矢作川神社巡り紀行 西尾市

生田神社(西尾市一色町生田)

2017年12月2日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

 

神社情報

神社名:生田神社
鎮座地:西尾市一色町生田宮西十七番
御祭神:天照大御神、建早須佐之男命
旧社格:神饌幣帛料供進指定村社
創 建:享保十二年
境内社:稲荷社、秋葉神社
例大祭:十月二十三日
御朱印:-
H P:-

参拝日:2017年11月15日

御由緒

享保八年(1723年)新田開拓を始め二年間の工事を経て竣功生田新田という。同十二年四月二十六日、鎮守の森として伊勢の大神を祀る。明治五年十月十二日、村社に列し、同四十年十月二十六日、神饌幣帛料供進指定をうけた。昭和四十五年十月四日、社殿を改築した。

愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より


祭神 天照大御神
例祭 十月二十二日
祭神 建早須佐之男命
例祭 七月十五日
末社 豊宇気毘賣神、加具土命、大山袛神

三河国幡豆郡生田村生田新田は享保八年築立に着手し、同十年に至り竣功せり。同十二年関係者相議り新田鎮守神として社殿を創立し伊勢国より天照大御神、津島神社より建早須佐之男命の御分霊を歓請し合奉る。是即ち生田神社なり。爾耒年毎に氏子の戸数増加すると共に敬神の念彌々厚く明治三十六年四月八日に拝殿改築に着手し同三十八年十二月落成す。昭和十一年境内を拡張す。今日の隆盛を来すに至れり。
明治五年十月村社に列し、同四十年十月二十六日神饌幣帛料供進神社に指定されたり。

境内由緒書きより

参拝記

神社周辺情報

近年、うなぎブランドとして全国的にも名前が知れわたっている"一色うなぎ"。一色町の沿岸地域には、数多くの養鰻池が点在しています。
今回紹介する生田神社の周りにも養鰻池が数多く存在しております。

神社の脇、用水を挟んでハウスの中に養鰻池があります。
まさにうなぎの街一色の中心にいる感じです。

境内入口

南入境内なんですが、南側にはこれまた養鰻池がある為、平行に走る道路から東入りになっていて、境内入口で右に回って境内入口になっています。

 

社号標

旧社格だけでなく、神饌幣帛料供進指定まで彫られた社号標になります。

鳥居

昭和四十五年製の神明鳥居がお出迎え。

祓所

鳥居左手に設置されている祓処

由緒岩

祓所の隣には、由緒書きが彫られた岩が鎮座しています。

手水舎・水盤

木造、銅葺の四本柱タイプの手水舎になります。
水盤とのバランスが自分好みのスタイルです。

狛犬

鳥居と同じく昭和四十五年生まれの狛犬一対。

この神社には、さらに東入りの入口があり、そこにも鳥居と狛犬が設置されています。

東入り境内入口

東入り側は狛犬が鳥居手前に鎮座しています。

大正十年生まれの狛犬一対。
生まれ年から元々はこちらの狛犬が正面に鎮座していたと思いますが。

東入り側も神明鳥居がお出迎え。

神楽殿・社務所

この生田神社では、神楽殿と社務所が一体となっています。
これはこれで、効率的な造りだとは思います。

社殿

コンクリート造りの神明風の社殿になります。

拝殿、幣殿、本殿、さらに本殿を囲む瑞垣が一体となった社殿になっています。

境内社

社殿向かって右手に鎮座する稲荷社。その稲荷社の隣にも祠があります。

 

懸魚・鬼瓦

神明風社殿で鬼瓦、懸魚がない為、甍覆と鞭掛、千木を見て頂きます。
おなじコンクリート造りの社殿でも、こういった細かい部分を見ていくとその社殿毎に違いがでてくるのが面白いですよね。

参拝を終えて

養鰻池に囲まれた神社になります。
伊勢湾台風などで被害を受けた田畑を養鰻池に転用したり、養鰻用水を完備したりと養鰻に力を入れていて、全国市町村別うなぎ出荷量では全国一位の西尾市(旧幡豆郡一色町)。
そんな全国一位を感じられる生田神社は是非訪れてほしい神社ですね。

近隣の神社

地図で所在地を確認

”西尾市一色町生田宮西十七番地”

矢作川神社巡り紀行

矢作川沿いに鎮座する神社を参拝、紹介をしております。興味がありましたら、順次更新しておりますので、のぞいてみてください。

神社誌作成プロジェクト

-矢作川神社巡り紀行, 西尾市
-,