知多四国八十八ヶ所 知多郡南知多町

宝珠山 性慶院(南知多町大井) 知多四国霊場 三十四番札所

2019年1月18日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

寺院情報

寺院名 宝珠山 性慶院
所在地 愛知県知多郡南知多町大字大井字丘ノ下一番地
御本尊 青面金剛
宗 派 真言宗豊山派
創 建 神亀二年(725年)
札 所 知多四国霊場 三十四番札所
御朱印
H P

参拝日:2018年9月26日

知多新四国霊場公式ホームページのご紹介


http://chita88.jp/

沿革・由緒

医王寺の一山十二坊のひとつとして、行基菩薩によって塔頭「円蔵坊」として開創された。建暦二年(1212年)に、医王寺とともに現在地に移転し性慶院として名を改め現在に至る。
一時期、無住の寺院となった為、庫裏を師崎町役場庁舎として貸し出したり、大正末期からは畳屋が借屋人として住み込んでいたんだとか。「納経印下さい。」と庫裏を訪ねると、畳屋さんの仕事場だったなんてことも。
昭和三十一年からは住職さんがほぼ一世紀ぶりに晋山され、畳屋さんが新居に引っ越したのが昭和四十六年だったんだとか。

「知多四国めぐり」より

知多四国霊場を行く

知多四国霊場三十三番札所「宝珠院 北室院」を後に、隣に鎮座する三十四番札所「宝珠山 性慶院」を訪ねます。大井五カ寺も次で最後になります。

性慶院は、東入りになっていて、山門が県道から少し入った場所にあります。


管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅

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参拝記

Googlemapで性慶院を見てると、性慶院の境内に稲荷神社が鎮座しているのがわかりますね。後述しますが、ここの稲荷神社は鎮守社というより性慶院の本堂と並び立っている雰囲気だったりします。

境内入口

性慶院も境内を築地壁で囲まれた境内となっていて、薬医門の山門が唯一の出入り口になっています。

山門真っ直ぐ本堂にむかって参道が伸びています。
山門の前には・・・

知多四国霊場三十四番札所の案内石柱がたっています。
側面には、篠島、日間賀島渡し場の案内が彫られています。以前は多いから渡船船が出ていたのかもしれませんね。

手水舎・水盤

青銅葺木造四本柱タイプの手水舎になります。
瓦葺と違って屋根部分の重量が軽くなっているので柱は細くても問題ないんだとはおもうのですが、視覚的に細すぎな感じがしてしまいますね。

本堂

宝形造瓦葺の向拝の設けられた本堂になります。
中央には秘仏とされる青面金剛が据えれれ、左側(向かって右側)に弘法大師像、右側(向かって左側)には地蔵菩薩が安置されています。
本尊である青面金剛像は庚申仏として祀られることもありますね。庚申信仰は仏教の中でも日本独自に進化した信仰になりますね。

中央の閉じられた厨子の中に、本尊である青面金剛像が安置されています。
そして、向かって右側に弘法大師像が安置されていますね。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

稲荷堂

本堂と並び立つ入母屋造瓦葺妻入りの稲荷堂になります。
祀られているのが「吒枳尼真天」であり、神仏分離策で稲荷神社の祭神である「宇迦之御魂神」とは分離された仏教の神になります。現在では豊川稲荷として有名な「円福山 豊川閣 妙厳寺」で秘仏として「吒枳尼真天」が祀られていますね。

現在では、稲荷社で神社だ寺院だと言われる方はあまり聞かなくなって、なんとなく江戸時代以前の神仏習合の時を彷彿とするような状況になっているなあと思いますね。豊川稲荷で柏手を打つ方も多数見えますしね・・・。

参拝を終えて

大井五カ寺の程近くには、南知多のお土産で有名な「たこつぼもなか」で有名な末廣軒 さんがあります。

https://tabelog.com/aichi/A2304/A230403/23031110/

大井に来た際には、一度寄ってみることをお勧めします。大変美味しいですよ。

次の目的地は

大井五カ寺の参拝を終え、次は片名にある三十五番札所「神光山 成願寺」に向かいます。

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