瀬戸市

大龍山雲興寺(愛知県瀬戸市白坂町)愛知県十名所

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

愛知県瀬戸に鎮座する曹洞宗の寺院である大龍山雲興寺の紹介です。盗難除の御利益がある「性空山神」が非常に有名な寺院になります。愛知県新十名所の投票で50万以上の票数をあつめて15位になり愛知十勝地に選定された寺院でもあります。

寺院紹介

寺院概要

寺院名大龍山雲興寺
所在地愛知県瀬戸市白坂町百三十一番地(Googlemap
創 建至徳元年(1384年)
宗 派曹洞宗
御本尊釈迦牟尼仏

霊 場

霊 場
前札所霊 場次札所

文化財

国 宝
国指定鐘楼:国登録有形文化財
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022/6/24

御由緒

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

愛知県十名所

愛知県下新十名所

 「大龍山雲興寺」は昭和二年に昭和二年に新愛知新聞社(現:中日新聞)が読書の方達からの投票によって愛知県の新しい十名所を決定しようという企画「愛知県下新十名所」において「595,911票」を集めて「第15位」に入っており「愛知県十勝地」として選定されています。

15位/57位595,911票

名所旧跡など

2024/12/29

江比間海岸(愛知県田原市江比間町)愛知県十名所

昭和二年に実施された愛知県下十名所の決定する投票戦にノミネートされ13位に選出された江比間海岸の紹介です。13位に入った事で「愛知十勝地」に選定されています。

名所旧跡など

2024/12/25

瀬戸荻ノ御殿(愛知県瀬戸市萩殿町)愛知県新十名所

昭和二年に行われた愛知県下新十名所を決める投票戦において322票を集めた「瀬戸萩ノ御殿」の紹介になります。明治時代に全国的に注目を集めたという禿山復旧工事の記念碑というべき場所になります。

瀬戸市

2024/12/22

応夢山定光寺(愛知県瀬戸市定光寺町)徳川義直霊廟 愛知県十名所

愛知県瀬戸市にある臨済宗妙心寺派の寺院である「応夢山定光寺」の紹介になります。初代尾張藩主「徳川義直」の霊廟がある事から江戸時代には尾張藩の庇護が厚かった寺院になります。

名所旧跡など

2024/12/15

品野岩屋の滝(愛知県瀬戸市岩屋町)愛知県十名所

愛知高原国定公園を形成する岩屋堂公園の中にある愛知十名所候補となった「品野岩屋の滝」の紹介です。奈良時代の名僧行基ゆかりの岩が組み合わさってできた薬師堂がその名の由来となったという岩屋堂公園は紅葉でも有名なスポットになります。

瀬戸市

2024/12/14

大龍山雲興寺(愛知県瀬戸市白坂町)愛知県十名所

愛知県瀬戸に鎮座する曹洞宗の寺院である大龍山雲興寺の紹介です。盗難除の御利益がある「性空山神」が非常に有名な寺院になります。愛知県新十名所の投票で50万以上の票数をあつめて15位になり愛知十勝地に選定された寺院でもあります。

参拝記

 国の指定史跡である「小長曾陶器窯跡」を散策し、再び県道33号線を西に進んでいます。約2km程進むと道路右手に雲興寺の案内看板が見えてきます。ここが今回の遠征での目的地の一つで愛知県十勝地に選ばれた「大龍山雲興寺」になります。

 県道33号線沿いに建てられた雲興寺の案内看板になります。赤字で強調された「盗難除」が非常に目を惹きます。「盗難除」を歌った寺院って非常に珍しいのではないでしょうか。愛知県新十名所関連の場所を巡るのが第一目標だったので、正直なところ自分の勉強不足で「性空山神」がどういった神なのかよく分からないのですが、とりあえずこのまま参拝する事に。

 参拝者用駐車場は非常に広く用意されているのが特徴的な門前となっています。自分が参拝した日も非常に多くの車が駐車しており、非常に参拝者が訪れる寺院なのかな?と思ったのですが、車から降りてくる方々の服装を見るとほぼ全員がトレッキングの服装となっていました。おや?と思っていたら

 どうやら近くに東海自然歩道の入口があるようでこちらを散策される方が非常に多い感じです。しっかし・・・案内板に書かれている各スポットまでの所用時間を見ていると・・・猿投山まで180分とかなかなかエグイ時間が書かれています。こうしたトレッキングの世界では往復6時間とか普通の世界なんでしょうかね。まだ紹介記事にしてないある意味塩漬け遠征となってしまっているのですが猿投神社の御祭神である大碓尊の御陵を参拝した時、猿投山の山中に大碓尊は鎮まっているのですが、猿投山はトレッキングのメッカ?になっている感じなのですが、そんな場所でも場違い感満載でトレッキングされている方々の間をバイクですり抜けていける所までむかっている自分には中々想像できない世界ですね。

性空石

 駐車場の脇、山門の門前に「性空石」なる巨石が石造の瑞垣に囲まれて据えられていました。瑞垣に囲まれているのでなにか寺院にとって大切な石なのかな?くらいの感覚で詳しい由緒などは全く知らずに写真に収めていた一枚です。この記事を書くのに色々雲興寺を調べていると、この巨石が先ほど紹介した「性空山神」と非常に関係がある事が解って正直撮影しておいてよかったとこの時の自分を褒めたい気分になったのは内緒です。

性空山神と性空石

応永十二年(1405年)、雲興寺二世天先祖命が夜座禅をしていると雲興寺が建つ山中に人の肉を食らうと言われる「鬼神」が現れた。天先祖命は鬼神に対し業報の本来は性空であることを説き、今までの罪業を懺悔させ、剃髪のうえ三帰五戒を授け、「性空上座」という号を与えたといいます。鬼神は雲興寺の守護神となり、村人や寺を病難、火難、盗難から守護すると誓い、門前の盤石の中に姿を消した。
この事から門前の盤石を「性空石」と呼び、盗難除けの御利益がある雲興寺守護神の住居(本殿)として人々の信仰を集めた。

 上記の伝説からこの巨石が「性空山神本殿」になるようですね。ぜひとも自分にも性空山神の庇護を。

山門

 森の緑と土塀の白色の漆喰?と山門が組み合って非常に重厚感のある門前になっているかと思います。

 切妻瓦葺の薬医門の山門になります。

 盗難除性空山神と彫られた石柱です。中々独特な字体で彫られているのが特徴ですね。

 山門を潜ると、石畳みの参道がまっすぐ伸びていて参道を進むにつれ気が引き締まってくる感じがします。

手水舎

 瓦葺木造四本柱タイプの手水舎になります。柱間がかなり広くとられた大きめの手水舎です。

本堂

 入母屋造瓦葺平入の本堂になります。造り的に堂内に土間が設けられた本堂となり禅宗でよく見られる造りになっているかと思います。

 本堂に葺かれた赤褐色した瓦が特徴的で「赤津焼」とよばれる地元瀬戸の瓦が使用されているんだとか。

鐘楼

 文化七年(1810年)建立の入母屋造瓦葺袴腰付の鐘楼になり、国の登録有形文化財となっています。


遊び予約/レジャーチケット購入サイト「asoview!(アソビュー)」


所在地を地図で確認

寺院名大龍山雲興寺
所在地愛知県瀬戸市白坂町百三十一番地(Googlemap
最寄駅鉄道:
バス:名鉄バス「赤津バス停」徒歩10分

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

 元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

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