名古屋市千種区

八幡社(千種区千種二丁目)

2024年11月17日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

名古屋市の吹上と呼ばれる地区に鎮座する八幡社の紹介です。干拓が進む以前の名古屋はこの辺りまで入海がきていたようで、海風によって砂が舞い上げられた事から吹上と呼ばれたとか。

神社情報

神社名八幡社
鎮座地名古屋市千種区千種二丁目十八番地十四号(Googlemap
例大祭十月十四日
創 建安政五年(1858年)
御祭神應神天皇
旧社格神饌幣帛料供進指定村社
神名帳

境内社

境内社皇大神宮
秋葉神社
津島神社

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022/4/27

御由緒

 名古屋工業大学の北側、千種区と昭和区に跨った地域を「吹上」と呼んでいます。八幡社の地名は現在では千種区千種となっていますが以前は江戸時代の頃からこの辺りは吹上と呼ばれていた事から「吹上八幡社」と呼ばれています。

 元々この吹上と呼ばれる地域まで海が迫っていた様で、千種区役所のHPにある「千種区の町名由来」によると、吹上は「古矢田川層の上にできた村落で、昔はこの辺りまで入海だったため、真砂が風で吹き上げた所といわれています。風を受けやすい地形に多い地名です」とあります。そして、弘治年間(1555-57年)に應神天皇の神霊を載せた小船に流れ着き、神吹上られ給う意により「吹上の里」と呼ぶようになったとも伝えられている地域になります。

 そんな伝承が影響したのか、幕末である安政五年(1858年)に御器所村字木市に八幡社が創建されています。そして、明治十九年(1886年)に崇敬者の勧請によりこの地に遷座しています。なぜに遷座する事になったのか不明ですが、明治期の名古屋市都市開発の中で神社を含めて集落ごと移動しているケースを他の場所でもあったので、ここ吹上八幡社もそういった理由で現在の境内地周辺に集落ごと移動したのかもしれません。

社伝によれば”往古は此の地を古井(こび)と称し、清水滾々(こんこん)と吹き出し應神天皇御誕生に際し里人喜び、この清水を献上したと伝える。又此の地は入海の末端で弘治年間(1555-57年)應神天皇の神霊小船に御してこの小丘に漂着せらる。神吹上られ給う意により古井を吹上の里といい、里人天皇との関係ふかきを奉謝し産土神として祭る” 明治五年十月村社に列格し、大正十一年九月十五神饌幣帛料供進指定社となる

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」

御祭神

  • 応神天皇

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

 若宮大通という名古屋市でも屈指の大動脈となる幹線道路がすぐ南を東西に走り抜けているのですが、そこから一本路地に入った場所に鎮座している吹上八幡社の境内はそんな喧噪を感じない落ち着いた気持ちになれる場所になっていると思います。

境内入口

 旧社格が彫られた社号標、幟立石一対、石造灯篭一対、扁額の無い明神鳥居が据えられた境内入口になります。更に例祭の時になると、提灯釣竿が一対建てられるみたいです。(ストリートビュー参照)

手水舎

 瓦葺木造四本柱タイプの手水舎に、水盤と井戸が設けられています。井戸は囲いが付けられて普段は使用できない様になっていますね。

狛犬

 狛犬の造形・風化具合から明治期後半から大正期の生まれと思われる狛犬一対になります。以前から狛犬紹介の所で自分の所感を述べていたりしますが、個人的にはこれくらいのシンプルかつ少し愛嬌のあるこの時代の狛犬が一番好きですね。

社殿

切妻造瓦葺妻入の拝殿、祭文殿と本殿が一列に並んでいるまさにお手本のような尾張造の社殿となっています。

拝殿と祭文殿は渡殿によって繋がり、本殿は瑞垣によって囲まれています。

 更に拝殿の前には大正期に据えらえた蝋燭台が設けられており、尾張地方の社殿造の特徴が凝縮されています。

境内社

 社殿脇に瑞垣で囲まれた基壇上に境内社である三社の社が鎮座しています。境内社にも蝋燭台が設けられていますね。

アマビエ様


遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」


鎮座地を神社で確認

神社名八幡社
鎮座地名古屋市千種区千種二丁目十八番地十四号(Googlemap
最寄駅電車:名古屋市帝地下鉄桜通線「吹上駅」徒歩15分
バス:

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

2022年4月27日遠征紹介

今回は愛知新十名所ではなく名古屋十名所を巡っていく予定で名古屋市を南部から進んでいきます。今回の遠征で名古屋十名所は名古屋城・熱田神宮以外は巡った事になるのですが・・・名古屋城と熱田神宮は有名すぎて当サイトで紹介するまでもない気がするのは自分だけかな?

今回の遠征も中々の件数を巡る事が出来ました。やっぱりバイクの機動力は偉大だなと改めて実感します。

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