御城印を集めよう!

御城印とは?

 5年ほど前からちょこちょことその名前を聞くようになった「御城印」。それ以前に始まった「御朱印ブーム」にあやかった柳の下のどじょう狙いか?と思っていたのですが、その拡大は留まるところを知らず、現在では凡そ700城以上の城郭、城址などの御城印が発行されているといいます。

 御城印を扱った本が発売されるなど、まだまだ広がっていく事間違いなしのムーブメントになっていますね。そもそも、「城址を巡る」という趣味は、「神社仏閣を巡る」という趣味と双璧をなす他人に話しても中々共感を得られなかったマイノリティな趣味だったはずなんです。それが、某ゲームの影響で戦国武将がいきなり美男子化し始め、「歴女」や「仏女」というワードが一世風靡したりして「日本史」に注目を集めると、名城100選(その後続名城100選)のスタンプラリーが始まるなど、城址巡りを始める方が急速に増え始めましたね。ほぼ時を同じくして、寺院や神社でひっそりと行われていた「御朱印」を求める方も急増し、テレビや雑誌にも「御朱印集め」というワードが多く登場して、この10年程は「御朱印ブーム」が続いております。ブームと言いながら10年近く経過している訳ですから、これはこれで一つの文化となったのかもしれませんね。(当サイトを立ち上げた時に「御朱印をもらおう!」という記事をアップしているので、これを考えただけでも広く定着した文化なんだなと思う訳です。)

 で、冒頭に述べたように、正直何時頃からその名前を聞きだしたのかは覚えてはいないのですが、全国各地にある城址などで「御城印」というものが登場し始めました。最初聞いた時は、「御朱印ブームのおこぼれ狙いでどこまでひろがるのかな~」って思っていたのですが、この御城印って御朱印とはまったく違う性質なのもあって、急速にその数を増やしていく事になった訳です

 御朱印は、(ブームがあって最近始めたところもありますが、)古くから行われている参拝証明な訳で、各寺院・神社が独自に行っている物になります。これに対して、御城印はその城跡がある地方自治体(市町村)が地域振興の一環で行っています。まさに「お上が始めた事業」なんですよね。この「お上が始めた」というのがミソで、各市町村にある観光事業課や観光協会などが市町村にある城址の御城印を発行しています。

 「参拝した証明に頂く御朱印」に対して、「城址をきっかけに観光客に来てもらう為の御城印」と言った所でしょうか。

 観光客を呼ぶ為に御城印がある訳ですから、時期限定の御城印だけでなく、他の市町村との連携による合同企画など、御城印を広める為の告知活動が積極的に行われています。まあ、費用対効果がどれだけあるのかはよくわかりませんが・・・。

 こういった目的の為に造られた(と勝手に筆者が思っている)御城印なだけあって、その販売方法も非常に多岐にわたっています。著名な城址などは城跡公園として整備され、その中にある事務所や売店などで販売されている訳ですが、残念ながら大多数の城址は「無人」な訳です。城址の近くに御朱印を用意している神社や寺院があれば委託で置いてもらっている所もあるでしょうが、大多数はその市町村の観光課や観光協会または郷土博物館などでの販売になっているかと思います。御城印を求めて、観光課が入っている各市町村役場を訪れるというのは中々敷居が高い気がするんですけどね・・・。

 こんな感じで御城印を頂く事もあって、基本は「書き置きタイプ」の御城印になります。このため、「御城印帳」も販売されているのですが、御朱印帳と違い、クリアファイルの様になっていて御城印を一部づつセットしていく様式になっています。徐々に集めていくと、いつかは御城印帳がほしくなりますね。

管理人が集めた御城印

2021.07.29現在

愛知県

 ・大草城 ・緒川城 ・大野城 ・坂部城

福井県

 ・金崎城 ・国吉城

実は、御城印を集めようとか記事を書いておきながら、御城印を集め始めたのは2021年7月になってからと、記事を書いている時点でまだ2週間ほどしかたっていない、めっちゃ初心者な訳ですが、のんびりと集めていこうかと思います。・・・サイトの特徴から愛知県下の御城印を主に集めていく事になるかとは思いますが。お付き合いをよろしくお願いします。