ONE POINT
戦国時代を通じて成田氏の居城であった「鳥栖城」の跡を境内とする曹洞宗の寺院である芳樹山成道寺の紹介です。境内には名古屋市文化財に指定されている成道寺石仏が安置されています。
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 芳樹山成道寺 |
所在地 | 名古屋市南区鳥栖二丁目十五番地二十二(Googlemap) |
創 建 | 不詳 中興開山:安永三年(1774年) |
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 釈迦牟尼仏 |
霊 場
霊 場 | 蓬ヶ島八十八ヶ所五十九番 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
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文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | 成道寺石仏 |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | https://www.jodoji.com/ |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年4月20日 |
御由緒
成道寺は室町時代に築城されたという「鳥栖城」の跡地に建っています。
寺伝によると、成道寺は元々現在「鳥栖八剱社/紹介記事」が鎮座している鳥栖八剱社古墳の南側にあった「満留山」という場所にあった臨済宗の寺院「銀露山鶴松寺」が発祥であるという。
先にも述べた「鳥栖城」は室町時代の応仁年間(1467-69年)に成田縫之助時重が鎌倉街道沿いに築城したと伝えられている。元々の城名は「取隅城」だったとも。この鳥栖城主の成田氏の菩提寺が鶴松寺だったとか。
その後、江戸時代なっても成田氏はこの地域を治めていた様だが、安永年間、成田甚右衛門は「和を愛する」として禄高を返上して帰農したという。そして安永三年(1774年)、熱田秋葉山円通寺十五世柏林芳樹和尚の法地再興の願いにより境内地を現在地に移し寺号を現在の芳樹山成道寺に改称して中興開山しています。この時に中根村に在った寺号不詳の寺院と合併されたとも伝えられています。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
鳥栖八剱社の北西側に今回参拝する芳樹山成道寺は鎮座しています。この辺りは、桶狭間の戦い以前に織田信長から離反した山口氏の家臣である成田氏の居城である鳥栖城のあった場所だと伝えられています。
境内入口

参道入口には山号標と寺号標が両脇に建てられています。その寺号標の奥には・・・

謎に包まれた「蓬ヶ島八十八ヶ所霊場」五十九番札所の案内柱が設けられています。これで蓬ヶ島霊場の札所案内柱と出会うのは二カ所目になります。熱田周辺の霊場かな?と思っていたのですがここ南区でも出会う事を考えると現在の名古屋市南部に広がる霊場の様な気がします。
山門

山号が掛かれた扁額が掲げられた袖壁が設けられた四脚門の山門になります。
成道寺石仏

成道寺の境内の一角に名古屋市指定文化財となっている「成道寺石仏」が奉安されています。この石仏は鳥栖城主だった成田夫妻の夫婦地蔵であるとも伝えられている石仏になります。この一対の石仏の内一基に「鳥住伝心浄本菴主」「永正十二年(1515年)乙亥正月十二日」と刻まれており、石仏の紀年銘としては名古屋市最古のものになるんだとか。

現在では石造の鞘堂のなかに石仏が安置されているようです。

この鞘堂の中に名古屋市文化財に指定されている石仏が一対安置されています。これが約500年の風雪に耐えて現在にその姿をとどめている石仏になります。
本堂

入母屋造瓦葺平入の本堂になります。
所在地を地図で確認
寺院名 | 芳樹山成道寺 |
所在地 | 名古屋市南区鳥栖二丁目十五番地二十二(Googlemap) |
最寄駅 | 鉄道:名古屋市営地下鉄・桜通線「鶴里駅」徒歩5分 バス:名古屋市営地下鉄・新瑞12系統「桜田中学校バス停」徒歩4分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。