名所旧跡など

木曽川桜(愛知県一宮市・江南市)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

POINT

昭和二年に愛知県下新十名所投票戦において35位になった「木曽川桜」の紹介です。この年、国の名勝及び天然記念物に選ばれ名実ともに「名勝」となった場所になります。

名所情報

名所名木曽川桜
所在地愛知県一宮市から江南市

愛知県下新十名所

 「木曽川桜」は昭和二年に昭和二年に新愛知新聞社(現:中日新聞)が読書の方達からの投票によって愛知県の新しい十名所を決定しようという企画「愛知県下新十名所」において「6,684票」を集めて「第35位」になっています。

木曽川桜35位/57位6,684票

名所旧跡など

2024/4/21

鹿乗橋(愛知県瀬戸市/春日井市)愛知県下新十名所

瀬戸市と春日井市との市境となっている庄内川に架けられた「鹿乗橋」の紹介です。愛知県下新十名所の投票において22位にランクインしており往時はかなり注目を集めていた観光地に架けられたランドマーク的な橋だった様です。

名古屋市守山区 尾張四観音

2024/5/5

松洞山龍泉寺(名古屋市守山区竜泉寺)尾張四観音

尾張四観音、尾張観音霊場にその名を連ねる名古屋市守山区にある天台宗「松洞山龍泉寺」の紹介です。寺伝では伝教大師(最澄)による創建であると伝えられる古刹であり、また弘法大師(空海)も参籠し宝剣を奉納したとも伝えられています。

名所旧跡など

2024/4/11

愛知県下新十名所と名古屋新十名所を巡る:第2弾ー竜泉寺・鹿乗橋・櫻田景勝・山田元大将之社ー

2022年4月20日、愛知県下新十名所選定にノミネートされた鹿乗橋と龍泉寺を巡るあいちを巡る生活遠征編の立ち寄り先をダイジェストで紹介していきます。

名古屋市中区

2023/3/18

少彦名神社(名古屋市中区丸の内)愛知県下新十名所

名古屋市中区丸の内三丁目に鎮座する少彦名神社の紹介です。江戸時代末期の頃からこの辺りは薬問屋街として発展し「薬祖神」として勧請創建された神社になります。現在でも薬関連の方からの崇敬厚い神社になります。

名所旧跡など

2023/3/1

愛知県下新十名所と名古屋新十名所巡り ー京町薬祖神・闇之森・榎ノ権現・久屋金刀比羅社ー

2022年4月13日はどこ行こう  令和四年(2022年)の連載企画として紹介して生きている「愛知県下新十名所巡り」も早いもので第7弾となります。今回は名古屋市中区丸の内三丁目という名古屋市の中心地にある「京町薬祖神」を中心に巡っていく事にします。何度も愛知県下新十名所の紹介記事の中で紹介していると思いますが、愛知県下といいつつ名古屋市内の名所については殆どノミネートされていません。これは愛知県下新十名所選定以前の大正十四年に「名古屋新十名所」が選定された事が影響しているのは間違いないかと思います。 名古 ...

名所沿革

 木曽川の治水の為に慶長十三年(1608年)に徳川家康は伊奈忠次を奉行として現在の犬山市から弥富市まで続く長大な堤防を築きます。翌年には完成したこの堤防を「御囲堤」とも呼ばれます。

御囲堤

 徳川家康が木曽川の治水と大坂城の豊臣秀頼の防御戦の一環として築かれたという木曽川左岸に築かれた長大な堤防になります。木曽川からの分流もすべて遮断してしまうなどかなり大規模な堤防だったようで、尾張国内の農業に大きな影響を与えた様で、堤防には農業用水の取水口が築かれたり、ため池が各地に造られる様になったんだとか。

 御三家の一つ尾張徳川藩の所領を水害から守るという側面もあったはずで、対岸となる美濃国側は幾度となく木曽川が氾濫していた様です。規模の小さい藩が多い美濃国の藩主達は、水害の度に尾張徳川藩に対して一言いいたい気持ちだったとは思いますが。

大体赤線で示したのが御囲堤になるかと思います。まさに濃尾平野を流れる木曽川を一切尾張国側に入れさせないぞと硬い決意で造られた堤防であることがこの図からも感じられます。

 江戸時代にはこの堤防に桜が植樹されていた様ですが、一宮市北方町から江南市草井町にかけての堤防部分には明治十八年(1885年)に1,800本ものエドヒガン、枝垂桜、ヤマザクラが植樹された。この区域は昭和二年(1927年)・・・まさに愛知県下新十名所の選定が行われたその年に「木曽川堤」として国の名勝・天然記念物に指定されています。

名所訪問

 木曽三川公園138タワーパーク近くに昭和二年に国の名勝及び天然記念物に指定された事を示す昭和三年に建立された石柱が堤防上に現在も建っています。まさにここが昭和二年に愛知県下新十名所を決める投票戦において35位、6684票を獲得した「木曽川桜」の場所になります。

 訪問したのは三月下旬なので桜が咲くには少し早かったのですが、それでもちらほらと咲き始めています。満開の時はすごいい光景なのでしょうね。

 この木曽川堤桜の特徴は、日本で桜と言えば「ソメイヨシノ」なのはまず異論はないかと思いますが、このソメイヨシノが植樹されていないという点になるかと思います。四分咲きくらいのこの桜も枝垂れ櫻。

 石碑の後に見切れていましたが、非常に特徴的なデザインの138タワーになります。一宮(いちのみや)=138という語呂合わせを高さにしたことである意味有名な展望台ですね。
 近隣では眺めを遮るものがないので非常に眺望がいい展望台になるかと思います。

所在地を地図で確認

名所名木曽川堤桜
所在地愛知県一宮市・江南市木曽川堤防
最寄駅名鉄バス「138タワーパーク」徒歩2分

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