御朱印をもらおう!

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昨今、寺社巡りをされる方が増えてきて、所謂"御朱印ブーム"呼ばれる様になってきました。しかし、急激なブーム化は時に問題を引き起こしていたりします。
これから御朱印集めを始めようと思っている方は、御朱印の本来の意味を知り、マナーを守った御朱印の集印をして頂きたいと思います。
ここでは、そんな皆様の手助けになればと思っております。

御朱印とは

御朱印とは、神社や寺院において、参拝者に向けて押印される印章・印影の事をいいます。押印の他に、参拝した日付、寺社名・御祭神・御本尊の名前などを墨書きして下さるところが一般的です。

御朱印の歴史は諸説ありますが、起源は江戸時代の「納経帳」と言われており、さらに歴史を遡ると六十六部廻国聖の「納経請取状」にたどり着くと言われています。元々は定められた作法で書写した法華経六十六部を持って六十六ヵ所に納経し、その証として納経印を頂いていたとか。
法華経の書写した物って言われても、ピンと来ないと思いますが、法華経とは1部8巻28品69,384文字から成り立っています。よく写経で使われる般若心経の260余文字を書写するのとはわけがちがうのがご理解頂けるかと思います。

それが、江戸時代になると、御札を奉納する事に変わっていき、納経した証に納経請取状を寺社から頂くのではなく、自ら帳面を持っていき、そこに証をしてもらうという形式に変わって行ったそうです。その時の帳面が納経帳と呼ばれる物です。

江戸時代も後期になってくると、寺社を参拝した証として納経印を頂く事ができるようになり、必ずしも納経が必要という事はなくなってきます。そして、昭和初期には、御朱印と呼ぶようになり現在のスタイルになってきたそうです。

御朱印を頂く

御朱印を頂くには、御朱印帳と呼ばれる物が必要となります。
どんな紙にでも頂く事が出来るわけではありません。

御朱印帳は、様々なデザインの物が文具店や楽天市場・Amazonなどの通販で手に入れる事ができます。また、参拝される方が多い寺社の場合、オリジナルの御朱印帳を用意している所もありますので、そちらで授与して頂く事も可能です。

自分の場合、御朱印を集めようと思う前から神社巡りをしていて、真清田神社を参拝していた時に何気に授与所に置かれていた御朱印帳に目がいき、御朱印帳と御朱印を授与して頂いたのが御朱印を集め始めた切っ掛けです。

ですので、御朱印をこれから集めようと思われている方は、是非とも御朱印が頂きたくて、更にオリジナルの御朱印帳を用意している神社を参拝し、御朱印帳を手に入れて頂きたいと思っています。その方が、自分と同じように御朱印を集める切っ掛けを強烈に記憶できると思います。

ただ、近くに御朱印を用意している神社がなかった場合、amazonや楽天市場で購入してみてください。

御朱印のもらい方

寺社に参拝にでかけよう

さて、御朱印帳が用意できた(or御朱印帳を頂く寺社を決めた。)ら、早速寺社に参拝に出かけましょう。

御朱印の歴史を考えても、あくまでも参拝が主体であって、御朱印はその産物という事は覚えておいてください。自分が参拝している時に遭遇したことがあるんですが、いきなり授与所に行って御朱印を頂いて、参拝せずに帰っていってしまう方がいらっしゃいました。これでは本末転倒ですよね。

あくまでも、最低限のマナーとして参拝をして行ってから御朱印を頂くようにして下さい。

参拝の作法

車で神社に向かった場合、参拝者駐車場に車を止めることになります。この駐車場が境内に用意されている場合、本殿まで直接向かう事ができるんですが、あえて一度境外にでて、正面側の鳥居を潜って参拝してほしいと思います。

