名古屋市千種区

高牟神社(名古屋市千種区今池)延喜式内社

2024年11月4日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

名古屋市内の主要駅の一つである千種駅からほど近い場所に鎮座する延喜式神名帳にもその名が綴られている高牟神社の紹介です。古代日本において有力豪族であった物部氏に縁がある神社として知られています。

神社情報

神社名高牟神社
鎮座地名古屋市千種区今池一丁目四番地十八号(Googlemap
例大祭十月十四日
創 建不詳
御祭神高皇産霊神
神皇産霊神
應神天皇
旧社格郷社
神名帳延喜式神名帳:愛智郡十七座 高牟神社
尾張国神名帳:愛知郡従三位 高牟天神

境内社

境内社北野天神社
高牟龍神社
多賀社
金刀比羅社
厳島社
神明社
白山社
津島社
徳義稲荷社
祖霊社
秋葉社

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022/4/27

御由緒

 前回紹介した「物部神社/紹介記事」でも触れていますた、古代日本において蘇我氏と共に絶大な勢力を誇ったと伝えられる物部氏は尾張国北部に広大な勢力基盤を持っていたとされ、物部神社、そして今回紹介する高牟神社周辺には領地を統治する館などが置かれていたとも伝えれ、特に伝承では高牟神社が物部氏の武器庫跡に鎮座しているとも伝えられています。

 物部神社の記事内でも紹介した尾張名所図会の挿絵になります。手前に高牟神社が描かれ、距離は分かりませんが奥に物部神社がセットで描かれています。こうした所からも江戸時代より両社の関係性は広く知られていたという事になるかと思います。

古くは八幡宮と号し、俗に古井の八幡と称した。『延喜式神名帳』に愛知郡高牟神社とあり、『国内神名帳』に高牟久天神とある。第十三代成務天皇の代に鎮座する。清和天皇の貞観年中(859-77年)造営の時勅により、應神天皇を配祀した。嘉吉元年(1441年)、寛正二年(1461年)十一月、天文元年(1532年)九月、永享八年(1565年)五月、慶長八年(1603年)十一月に改造し、寛永十一年(1634年)正月、山下大和守氏勝修造、天和三年(1683年)九月、尾張藩主光義修復以来城南の鎮護として崇敬あり。絶えず修造料の寄進あり元禄十一年(1689年)五月、宝永六年(1709年)十二月、享保七年(1722年)四月、寛保元年(1741年)四月、寛延四年(1751年)九月、宝暦八年(1758年)八月、天明六年(1786年)八月、弘化四年(1847年)二月修造あり。明治初年式内に治定し明治五年五月郷社に列格する(名古屋市史)昭和十九年県社昇格内定、昭和二十年三月二十五日の空襲により社殿炎上せしも御神体は無事仮殿に奉安す。昭和二十四年第一期工事から第十二期まで復興工事により立派に完成する。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」

御祭神

  • 高皇産霊神
  • 神皇産霊神
  • 應神天皇

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

境内入口

 高牟神社は名古屋市の主要駅の一つである千種駅近くに鎮座しているのですが、狭い境内に計画的に配置された社殿を有する都会型神社ではなく、広々とした境内に鎮守の杜が生い茂るまさに都会のオアシス的な境内となっているんだなというのが第一印象です。

 そんな境内の入口には、延喜式神名帳に記載されている事を示す「式内」を合わせて彫られた社号標とかなり大きな明神鳥居が据えられています。境内に車両が入る事が多いのかかなり開放的な境内入口になっています。

 もう一ヶ所境内入口が設けられていて、こちらは参拝者のみが通行できる入口となっていて、旧社格である郷社と式内が合わせてほられた社号標と明神鳥居が据えられています。

蕃塀

 尾張地方の神社建築物の大きな特徴となっている蕃塀になります。こちら高牟神社の蕃塀は支え柱が設けられた木造造で屋根は銅板葺きとなっています。鳥のフン害を防止するための金網が見栄えを悪くしてしまっているのが残念ですが、こればっかりは、維持管理する為には致し方ない部分でもありますね。

手水舎

 銅板葺木造四本柱タイプの手水舎なのですが、水盤の据え方が非常に特徴的となっています。妻入りのような手水舎の造りになっていて、水盤の後の囲いの中は井戸があるようです。この手水舎の脇には

「元古井発祥之地」と彫られた石柱が建てられています。元古井とは何ぞや?

 境内入口脇に説明看板が設置されていました。元々この神社の境内周辺は草香島と呼ばれ、清泉が湧き出でていた場所だったようです。今の様な土木技術が無かった時代の人達にとって水がわき出でる場所というのは非常に重要であり地名にそれが残ったり、伝承が残っていたりします。そんな場所が日本全国に点在していていますし、当サイトでも安城市に点在する古来からの井戸についても紹介していますので、機会があればご覧ください。

狛犬

 生年月は確認し忘れてしまったのですが、非常に力強さと躍動感を感じられる狛犬一対になります。

社殿

 入母屋造銅板葺妻入の唐破風の向拝を有する社殿になります。拝殿の左右に社務所と神楽殿が対になる感じで設けられています。

蝋燭台

 狛犬と燈籠に隠れる様に据えられている蝋燭台になります。現在ではほぼ使用されていない雰囲気ですね。

境内社

 手水舎脇に鎮座する高牟龍神社、北野天神社

徳義稲荷社、祖霊社、秋葉社

津島社、白山社、神明社、厳島社、金比羅社、多賀社の合殿


遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」


鎮座地を神社で確認

神社名高牟神社
鎮座地名古屋市千種区今池一丁目四番地十八号(Googlemap
最寄駅電車:JR東海中央線/名古屋市営地下鉄東山線「千種駅」徒歩五分
バス:

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

2022年4月27日遠征紹介

今回は愛知新十名所ではなく名古屋十名所を巡っていく予定で名古屋市を南部から進んでいきます。今回の遠征で名古屋十名所は名古屋城・熱田神宮以外は巡った事になるのですが・・・名古屋城と熱田神宮は有名すぎて当サイトで紹介するまでもない気がするのは自分だけかな?

今回の遠征も中々の件数を巡る事が出来ました。やっぱりバイクの機動力は偉大だなと改めて実感します。

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