古墳情報
史跡名 | 東谷山白鳥古墳(1号墳) |
所在地 | 愛知県名古屋市守山区上志段味字白鳥(googlemap) |
所 属 | 志段味古墳群 |
形 状 | 円墳 |
規 模 | 直径17m |
築造時期 | 六世紀末~七世紀初め |
出土品 | 埋葬施設:馬具・大刀・刀子・鉄鏃・土師器・須恵器 周溝:須恵器 |
文化財
国指定 | 白鳥古墳群 ※平成二十六年(2014年)十月六日、「東谷山白鳥古墳」の名称で国史跡「志段味古墳群」に追加指定され、令和三年(2021年)十月十一日に「白鳥古墳群」に名称変更された。 |
史跡情報
URL | https://www.rekishinosato.city.nagoya.jp/kofun09.html |
駐車場 | 無 |
訪問日 | 2022年4月10日 |
沿革
名古屋市守山区にある国指定史跡「志段味古墳群」に含まれる全八墳からなる「白鳥古墳群」の一つになります。志段味地区の開発に伴い、白鳥古墳群の八墳の大半が消失してしまっていますが、今回紹介している1号古墳は国指定史跡に単墳で指定されていることもあり、しっかりと保存が行われています。
名古屋市内には数多くの古墳がありますが、唯一築造当時の石室を有している貴重な古墳になります。通常は入口に柵が設けられており、内部には入る事はできませんが、作越しに石室の中を見る事ができるので、ぜひ訪れてみてほしい古墳です。
東谷山白鳥古墳
名古屋市教育委員会設置 現地案内板より
東谷山の麓、庄内川を見下ろせる標高約四十三メートルの河岸段丘の上に、六世紀末から七世紀初めに築かれた。直径十七メートル、高さ三・九メートルの円墳である。
石室は西に向けて開口し、全長九・八メートル、最大幅一・六メートル。市内唯一、築造当時の原型をほぼ完全に残す横穴式石室墳である。
昭和三十六年(1961年)に実施された石室内部の発掘調査では、須恵器・土師器、馬具、直刀、刀子、鉄鏃が出土した。これらの出土品は市博物館に収蔵あsれている。
平成二十六年十月、「志段味古墳群」を形成する一つとして国の史跡に指定された。
訪問記
愛知県下新十名所にノミネートされていた「鹿乗橋/紹介記事」の散策を終えて、国道301号方面にバイクを走らせていると、名古屋市の史跡なんかでよくみる教育委員会が設置した案内板が設置されていて、何の予備知識の無いままふらっと立ち寄ったのここ東谷山白鳥古墳になります。まさかこんな所に突如国の指定史跡があると想像してなかったので、ちょっとしたサプライズな感じで古墳散策を楽しませて頂きました。
県道から一段高くなった場所に今回紹介する東谷山白鳥古墳がある様です。まあ、この辺りの丘陵地の端を切り通して県道を通している訳ですから、県道敷設予定地にこの古墳が掛かっていたらもしかしたら消失していた可能性もあるのかもしれませんね。
で、石段を登りきると、こんな感じに整備された円墳が眼前に現れます。これが築造当時の古墳の大きさなのかは全く分かりませんが、当サイトでも古墳を色々紹介してきていますが、その中では比較的小規模な古墳になるかと思います。
今まで紹介してきた古墳と大きく異なる点がこのアングルにあります。それは・・・石室がしっかりと管理されているという点です。今までの古墳では石室部分が埋没している・・またはむき出しが半分崩壊しているという所ばかりで、こうして石室の入口に扉をもうけてしっかりと管理している所はなかったと記憶しています。しかも、この石室なんですが、当然昼間でも中を覗くと光が届かないので真っ暗なわけですが・・・
扉脇にスイッチがついていて、そのスイッチを入れると・・・石室奥側がライトアップされます。
このライトアップで今から1500年前の人達が石を積み上げて作った石室をしっかりと観察する事ができます。しかし・・・今こうして写真を見ながら記事を書いているのですが、1500年経ってもこの空間をしっかりと維持している石積みって考えただけでもすごい事だと思う訳です。逆に現代社会で生み出された物で1500年形を残すものって何かあるのか?って眼が得てしまいますね。
地図で所在地を確認
史跡名 | 東谷山白鳥古墳 |
所在地 | 愛知県名古屋市守山区上志段味字白鳥(googlemap) |
最寄駅 | 鉄道:JR東海:中央本線「高蔵寺駅」徒歩13分 バス: |