神社の境内は聖域であり、神社の境内を囲むように瑞垣が設置されている所が多々あります。瑞垣には結界の意味もあって、聖域を守る様に結界を張り巡らせている訳です。そして、鳥居には結界の入口(門)という意味があり、参拝者は鳥居を潜って境内に入って参拝を行い、鳥居を潜って出てくる訳です。聖域に入る入口である訳ですから、鳥居を潜る際は、馬、車から降りて歩いて潜る事がマナーとなります。
ですから、境内に駐車場が用意されている神社を参拝する際は、車を止める為に境内に入ってしまったのはしかたないとして、一度境外に出て、鳥居のある入口に回ってもらい、そこから参拝をして欲しい訳です。

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参拝の手順

  1. 最初の鳥居を潜る前に一礼。
  2. 参道はなるべく真ん中を歩かない。
    参道の真ん中は「正中」と言って神様の通り道とされています。
  3. 手水舎で身を清める。
    手水舎では、水盤に水が貯められており、柄杓が用意されています。
    ・右手で柄杓を持ち水を汲み、左手にかけて洗います。
    ・柄杓を左手に持ち替えて、同様に右手を洗います。
    ・再び右手に柄杓を持ち替えて、左手を水受けにして口をすすぎます。
    ・すすぎ終わったら、左手を洗い、柄杓を立てるようにして、柄を清めます。
    ・柄杓を元の場所に戻します。
    この際、柄杓に口を直接つけないようにして下さい。
  4. 拝殿前では賽銭を入れる。
  5. 鈴がある場合は鈴を鳴らし、二礼二拍手一礼で参拝をします。

本殿の参拝が終わりましたら、境内の散策をされることをお勧めします。
特に、規模の大きい神社になったら、境内社と呼ぶ本殿とは別の神社の社があると思います。また、様々な石碑があったり、歴史的な遺跡なんかもあったります。そういった物を見て回るのも楽しいかと思います。

御朱印を頂く

本殿の参拝が終わり、授与所(もしくは社務所)で御朱印を頂く事ができます。
大きい神社では、御朱印を希望される方が多い為、参拝の前に御朱印帳を預けて、参拝後に受け取るという形の所もあったりしますが、こういった場合、自分の場合、参拝後に御朱印帳を預けている間に境内を散策し、その後、御朱印帳を受け取っています。

御朱印を頂く際のお代(初穂料と言います。)なんですが、明記されている所、またはお願いした時に金額を教えてくれる所は問題なかったりしますが、「お気持ちで」と言われる神社があります。
初めて御朱印を頂く時に「お気持ちで」と言われても、困ってしまいますよね。明確な基準がある訳でもないですし、お気持ちなんでいくら!って線引きができるものでもないのですが、こういった場合、300円を納めるのが多いと言われています。
ちなみに、明記されている神社でも御朱印料については初穂料300円と書かれている場合が多い様です。

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御朱印帳の保管

御朱印帳を自宅で無下に扱ってしまっては、せっかくの御朱印も台無しです。
神棚に掲げるまでは言わないにしても、丁寧に保管する事が大切です。
できれば、専用の保管スペースを確保して、神社巡りをされる際にはそこから御朱印帳を持ち出して出かけ、帰宅したら戻すという形にされるのが一番いいかなと思います。
自分の場合は、自宅の日の当たらない壁に壁掛け棚を設けてそこに保管してあります。

各地を巡って集めた御朱印帳ですから、いつでも気持ちよく眺められる様にするのが一番ですよ。

最近、御朱印帳を納める箱がある事を知りました。
この記事を書いたのち、寺院(霊場)巡りも始めたこともあり、御朱印帳も一気に増えていく感じが・・・。
そんな時、壁掛け棚だけでは保管場所が足りなくなりそうな気がしてきた時に、保管用の御朱印箱があると聞き、これはありがたいと自分も使い始めた訳ですが、自分は、神社用、寺院用と分けて御朱印帳も分けているので、保管箱も2個購入させて頂いたのですが、いい感じです。

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自分が購入したのは、上記の10冊用なんですが、他にも7冊、12冊、15冊、20冊と自分の持っている御朱印帳と相談して自分にピッタリな御朱印箱を選んでいただければいいかと思います。

2016年12月17日