戸数五十三戸
平成十九年十一月吉日
氏子中

境内神明社再建記念碑より

参拝記

神社周辺情報

高橋町の集落で矢作川側に鎮座しているのがこの神明社になります。境内から北西側を見ると、田んぼ越しに矢作川の堤防を望むことができます。

境内から堤防方面の望みます。地平線のごとく堤防が走っていますね

鳥居

境内入口から鳥居越しに社殿を望みます。
鳥居からまっすぐ石畳が社殿に向かって敷かれています。

社号標

社号標は社格が彫られた明治時代に奉納された物を使用しています。

手水舎・水盤

コンクリート造りの瓦葺の手水舎になります。最近造営された手水舎として一般的なスタイルではないかなと思います。

祓所

祓所になります。
祓所って何?と思われる方もみえるかと・・・。

祭事の際、神職を含め祭典に参列される方の穢れを祓う為に使われる場所の事を祓所といいます。穢れを祓う儀式の事を修祓(しゅばつ)と言い、神職が祓詞を奏上し、その後大麻を使用してお祓いを行います。

この神社の様に屋外に設置されている所もあれば、幣殿に設置されている所もあります。

祭式の際には、必ず修祓が行われるので、祓所は形を変えつつも必ず神社にあります。

狛犬

造営された時に作られた真新しい狛犬一対。
昨今の狛犬のご多分に漏れず、彩色が施されています。個人的にこういった彩色は色が剥げてきたときとかの状態を見たことがあるので、あまり好きではないですが、綺麗に保持されていればありかもしれませんね。

社殿

社殿を望みます。
拝殿ー幣殿ー本殿[覆殿]が一体になった形で、平成になって造営された岡崎を中心としたエリアでは神社としてはスタンダードな造りと言えます。
拝殿は三間幅の寄棟平入の高覧付きタイプですね。
この神明社では、瓦葺ではなく銅葺になってますね。

他の神社と違うところは、覆殿と幣殿さらに瑞垣部分が白壁に黒色の壁板を使用しており、拝殿部分との造りの違いを見せています。こうしたちょっとした違いだけでもほかの神社とは感じるイメージがかなり異なってくると思います。

境内社

境内社は2社鎮座しています。
鍬神社 祭神:天照皇大神
秋葉社 祭神:火産霊神

どちらも社殿の覆殿とイメージを合わせた形になっています。

懸魚・鬼瓦

かなり繊細に彫られた鰭をもつ蕪懸魚になります。かなり特徴的な懸魚ですね。

境内にて

遠くからでも目立つ2本の銀杏の木なんですが、参拝した日に木を見上げると・・たわわになった銀杏が。参拝している間にも銀杏を拾いに見える方がいらっしゃいました。
銀杏拾いの経験はありませんが、いつかはチャレンジしてみたいですね。

周辺の神社

地図で所在地を確認

”岡崎市高橋町字屋敷三番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

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