名古屋三弘法のご紹介

名古屋三弘法とは?

 名古屋市西南部に位置する三箇寺を札所とする弘法大師霊場になります。「名古屋三弘法奉納帳」に記載されている由来によると・・・

 名古屋三弘法は名古屋市の西南部に当り、第一番厄よけ大師 中郷宝珠院、第二番開運大師 多賀良浦辨天寺、第三番道びき大師 築港善光寺で、霊場開設の由来は昭和二年の秋、一人の遍路当地に来たりて曰く、
 「拙者本四国八十八ヶ所霊場巡拝中、第三十四番土佐の国、種間寺に参籠の砌り、夢に異僧本尊薬師如来の宝前に忽然として端座し、朗なる聲で大師和讃の

・猶も誓のその中に五穀豊熟富に貴き、家運長久、智恵愛敬、息災延命且易産(開運誓願)
・殊に見る目も浅ましき、業病難病受けし身は、八十八の遺跡によせて利益を成し給う(厄除誓願)
・悪業深きわれわれは、つながぬ沖の捨小舟、生死の苦海果てもなし、誰を便の綱手縄、爰に三地の菩薩あり、弘誓の船に櫓櫂とり、救済給える御慈悲の不思議は世々に新なり(道びき誓願)

を唱えおらるるを聞き、其の声微妙にして耳を離れず、四国巡拝を終えて更に諸々の遺跡を巡拝しようとするとき、偶然にして此地に来たり各寺を巡拝し大師和讃にいう三大誓願が不思議にも此地の各地本尊、第一番中郷薬師如来(厄除け)、第二番多賀良浦弁才天(開運)、第三番築港善光寺如来(道びき) の本願と大師和讃の霊感が相応じて一層意義深かったので正しく大師の化現利生の霊地とならん」と誓ったことにより開創された霊場である。

とあります。そして、昭和六年に霊場として整備され名古屋三弘法霊場として開創されたようです。

 毎月二十一日が縁日となっています。弘法大師が亡くなった二十一日にちなんでいるようですね。お時間があれば参加してみてはいかがでしょうか。

札所の位置を地図で確認

以前の様に名古屋市営の路面電車が走っていれば現代の感覚からいけば非常に情緒のある霊場だったと思いますが、残念ながら路面電車の役割は市営バスに変わってしまっています。

高畑 →(幹高畑1) → 多賀良浦 → (港循環) → 港陽

この系統のバスに乗れば、楽に遍路ができそうです。

札所一覧

番号寺院名所在地その他札所
1番如意山宝珠院名古屋市中川区中郷一丁目十一番地名古屋二十一大師十一番
大名古屋新四国六十三番札所
尾張新四国霊場三十番札所
なごや七福神/大黒天
2番宝生山辨天寺名古屋市港区多加良浦町四番地二七八名古屋二十一大師十二番
なごや七福神/弁才天
3番臨江山善光寺名古屋市港区港陽三丁目十五番地十一号