2019年2月、サイト名を「神社のある生活って」から「あいちを巡る生活って」に変更致しました。

鎌倉将軍家ゆかりの阿弥陀如来坐像が鎮座する専長寺 三河海岸大師三十六番札所

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寺院情報

寺院名:無量山金剛院専長寺
鎮座地:愛知県西尾市吉良町吉田斉藤久一〇〇番地
本 尊:阿弥陀如来
宗 派:浄土宗西山深草派
創 建:文明三年(1471年)
H P:-
御朱印:-
札 所:三河海岸大師 三十六番札所
札 所:(旧)三河新四国 十六番札所

沿革・由緒

当山は天皇百二代後土御門天皇の御宇文明三年八月”承然”の創立する所なり。”承然”は当国(三河国)碧海郡六ッ美村大字上和田の浄土宗西山深草派の浄珠院の第三世にして、智徳完備衆に秀で、特に専修念仏の行者として諸国を行脚し、至る処の道俗帰依して堂宇を創立すること三ケ寺に及ぶ(荻原の海蔵寺は其一なり。)

「三河国宝飯郡誌」より

訪問記

国の重要文化財に指定されてい阿弥陀如来坐像が安置されている事で結構名が知られている専長寺になります。この専長寺にやってきた目的なんですが、普通でしたら阿弥陀如来坐像を拝見させて頂くためだったりするところなんでしょうが、基本、何らか縁がないと寺社を参拝しない私的には、本尊の阿弥陀様より境内のどこかに菅原道真公を想像させる牛が座っているという情報を得たので、参拝に伺った次第です。

地蔵堂

正門の脇には、地蔵が並んだ地蔵堂があります。
こういった地蔵堂は結構お寺にあったりしますが、正式には何と呼ぶのでしょうか。

よく見ると、風化によりかなり表面が滑らかになっていますが、様々な姿勢のお地蔵様が並んでいるいますね。さらに中央には

三界萬零等と彫られています。

三界萬零とは何ぞや?

ネットで調べると、どうやら仏教の考えでは、この世は無色界・色界・欲界の三つを総称して三界に分かれていて、その三界を超越したところにいるのが仏様の世界が存在するとされているようです。ん~そうなると、無色界・色界・欲界って何?てなるので、さらに調べると・・・・

無色界・・物質から抜け出した精神的な世界

色界・・・三大欲望を脱し、色彩鮮やかな世界

欲界・・・三大欲望(物欲、性欲、睡眠欲)にまみれた世界

こんな感じらしいです。欲界も界層があって20~36界層に分けられるんだとか・・・。

たぶん欲界に存在するであろう人間界はどこ辺りに存在するんでしょうかね。

そして「萬零」とは三界すべての霊の事を指すそうです。
三界萬霊等とは、この世の中すべての霊を供養するという意味があるそうです。

聞くところによると、三界萬零等と書かれた位牌を用いて行われる「施餓鬼会(せがきえ)」という仏教行事があるそうです。

そもそも、仏教についてあまり詳しくない上に、自分の実家は浄土真宗でして「施餓鬼会(せがきえ)」なんていう行事に触れたことがないので、こういった行事があるとしかお伝えできないのが残念です。

本堂

門をくぐると正面に本堂が見えます。入母屋造の妻入りの五間幅の本堂です。
この本堂の中に重要文化財の阿弥陀如来坐像が安置されています。拝見するには予約が必要らしいので、もし、阿弥陀如来坐像を目的に伺う時は事前に連絡をお願いします。

脇に設置された阿弥陀如来坐像の案内板になります。

なぜに、この専長寺に源氏に関連する阿弥陀如来坐像が安置されているのでしょうか。

阿弥陀如来坐像は元々は鎌倉幕府3代将軍源実朝の菩提を弔うため、夫人の本覚尼が京都に建立した遍照心院大通寺の本尊だったそうです。その後、明治時代の廃仏毀釈で編照心院が衰微。本尊は浄土宗西山深草派の本山誓願寺の塔頭長仙院誓願寺に移され、その後明治17年に専長寺に安置されたそうです。

境内、案内板より

神社や寺社を巡っていると、様々な所で目にすることになる神仏分離と廃仏毀釈なんですが、自分が思うに、京都から吉良吉田に移動したとはいえ、阿弥陀如来坐像はかなり運がいい方だと思います。もしかしたら本当に棄却されてしまっている可能性もある訳ですので。

手水舎の龍

この専長寺の手水舎の給水口にも立派な龍が生息していました。かなり秀逸なお姿だとおもいますよ。

御牛様

御牛様が鎮座しています。牛様の台座には天満宮を表す神紋「梅鉢」が書かれています。なぜここ御牛様が鎮座しているのか・・。

「東風吹かば匂い起こせよ梅の花 主なしとて春な忘れそ」

菅原道真が策略にはまり九州太宰府へ旅立つ時に歌った歌です。謂れのない罪で京から追放される道真の心中ははかり知れませんね。

ところで、予想もしなかった出会いもこの専長寺にはありました。それが・・・

これです。これだけはなんだか解らない方もいらっしゃると思うので、

金毘羅大権現と彫られていますね。横には文化十癸酉年と彫られています。
もうお分かりですよね?

金毘羅山の常夜燈の竿石部分になります。形状からそこまで大きいものではなく、基壇、土台石を用いないタイプの竿型常夜燈だと思います。

しかし・・・常夜燈の一部とはいえ、倒壊防止の支えとして使われているのは残念です。

大師堂

御堂の前には三河海岸大師 三十六番札所の石柱が据えられています。

投稿者プロフィール

成瀬晃ドクターレザーおかざき 店主
愛知県岡崎市で「かばん・くつ✚革の病院ドクターレザーおかざき」を営んでいる成瀬と申します。
史跡、神社などを巡った事をなどをつぶやきつつ、お店のブログではつぶやけないような事も書いていこうかと思っています。

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