田原市

住吉神社(愛知県田原市江比間町)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

江戸時代に江比間の海上安全を祈願する為に勧請創建された住吉神社の紹介です。海岸と集落を一望できる場所に鎮座していおり、まさに江比間の守り神になるかと思います。

神社情報

神社名住吉神社
鎮座地愛知県田原町江比間町郷中一番地(Googlemap
例大祭十月十九日
創 建明暦三年(1657年)七月十一日
御祭神上筒男命
中筒男命
底筒男命
旧社格村社
神名帳

境内社

境内社祖霊社(郷土の英霊)
池ノ神社(御祭神:弁財尊天)
琴平神社(御祭神:大物主命)
秋葉神社(御祭神:火之迦具土命)
皇大神宮(御祭神:天照大御神)
厳島神社(御祭神:市杵島姫命)
稲荷神社(御祭神:倉稲魂命)
津島神社(御祭神:須佐之男命)
熊野神社(御祭神:熊野速玉命・事解男之命・伊邪那美命)

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022-7-6

御由緒

 江比間の集落が開拓者によって大きく形成され始めたのは嘉吉年間(1441-43年)頃だとされ、海辺の村であることもあり、海岸を見渡せるような山の中腹部分に海上交通の安全を祈願する為、明暦三年(1657年)に勧請創建された神社になります。現在は境内社である熊野神社の棟札には慶長十五年(1610年)に建立又は再建されたと記されており、住吉神社の建立以前に村民に奉斎されていた事が解っています。

創建は、明暦三年(1657年)七月十一日、大阪住吉大社より勧請し、海上安全の守護の神として尊崇する。明治五年十月十二日、村社に列格する。同二十二年、字郷中五番地無格社秋葉神社を本社の境内社に合併する。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」

御祭神

  • 上筒男命
  • 中筒男命
  • 底筒男命

住吉三神

 「古事記」・「日本書紀」には黄泉の国から戻ってきた伊邪那岐命が「筑紫に日向の橘の小戸の阿波岐原」で穢れを洗い清める禊を行った時、瀬の深い所で底筒之男神(底筒男命)、瀬の流れが中間の所で中筒之男神(中筒男命)、水表で上筒男之神(上筒男命)がそれぞれ化生したと記されています。そして、古事記では「墨江の三前の大神なり」、日本書記では「是即ち住吉大神なり」と記されている様に、住吉大社の御祭神であり海上守護神として信仰されている神々になります。

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

江比間海岸」から少し高台にある江比間句碑公園とは隣り合う様な感じで鎮座しているのが今回紹介する「住吉神社」になります。神社の境内からは江比間海岸が一望でき、江戸時代の人達はこの海岸が一望できるこの場所に江比間の海上交通の安全を祈願する為に住吉神社を創建したんだと思います。まさに村の守り神といった感じの神社ではないでしょうか。

境内入口

 扁額のある明神鳥居の一の鳥居、社号標、幟ポールが据えられた境内入口になります。境内に向かって石段が一気に駆け上っているのが見て取れ、社殿はかなり高い場所に鎮座しているのがこのアングルからわかってもらえるかと思います。

 社号標も道路からは一段高い場所に据えられているので見上げるようなこんなアングルになってしまいます。

二の鳥居

 石段を登っていくと、扁額のある明神鳥居の二の鳥居が現れます。

 この二の鳥居が据えられている高台の場所から江比間の街並み、海岸が一望できます。この視点から見ても住吉神社はこの町の守り神として崇敬されているのがわかりますね。

三の鳥居と境内

 参道を登りきると、それ前の雰囲気とは一変して鎮守の杜に囲まれた住吉神社の境内が現れます。住吉神社の境内には非常に個性的な石造物が数多く奉納されていたりして非常に惹かれる神社の空間になるかと思います。

 なぜここに?と思わなくもないですが、天狗の様な姿をしている猿田彦神の石像になります。導きの神として非常に広く知られている猿田彦神ですが、ここ住吉神社にどういった経緯で石造が奉納されたのでしょうか。

 大黒天と恵比寿が彫られた石灯籠。燈籠の竿石部分に掘られた大黒天と恵比須が石灯籠の支えている様に見えてしまいますね。

 三の鳥居から真っ直ぐ石畳の参道が社殿に向かって真っすぐ伸びています。

手水舎

 銅板葺き木造四本柱タイプの手水舎になります。比較的簡素な造りですが、柱の転びと屋根の視覚的軽さもあって安定感を感じる手水舎かなと思います。

狛犬

 首の太さと胸板の厚さなどの全体の造形から大正期から昭和初期頃に生まれたと思われる狛犬一対になります。

社殿

 銅板葺き切妻平入の向拝が設けられた拝殿を有する社殿になります。拝殿は近年造営された様で非常に真新しい質感を持っています(材木が風化してない感じといいますか・・。)。

境内社

 社殿向かって右手側に九社の境内社が並んで鎮座しています。この境内社の中にある「熊野神社」が由緒で書いたように棟札から住吉神社が勧請創建される以前からこの江比間に鎮座していた事が分っているそうです。


遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」


鎮座地を地図で確認

神社名住吉神社
鎮座地愛知県田原町江比間町郷中一番地(Googlemap
最寄駅電車:
バス:

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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