寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 応夢山定光寺 |
所在地 | 愛知県瀬戸市定光寺町三百七十三番地(Googlemap) |
創 建 | 建武三年(1336年) |
宗 派 | 臨済宗妙心寺派 |
御本尊 | 延命地蔵願王菩薩 |
霊 場
霊 場 | 城東西国三十三ヶ所観音霊場 二十七番札所 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
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二十六番:小金山感応寺 | 城東西国観音 | 二十八番:下半田川観音堂 |
文化財
国 宝 | |
国指定 | 本殿 附宮殿一基 源敬公廟 太刀 銘助重 太刀 銘守家 |
県指定 | |
市指定 町指定 村指定 | 祠堂帳 直入橋 |
参拝情報
御朱印 | 〇 |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022/6/24 |
御由緒
建武三年(1336年)、「覚源禅師」によって創建される。開基は水野致国。臨済宗建長寺派(大覚派)慶安三年(1650年)定光寺に隣接する山林に源敬公廟が造営され、また臨済宗妙心寺派に改宗し中興した。
愛知県下新十名所
名所情報
名所名 | |
所在地 |
参拝記
岩屋堂公園を後にして品野岩屋の滝と同じく愛知県十名所にノミネートされた初代尾張藩主「徳川義直」の霊廟がある応夢山定光寺を目指します。最短距離で行こうとすると県道だけでなく市道も使っての山越えとなる為、普段はあまり使わないGooglemapのナビ機能を使用してひたすらバイクを進めた事もあって、正直どのルートを通ったのかよく覚えていないのですが、山の中を走っているせいか距離の割に時間があまりかからなかった記憶があります。
定光寺の境内入口前を県道205号線が走り、道路を挟んだ向かいには定光寺公園の駐車場がまるで定光寺への参拝者専用駐車場の様に整備されているのがこの辺りの桜&紅葉スポットとして一体整備されているのが何となく感じ取れます。
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県道側に寺号標と源敬公廟と彫られた石柱が対で据えられた境内入口があります。石柱の先にある瀬戸市の指定文化財である直入橋という石橋を渡って参道に向かう事になります。
直入橋
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瀬戸市に存在する石造物でもかなり古い年代に属するものなんだとか。名古屋の寺社を巡っているとよくその名を目にする二代藩主「徳川光友」の命によって造成架設された物なんだとか。
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参道
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定光寺の境内入口から山門まで石段の参道が延々と続いています。これこそ色々社寺を巡っているとこうした坂道の参道が続く神社仏閣に巡り合う事が多いので最近は特段感じなくなりましたが、最初の頃はこの坂道登っていくのか・・・やめようかなと思った事が何度もあったのを思い出します。ここ定光寺の参道も中々の距離があって少し息が上がったのですがまあ日頃の運動不足解消にもってこいの坂道だと思えば気が楽になるかと思います。
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こうして写真を見てると、結構な坂道が続いていますね。まだ段差が低い石段が続いているので楽なんですが、一段一段が高い階段とかそれこそほぼ未整備の坂道なんかだと急激に体力を消耗するので、登り切った時にはヘトヘトになることが多々ありますね。
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どれくらい歩いたかは覚えていないですが、ようやく山門が見えてきました。中央に手すりが設けられた石段を登り切ればある意味ゴールですね。
山門
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袖壁が設けられた薬医門の山門になります。
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門の手前に提灯釣が対で設けられているのが特徴的な山門ですね。
水盤
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水が湛えている水盤になります。水道水なのか湧き水を使用しているのかは不明ですが、水盤の底部分から常に水が湧き出るのが殆どの社寺では水が枯れている水盤が多い中、非常に特徴的ですね。
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こうして水が湧き出る部分を見ているだけで涼を感じます。真冬にこの記事を書いている自分は涼というより寒って感じだったりしますが。
本堂
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重層造りの本堂になります。「定光寺誌」という定光寺の由緒などが書かれた本には明治期からの本堂の写真が載っていたのですが、今の姿になったのは大正期から昭和期の修繕工事になってからでそれ以前はここまで重厚な感じではなかったのが印象的でした。自分は国会図書館でこの本を見たのですが、瀬戸市の図書館に所蔵されているのかは不明ですが是非一度みて本堂の変遷を感じてもらいたいなと思います。
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観音堂
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城東西国観音の二十七番札所本尊となっている観音堂になります。御詠歌の扁額が掲げられており、今でも巡拝されている方がいらっしゃる霊場らしいです。
鐘楼
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こうした形状の鐘楼の一階部分?は袴腰などで覆われている所が多いかと思いますが、こうして全体の構造が可視化してしまうと非常に違和感を感じてしまいます。
源敬公廟
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初代尾張藩主の「徳川義直」の霊廟である源敬公廟への入口がこちらになります。門脇に設置された料金箱に拝観料を治めて中に進むことになります。
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昭和十二年には国宝に指定されていたんですね。戦前に指定された国宝の多くが現在では重要文化財となっていて戦前と国宝の基準が異なっているんですね、
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源敬公廟の説明と建物の名称などが記載された説明板になります。ちなみに源敬公は徳川義直の諡号になります。
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先ほどの入口から最初に潜る門が「獅子門」になります。
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続いて築地塀に囲まれた廟が見えてきます。竜の門を潜り廟の中に入る事ができます。
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廟の中央部分には焼香殿が建てられています。今までみた門や焼香殿には木造の覆いが設けられているのですがこれは風雨による風化対策なんですかね。
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焼香殿の奥には唐門と瑞垣の奥に源敬公墓があります。
源敬公廟の建設物を見ていると仏式でもなく当然神式でもない変わった霊廟だなあとおもっていたのですが、色々調べていると儒教式の霊廟であり、明国から帰化した陳元贇による設計によるものになるそうです。現代に生きる自分たちには儒教は非常に縁遠い宗教の一つになってしまっていると思いますが、江戸時代には特に武士社会には非常に影響力の強い宗教のひとつだった様ですね。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 応夢山定光寺 |
所在地 | 愛知県瀬戸市定光寺町三百七十三番地(Googlemap) |
最寄駅 | 鉄道:JR東海 中央本線「定光寺駅」徒歩20分 バス: |