ONE POINT
愛知県愛知郡東郷町諸輪にある浄土宗西山禅林寺派の寺院「恵日山観音寺」の紹介です。東郷町の民話「守り輪の観音さま」の舞台となる諸輪観音像が県の文化財に指定されています。
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 恵日山観音寺 |
所在地 | 愛知県愛知郡東郷町諸輪観音畑八番地 |
創 建 | 延喜十七年(917年) |
宗 派 | 浄土宗西山禅林寺派 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
霊 場
霊 場 | 城東西国三十三観音 五番札所 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
---|---|---|
与楽山東陽寺 | 城東西国観音 | 天理山大徳寺 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | 正観世音菩薩座像 |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | 〇 |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年3月16日 |
御由緒
寺伝によると創建は延喜七年(907年)であると伝えられる古刹になります。創建当初の寺号は「浄楽寺」。
康永三年(1344年)、浄土宗に改宗し祐福寺の末寺となる。
文和二年(1353年)、寺号を観音寺に改める。
城東西国観音五番札所の札所本尊となる聖観世音菩薩像が安置されている観音堂は天暦三年(949年)、観音寺二世寿慶阿闍梨が諸輪の観音像を安置する為に建立されたと伝えられるそうです。
諸輪の観音像
諸輪観音発祥地の紹介記事
https://jinja.dr-leather.com/morowakannnonhassyouti/
刈谷市今岡町には「諸輪観音発祥地」の石碑が据えられており、この石碑には「網に引っかかった観音像を引き上げ洗い清め安置していたが、その後諸輪村に現在も安置祀られている。」と記されており、この観音像が観音寺の観音堂に奉安されている観音像であるとしてます。
この刈谷市の伝承にたいして、観音堂の側面には「守り輪の観音様」という伝承があり、その伝承が観音堂の側面に掲げられていました。
この伝承では、常楽寺の二世「寿慶阿闍梨」の夢に掃部山の観音様が現れ、「今岡が見える場所に祀ってほしい。」と告げると、諸輪の村人らと掃部山に観音様をお連れに行った・・・。という伝承になっています。
「守り輪の観音さま」は東郷町文化財保護委員会が編纂している「絵本)東郷の民話」に収録されており、観音堂に掲げられいた絵本もこの「絵本)統合の民話」に集録されている物の様です。
この守り輪の観音さまの絵本は東郷町のHPにも掲載されているので、絵本の内容はそちらで確認してもらった方がわかりやすいかも。
そうそう、「守り輪の観音さま」をGoogle先生に尋ねてみると、東郷町のHPの他に何だかyoutubeの動画を提案してくるかと思います。この動画、中京テレビのアナウンサーの朗読動画の様です。この動画が↓になります。
お時間がある時は是非見てみてください。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
名古屋と豊田を結んでいる国道153号線の「観音畑交差点」を北に曲って150mほど進むとコンクリート製の塀と山門が見えてきます。この塀と山門が今回参拝する観音寺のものになります。駐車場は境内に用意されていますが、国道153号線方面から向かう場合塀の手前の出入り口が駐車場出入口になるので注意して向かってください。
境内を囲む塀や土塀が設けられている寺院は非常に多い事から目にする機会が多いかと思いますが、ここ観音寺の様にコンクリートうちっぱなしの塀のままの寺院は正直少数派なんじゃないのかなと思います。表面を化粧していて、コンクリート製の塀は気付かないだけで結構多いかとは思いますが・・・。
山門
コンクリート製瓦葺の山門になります。まさに構造そのものがコンクリート製そのものって感じです。
同じ市道沿いに、八脚門を模した様な山門がありました。こちらもコンクリートだからできる構造の山門になります。どちらが山門でどちらかが通用門という感じなのかな。
旧来の境内入口?
観音寺の東側にまわると、石柱門が据えらえた境内入口があります。こちらの入口からは観音堂の正面が真っ直ぐ見る事ができます。先に紹介したコンクリート造りの山門からだと観音堂の裏側から境内に入る事になるのでやはりこちらが元々正面側の境内入口になるかと思います。
十王堂と観音堂
参道向かって右側には十王堂、左側には三十三観音堂が建っています。十王、観音像共に一見の価値ありです。
手水舎
井戸と水盤がある手水舎になります。ここまでくると普通に鞘堂ってかんじですね。
本堂
入母屋造瓦葺平入の向拝と高覧のある濡れ縁が設けられた本堂になります。濡れ縁は浄土宗や真宗の本堂では設けられている事が多い感じがします。
観音堂
入母屋造瓦葺平入の向拝と濡れ縁が設けられた観音堂になります。外陣部分が開放型となっているのが特徴でしょうか。こちらが城東西国観音の札所となるかと思います。
鐘突堂
コンクリート造りの鐘突堂になります。正直ここまでゴツく作る必要があるのだろうか?と感じてしまう程重厚感溢れる鐘突堂なんですが、ふと思い起こしてみると、コンクリート造りの鐘突堂って当サイトでは初見になるのではなかったかな。
御朱印
城東西国観音霊場には納経帳が存在しているそうで、御朱印は頂くことができるそうです。
参拝を終えて
雑誌・マンガに加えて旅行雑誌の定番"るるぶ"も月額500円(税抜)で読み放題!
やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 恵日山観音寺 |
所在地 | 愛知県愛知郡東郷町諸輪観音畑八番地 |
最寄駅 | 鉄道:名古屋鉄道 豊田線「米野木駅」徒歩31分 バス:東郷町コミュニティーバス「諸輪公園前バス停」徒歩1分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。