旧東海道と鳴海街道が交わる交差点の近くにある寺院が四国直伝弘法二番札所になる「来迎山誓願寺」になります。松尾芭蕉の鳴海の弟子「鳴海六俳仙」の一人「下里知足」の菩提寺である縁から如意寺から芭蕉の供養塔が移され、現在も誓願寺の境内に据えられています。
寺院情報
寺院名 | 来迎山誓願寺 |
所在地 | 名古屋市緑区鳴海町根古屋十六番地 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 西山浄土宗 |
創 建 | 天正元年(1573年) |
札 所 | 四国直伝弘法 二番札所 鳴海宿十一ヶ寺 六番札所 |
御朱印 | 〇 |
H P | ー |
参拝日:2020年8月26日
沿革・由緒
この地の豪族「千代倉家」の菩提寺として天正元年(1573年)に僧「俊空」により開山したと伝えられています。現在の誓願寺の山門は「高麗門」造りになっていて、元々は千代倉家の屋敷に使われていた門を寄進移築したものだといいます。
千代倉家の一門に松尾芭蕉の門下「鳴海六俳仙」に名を連ねる「下里知足」がいます。この地の豪族というより、庄屋に近い地域のまとめ役みたいな家だったのではないかと思います。
ここ誓願寺には、松尾芭蕉が亡くなった翌月に建立されたという日本最古の松尾芭蕉の供養塔が境内にすえられています。その供養塔のすぐ隣に芭蕉堂があり、この堂には松尾芭蕉が手植えしたという杉の木から刻まれたという翁像が据えられているそうです。(拝観は要予約なんだとか。)
四国直伝弘法の二番札所の札所本尊である弘法大師像は本堂を参拝した後、一度山門から境外にでたあと、庚申坂を上るとすぐ左手に鳴海街道に面するように「観音堂」が建っていて、その観音堂の向かって左側に奉安されています。
参拝記
鳴海街道に沿うように塀が設けられているのが特徴的な誓願寺になります。車で参拝の際は山門脇に車を停める事になるかと思います。
境内入口
宗派である西山浄土宗と寺号「来迎山誓願寺」が彫られた寺号標と、塀と一体化している高麗門の山門になります。千代倉家から移築されたそうですが、この移築されたのはいつ頃なんでしょうか。門の材木などをみているとかなり古そうな印象です。
本堂
入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。
芭蕉堂と供養塔
山門から真っ直ぐ進んでいくと、右手に本堂があり、突き当りに宝形造の屋根を持つ芭蕉堂が建っています。この中に、芭蕉が手植えしたという杉の木を使って作られた翁像(一説には芭蕉像)が据えられているそうです。
この芭蕉堂の脇に
青銅色と言っていいのか解りませんが、青っぽい自然石を利用して作られた松尾芭蕉の供養塔が据えられています。芭蕉が亡くなった元禄七年(1694年)十月十二日の翌月の月命日ですので十一月十二日に「頭護山如意寺/紹介記事」にて追悼会が行われてこの供養塔が据えられたといいます。
観音堂
鳴海街道に面するように東向きに建っている観音堂の向かって左側に四国直伝弘法の二番札所の札所本尊である弘法大師像が奉安されています。
こちらの観音堂には四国直伝弘法の幟が掲げられいるので、四国直伝弘法の札所であることがわかりやすいかと思います。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
御朱印
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所在地を地図で確認
寺院名 | 来迎山誓願寺 |
所在地 | 名古屋市緑区鳴海町根古屋十六番地 |
最寄駅 | 名古屋鉄道 名古屋本線「鳴海駅」徒歩4分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
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