寺院情報
寺院名 | 亀命山藤江寺 |
所在地 | 名古屋市熱田区白鳥三丁目五番十三号 |
御本尊 | 阿弥陀如来 |
宗 派 | 浄土宗西山禅林寺派 |
創 建 | 不明 |
札 所 | 大名古屋八十八 五十五番札所 |
御朱印 | ー |
H P | ー |
参拝日:2020年2月5日
由緒・沿革
熱田神宮周辺に伝わる「蓬莱伝説」を由来とする寺号を持つ寺院になります。
「蓬莱伝説」によると、「蓬莱島」を大きな亀と見立て、首の部分に「八剣宮」、頭の部分に「上知我麻神社」、尾の部分に「高座結御子神社」がそれぞれ鎮座し、甲羅となる部分には「熱田神宮」が鎮座しているとされています。そして、熱田にある古くからの寺院は、この蓬莱島と呼ばれる場所にある事から山号に「亀」がつくところが多いとされています。
蓬莱伝説に由来する寺院
寺院名 | 旧住所 | 現住所 | |
1 | 亀頭山神宮寺 | 二十五丁橋の西 | (廃寺) |
2 | 亀眼山清雲寺 | 田中町 | 名古屋市熱田区白鳥3-7-9 |
3 | 亀腹山聖徳寺 | 須賀浦 | 名古屋市熱田区大瀬子町702 |
4 | 亀丘山春養寺 | 旗屋町 | 名古屋市熱田区旗屋町503 |
5 | 亀足山正覚寺 | 伝馬町 | 名古屋市熱田区神宮4丁目7-22 |
6 | 亀宝山福重寺 | 政所筋の西 | 名古屋市熱田区白鳥2-10-7 |
7 | 亀井山円福寺 | 源太夫社の西 | 名古屋市熱田区神戸町301 |
8 | 亀命山藤江寺 | 田中町 | 名古屋市熱田区白鳥3-5-13 |
9 | 宝亀山蔵福寺 | 市場町 | 名古屋市熱田区神宮2-11-12 |
10 | 大亀山全隆寺 | 旗屋町 | 名古屋市熱田区旗屋町405 |
11 | 金亀山長盛院 | 伝馬町 | 名古屋市熱田区伝馬1-3-7 |
12 | 蓬雲山乾徳寺 | 今道町 | 名古屋市瑞穂区牧町1丁目35 |
13 | 蓬翁山宗福寺 | 堀之内町 | 名古屋市熱田区一番1-19-3 |
熱田神宮の神宮寺である「亀頭山神宮寺」以外は現在でも残っている様です。
藤江寺の創建時期は不明ですが、寺伝では行基菩薩の開創と伝えられています。そしてその後、室町時代に「観譽閣公」によって中興開山さてたとされています。元々は伝馬町(現在の熱田区神宮四丁目)にある「亀足山正覚寺/紹介記事」の末寺だったそうですが、後に京都東山の「聖衆来迎山禅林寺」の末寺となっています。聖衆来迎山禅林寺は、浄土宗禅林寺派の総本山の寺院で本山直末寺ということですね。
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名古屋二十一大師霊場を行くー寄り道遍ー
熱田神宮周辺を散策しています。今回参拝するのは、「亀命山藤江寺」です。国道一号線の田中町交差点近くに建っています。藤江寺の門前には道しるべの石柱が据えられています。
熱田区の史跡散策路によると「浜の中心須賀から一文渡し(通称)と名古屋道への分岐を示す道標。「東左まへかす(前ヶ須、現弥富市)」と記されている。」とありました。
江戸時代の東海道は、熱田(宮)から桑名までは海路となっていました。この海路を「七里の渡」といいます。海路が嫌な人は陸路の「佐屋街道」を歩いて行ったと言います。上記の石碑から宮の七里の渡跡は南へ500mほどの距離となります。
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参拝記
国道一号線沿いに建っている「亀命山藤江寺」です。山門の左右に高層マンションが建っているので、車で参拝しようとすると通り過ぎてしまいそうです。
山門
亀命山藤江寺と山号寺号が彫られた石柱と切妻造コンクリート造りの仁王門になります。コンクリート造りとなると白壁に柱などは肌色(ベージュ)に塗られるのが基本路線なんですかね。
仁王像はなにやら金色に塗装されていたのか、金箔が張られていたのかはよくわかりませんが、建立された時はさぞきらびやかなお姿だったんでしょうね。
本堂
入母屋造瓦葺平入コンクリート造りの向拝が設けられた本堂になります。何時頃建て替えられたのかは不明ですが、こうやって見ていると、同時期に作られたであろう神社の拝殿と似たような様式となっているなあと感じます。土間もしくは板張りとなる拝殿と違い、本殿の場合は畳敷きとなる違いがあるので、基礎から土間にかけての造りは異なってきますが、
亀命石
亀の形をした花崗岩の天然石、長さ2m、浜1m余りの亀甲の線のある石。初めは大砂子の公園の林の中にあったものを、明治十一年明治天皇御巡幸際に、愛知県立博物館の庭に移した後、亀命山に寄付となったとあります。亀命石と書かれた石柱の側面には「佐藤家累代塔」と書かれています。この亀の甲羅の様な石は「佐藤家」に所縁のある物なんでしょうか・・。
地図で所在地を確認
寺院名 | 亀命山藤江寺 |
所在地 | 名古屋市熱田区白鳥三丁目五番十三号 |
最寄駅 | 名古屋市営地下鉄名城線「伝馬町駅」徒歩7分 |