名所旧跡など

名鉄三河線「寺津駅」跡

2018年5月19日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

 

名所旧跡情報

種類別:廃線・廃駅跡
駅 名:三河線「寺津駅」
事業者:名古屋鉄道
所在地:愛知県西尾市寺津町
構 造:地上駅 1面1線
開 業:1926年9月1日
廃 止:2004年4月1日

訪問記

寺津小学校の西側に三河線の廃線跡が南北に走っています。ホーム跡がまだ完全な形で残っていて、寺津駅の往時の姿を残しています。

島型ホームが採用されており、全盛期の頃はこの寺津駅で交換交換が行われていた様で、さらに貨物取扱を行っていたころには、寺津駅にも貨物専用のプラットホームがあったようで、その遺構も残っています。

四両車両対応の為、延伸工事されたようで、元のホーム部分と延伸部分で構造が違うので、あ~これだけ伸ばしたのねと解かる造りになっていますね。

駅名標のフレームとワンマン運転の運転手用の後方確認ミラーがまだ残っています。

寺津駅跡から沿線沿いに50mほど行った場所に残っているホーム跡。
元々寺津駅は貨物駅と乗客用の駅が別に作られていたという情報があり、かなり以前に廃棄されたこのホーム跡は元々の乗客用の寺津駅跡だったそうです。

それが後年、貨物用の駅を拡張し島型ホームを設けて駅を統一させた名残なんだそうです。

そんな旧乗客用寺津駅のホーム脇に建っていた鉄道標識。この意味は何でしょうかね。

旧寺津駅から新寺津駅を望みます。(新旧付けても両方とも廃止されているんですが・・)

中央に島ホームがみえて、右手側にかすかにホーム跡が見えると思います。(丁度白い車のトランク部分にかかっています。)これが貨物用ホームの跡になります。

寺津駅跡から少し西一色駅方面にあるいていくと・・・

使用用途が不明な構造物が現れます。これは一体なんでしょうか・・・。

グーグルマップでも確認する事ができます。それが↓

いまいちわかりにくいですが、西尾線の線路跡を挟むように構造物があります。
線路に対し、斜めに作られていて、なおさら何かわからなくなります。

ちなみに、この構造物近くでこんなものを見つけました。

このマークなんだと思います?

これ、今はほぼ使われなくなってしまった名古屋鉄道の社標になります。

名古屋鉄道としては廃線跡を一括で西尾市に買い取ってもらいたいところでしょうし、西尾市としては必要な部分だけ買い取ってあとは知らん顔したいところでしょうか。

廃線から14年経過しますが、西尾市内の三河線跡は2004年の時のままで時間が止まってしまっているかのようです。

 

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