神社情報
神社名:山上神社
鎮座地:西尾市笹曾根町西屋敷二十八番地
御祭神:大山咋神、天照大御神
旧社格:村社
創 建:延宝元年(1673年)
境内社:八幡社、秋葉社
例大祭:十月二十一日
御朱印:ー
H P:ー
参拝日:2017年12月6日
御由緒
社伝に、延宝元年(1673)三月の創建という。藤九郎、藤八、藤七の三人兄弟この地を開拓し、守護神として祀る。明治五年十月十二日、村社に列格する。昭和六十年十月社務所を改築した。
愛知県神社庁 発刊
「愛知県神社名鑑」より
延賽元年の創立なり。當時藤九郎、藤八、藤七、三人の兄弟あり。
三人此地に来りて開拓に従事し、藤九郎は神明社、藤八は玄行寺、藤七は山上神社を創建して各自の守護神としたるに始まれりという。明治五年村社に列す。例祭十月十五日。境内三百拾二坪、境外畑四畝歩。
合祀一、神明社、大正二年十一月合祀
幡豆郡福地村役場 発刊
「愛知県幡豆郡福地村誌」より
参拝記
愛知県道312号荻原巨海線沿いに鎮座するのがこの山上神社になります。
この県道は、山上神社の北側を東西に走っているので、車で走っていると一角だけ木々が生い茂っている場所が見えるので、分かりやすいかなとは思います。
神社全体が石垣を用いて盛土されていますが、玉垣がためなのかかなり開放的な境内の雰囲気になっていると思います。
ストリートビューで神社周辺の雰囲気を感じて下さい。
神社の向かい側には田園風景が広がっています。
参拝した時は、減反政策の為大豆畑が広がっていました。
境内入口
境内入口に設置された灯篭の感覚がかなり広いですね。
鳥居後ろに設置されたポールなんですが、左右遂になってないので、もしかしたら、国旗掲揚塔なのかも。
社号標
この大山神社には社号標は見当たりませんでした。
鳥居
扁額が取り付けられてない明神鳥居がお出迎え。
建立年月を調べ忘れてしまいました。
ここの鳥居は、このように石組みで囲まれてまして、玉砂利がひかれています。
自転車も乗って鳥居を潜らせないぞっていう雰囲気が好きです。
手水舎・水盤
手水舎は設置されておらず、露天の水盤が置かれています。
ただ、台座と本体がずれてしまい、隣の気に寄りかかっている様に見えますね。
水盤には山王宮と彫られていますね・・・。
山王宮とは何ぞや?
この山上神社の主祭神である大山咋神(おおやまくいのかみ)の別称を山王と呼ぶそうです。
天台宗の総本山"比叡山延暦寺"で生まれた山王神道という神道の流派が存在しており、神仏習合の考えのもと、山王権現は釈迦の垂迹であるとされました。また、天台宗の開祖最澄によって、山王権現を天台宗および延暦寺の結界を守る守護神とされています。
こういった歴史の中で、山の神として山王神道は広まっていったんだとおもいます。
その後、明治維新後の神仏分離政策の中で、山王権現を祭神としていた神社は、山王と同一視されていた大山咋神を祭神として存続しています。
この山上神社も江戸時代までは山王権現を祭神にしていたと考えれます。
この水盤に彫られている山王宮という言葉にも歴史を感じますね。
狛犬
この山上神社には狛犬が設置されていません。
社殿
改めて、正面から社殿を望みます。
入母屋造、瓦葺、平入、廻縁の設けられた拝殿になっています。
屋根の庇部分から伸びている金網は何の目的で設けられたのでしょうか・・・。
本殿は瓦葺、切妻造の覆殿の中に神明造の本殿が据えられているそうです。
拝殿と本殿の間は露天の祭場となっています。
境内社
社殿向かって右手に鎮座する八幡社と石造りの社が印象的な秋葉社。
懸魚・鬼瓦
かなり劣化の激しい猪の目懸魚になります。残念ながら六葉が取れてしまっていますね。
参拝を終えて
境内は遊具が設置されて公園としても使われていて、開放的な境内なんですが、狛犬だったり手水舎だったり、灯篭といった神社施設が少ない為なのか、広い境内も合わさって何となくさみしい感じがします。
こうやって参拝していくと、神社としてのバランスっていうのがあるのかな~と思えるようになってきました。