ONE POINT
清須市阿原に鎮座する河原神社の紹介です。古くより眼病平癒に効くといわれた心眼池があった神社であり、昭和2年には愛知県新十名所を決める投票で12位に入り、愛知新十勝地に選定された神社でもあります。
神社情報
神社名 | 河原神社 |
鎮座地 | 清須市阿原宮東二五七番地(Googlemap) |
例大祭 | 十月十三日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 大己貴命 |
旧社格 | 郷社 |
神名帳 | 尾張国神名帳:山田郡従三位 河原天神(郡違い) |
境内社
境内社 | 秋葉神社 津島神社 御嶽神社 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ー |
参拝日 | 2022年2月16日 |
愛知県下新十名所 | 12位 / 得票数:657,682票 |
御由緒
創建は不詳となっていますが、江戸時代に掘削された新川沿いに鎮座する神社で、古くより河原神社の境内にあった「心眼池」の御神水が眼病平癒に効くとして崇敬を集めた神社になります。境内を囲むように池があったのか、境内の一角に池があったのか、どういった池だったのかはよくわかりませんが、現在では周囲も宅地化されてしまい、池は消滅してしまっています。
御籠堂があったとか
社頭の由緒板にも眼病平癒の参詣者向けに「御籠堂」があった旨の事が記されていますが、中日新聞の前身にあたる「新愛知新聞」が昭和二年七月二十三日付の新聞で河原神社を取り上げていて、これによると、「境内には本殿の外に天台宗寺門派教会、御嶽教出張所のお籠堂があって眼病によくきくのいうので罹病者が春秋はもちろん雪の冬、夏の灼熱にも四季を問わず絶えず三人や四人のお籠りがあって近来では何人知らぬ者もない有名なものとなっている。」と書かれています。
天台寺門派と御嶽教
仏教の天台宗の寺門派と教派神道の御嶽教がなぜ河原神社の境内に御籠堂を設けていたのか。この二つの宗教を繋げているのが「修験道」になります。元々天台宗は修験を取り入れている宗派であり、御嶽教は山岳信仰から派生した宗教であり天台宗の影響が強いとも言われている宗派になります。この修験道が両宗教を結んびつけて河原神社の境内に御籠堂を設け、眼病治癒を目的に修験されていたと思われます。
創建は明らかではないが、「張州府誌」に河原神社は阿原村にあって今は星宮という。「本国帳」に従三位阿原天神と記す。「清洲志」「尾張名所図会」にも同様な文あり。昔は星野宮と称して眼病に効くとして参詣する者多しと。明治四十年十月郷社昇格、昭和十二年十月社務所、同十六年幣殿を造営す。神徳神眼池の水(眼病に効く。)同二十八年十月一日、十級社より八級社に昇級する。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 大己貴命
大己貴命とは
日本書記で記されている神名であり、古事記では「大国主神」と記されおり、出雲神話における中心の神であり、出雲大社の御祭神としても知られています。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を補完されてみたらいかがですか?
参拝記
名古屋市から清須市から一宮方面に抜けている県道190号線の「新川大橋北交差点」を名古屋方面から向かうと右折すると、河原神社の境内に向かって進むことができる市道が伸びています。元々は河原神社の参道だった道が共用化されたものになるみたいです。
参道入口
県道190号の新川大橋北交差点から堤防道路となる県道59号線からすぐ堤防を下る接続路脇に河原神社の一の鳥居と社号標が据えらえており、ここが参道の入口出会った事をしめしています。
境内入口
参道を進んでいくと、突き当りに河原神社の境内入口が見えてきます。
掲揚ポール、石灯籠、石造神明鳥居の二の鳥居、蕃塀が据えられ、境内を囲むように石瑞垣が設けられています。
社殿の裏手側にもう一つの境内入口があります。こちらには木造の両部鳥居が据えられています。この鳥居には「星宮」と書かれた扁額が掲げられています。
蕃塀
石造の支え柱が設けられた蕃塀になります。平成十一年に建立された非常に新しい蕃塀になります。
そして、蕃塀の裏側に、蝋燭台が据えられています。蝋燭台の据え方は色々あって、参道の両脇に一対の蝋燭台を据える神社もあるのですが、ここ河原神社は社殿の正面に一基の蝋燭台を据える様式となっています。
手水舎・水盤
木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。下部にも貫が設けられ、さらに鉄製の筋交いまで設置され耐震性がかなり強化されていそうな手水舎にです。そもそも各柱の間隔が狭いので元々の耐震性は強そうにみえるんですけどね。
狛犬
社殿の周囲に三対の狛犬が据えられています。この写真の狛犬は拝殿前に据えられている狛犬になります。たしか大正生まれの狛犬だったはずです。
社殿
切妻瓦葺妻入りの開放型拝殿を有する尾張造の社殿になります。
拝殿と祭文殿の間には後に建てられたであろう渡殿が設けられていました。
渡殿の床部分が切れている場所に賽銭箱が設置されていて、ここから参拝するようです。この場所から本殿方面を望むと、祭文殿だろうとおもっていた建物は、廻廊の様になっていて、透扉の奥・・・本殿との間に妻入りで建物が建てられています。祭文殿は宮司が祝詞を奏上する場所であるという認識だったので、そうなると・・祭文殿だとおもっていた建物は神門ということになるのかしら。
基壇上に設けらえた本殿を始めとする施設群になります。神明造の本殿と祭文殿(神門?)の間に妻入りの屋根がみえるかとおもいます。この妻入りの建物が祭文殿?
境内社
尾張地区を廻っているとこの独特な造りをしている御嶽社をよく見かけます。尾張国は御嶽教が根強い地域なのかな。
こちらが秋葉神社という社号標が据えられた社と、もう一基はたぶん西春日井郡誌などで記されている津島社であろうと思われる境内社になります。
心眼池趾?
蕃塀を超えた参道の両脇に、写真の様な丸形をした池らしき物が一対据えられています。なにやらこれが心眼池趾らしいのですが、水が枯れてしまった為、池のあった場所に据えられた物なんでしょうか。周囲が宅地化されて湧き水が枯れてしまったということかな。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 河原神社 |
鎮座地 | 清須市阿原宮東二五七番地 (Googlemap) |
最寄駅 | 電車:城北線「尾張星の宮駅」徒歩4分 バス: |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。