矢作川神社巡り紀行

矢作川紀行Part.5(吉良頭首工~志貴野橋編)

2019年1月19日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

矢作古川の河口から右岸側を遡上し、吉良頭首工の場所まで戻ってきました。かなり間が空いてしまいましたが、矢作川紀行第五段として、吉良頭首工から遡上し矢作古川と矢作川の分流点を経由して志貴野橋まで進んでいきたいと思います。

矢作川紀行を掲載を中断している間に、霊場巡りを始めてしまったり、歴史探訪と称して矢作川から離れた寺社、城跡などを巡っていたりしていました。その為、矢作川紀行の記事を書かずにほかの記事ばかりかいておりまして・・・。2019年1月20日時点で神社紹介記事数と寺院紹介記事数がほぼ同数になってしまっていて、これでは当ブログ名である「神社のある生活」としてはまずいのでは?と思いまして、当面の目標としまして、2019年内には、予定しているPart8まで完了させよう!と心の中に決めまして、矢作川紀行再出発します!

と、だれが見ているわけでもないのですが、宣言なんてしてみました。

で、

今回から神社だけでなく、なんらかの霊場に札所になっている寺院や史跡なども併せて巡っていきますので、今まで以上に各パートが長丁場になってしまう予感がします。

東照山 大泉寺【廃寺】

三河海岸大師七十六番札所である「東照山 大泉寺」跡になります。参拝した時には残念ながら本堂は取り壊されてしまっていました。本堂は無くなってしまっていますが、西国観音堂は残っていてここに寺院があったんだなという雰囲気が残っています。

紹介記事はこちら

秋葉神社

西尾市宅野島町の鎮守社となる秋葉社になります。戦前までの社格制度では「指定村社」
西尾市に合併する前は、旧碧海郡福地村宅野島になります。

祭神は加具土命になり、火伏の神様ですね。

八剱神社

西尾市小焼野町の鎮守社となる八剱神社にになります。戦前までの社格制度では「無格社」
旧幡豆郡福地村であり、ここから矢作古川右岸を遡上していくと、旧碧海郡西尾町に入っていきます。

祭神は熱田皇大神になります。

今川氏発祥の地

西尾市立西尾中学校の南側にあります。
吉良荘を治めていた吉良長氏の息子「国氏」に今川壮と呼ばれたこの地を与え、地名にちなんで今川性を名乗ったとされています。時代は下り、駿河国に移り、戦国大名として発展していきます。

今川義元の時代には、吉良荘を治めていた吉良氏を従属させていてある意味里帰りを果たしている事になりますね。

諏訪神社

今川氏発祥の地からも社殿を望める場所に鎮座するのが諏訪神社になります。戦前までの旧社格では「村社」大正四年に今川氏発祥の碑が境内に建立されたそうです。何時ごろの頃か不詳ですが、現在地に移設されたそうです。

今川山 養林寺

三河海岸大師七十五番札所。
文亀三年(1503年)開基。浄土宗西山深草派。本尊は阿弥陀如来。寺津町鎮座の養国寺末寺。

秋葉山常夜燈

養林寺の脇に立つ秋葉山常夜燈。明治四十年建立。

神明社

西尾市丁田町の鎮守社となる神明社です。戦前までの旧社格では「無格社」
由緒は不明ですが、以前は拝殿の前に松の巨木があったそうです。

仏寿山 法厳寺

三河三十三観音三十二番札所,西条吉良観音二十四番札所。
創建年月不詳。浄土宗鎮西派。本尊は阿弥陀如来坐像。
三河観音札所になっている観音堂の本尊は十一面千手聖観世音菩薩。

村上社

西尾市寄近町の鎮守社になります。戦前までの旧社格は「無格社」
後村上天皇が伊勢国から海路奥州に向かう途中遭難に篠島に漂着する。供奉の中に当村出身の者がおり恩賞として鼓を賜る。明徳四年(1393年)その鼓を霊代として祀り創建。

詳細不祥の神社

西尾市徳次町の矢作川沿いに鎮座する神社になります。
フェンスに囲まれた境内に小さな祠と石碑が据えられているのですが、どういった経緯でここに社が鎮座しているのかは不明です。

白山神社

西尾市徳次町の鎮守社になります。戦前までの旧社格は「村社」
詳細は不詳ながら、棟札に長禄年間(1457-9年)に記されている物があり、これを創建としている。

正東山 信竜寺

西条吉良観音二十三番札所
足利義氏が西条城築城の際、護城祈願の為に建立した寺院と伝えられています。
創建は貞慶元年(1155年)。正保四年(1649年)に浄土宗に改宗。浄土宗西山深草派。本尊は阿弥陀如来。

秋葉山常夜燈

大正三年建立。昭和五十二年改築。

久麻久神社

西尾市熊味町に鎮座する「延喜式神名帳、三河国幡豆郡久麻久神社二座」と記載されている一座とされています。戦前までの旧社格は「指定村社」。

熊味観音堂

三河西国観音十七番札所,西条吉良観音二十五番札所
久麻久神社の参道脇に赤地に白文字で「南無聖観世音菩薩」と書かれた幟がはためいています。
本尊は聖観世音菩薩で弘法大師の作と伝えられる。曹洞宗。

熊子山 真成寺

永禄五年(1562年)、八ツ面城(荒川城)主「荒川甲斐守源義広」によって開創。開山は現在の岡崎市明大寺町にある龍海院の第二世大通玄倬大和尚。本尊は虚空蔵菩薩。曹洞宗。
荒川義広の五輪塔があります。

久麻久神社

西尾市八ツ面町に鎮座する「延喜式神名帳、三河国幡豆郡久麻久神社二座」と記載されている一座とされています。戦前までの旧社格は「郷社」。この地を納めていた荒川氏からの崇敬が篤く荒川大宝天王と称していた時期もあったとか。

神明社

西尾市志籠谷町の鎮守社になります。戦前までの旧社格は「無格社」。
詳細は不明。境内西の池に雨乞いの鳩があるとされていますが・・・。

矢作古川分水点

志籠谷町に鎮座し神明社の参拝を終え、愛知県立西尾東高校の西側から回り込むように矢作川と矢作古川の分水点を目指してみます。最近工事が行われた様で、コンクリートによる分水点になっていますね。

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