ONE POINT
名古屋市中川区四女子町に鎮座する八幡社の紹介です。元々は現在中川運河が流れている場所に鎮座していたそうですが、運河掘削に伴い現在の地に遷座しています。
神社情報
| 神社名 | 八幡社 |
| 鎮座地 | 名古屋市中川区四女子町四丁目四七番地（Googlemap） |
| 例大祭 | 十月五日 |
| 創 建 | 不詳 |
| 御祭神 | 誉田別尊 息長帯姫命 |
| 旧社格 | 村社 |
| 神名帳 | ー |
境内社
| 境内社 | 本殿脇瑞垣内二社あり（詳細不明） 出雲龍蛇神 |
文化財
| 国 宝 | ー |
| 国指定 | ー |
| 県指定 | ー |
| 市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
| 御朱印 | ー |
| ＵＲＬ | ー |
| 駐車場 | ー |
| 参拝日 | 2022年2月16日 |
御由緒
創建由緒など不詳。
尾張誌にその名を見る事が出来る事から江戸時代には創建された神社であると考えられる。
昭和になり、名古屋港から名古屋駅南の笹島や堀川までの「中川運河」が掘削され、とう八幡社の境内もこの工事に伴い遷座されたという事です。
創建は明らかでない。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
「尾張志」に「八幡ノ社四女子村にあり。」と。明治五年七月、村社に列格する。昭和五年十月四日、四女子村字居屋敷東百四十五番地境内地六畝二歩は中川運河敷地となり止むなく上坊西の今の社地に遷座した。
御祭神
- 誉田別尊
- 息長帯姫命
誉田別尊とは
日本書紀に登場する第十五代応神天皇と同一であるとする。ちなみに「応神天皇」は諡号である。
記紀では神功皇后が新羅征伐から戻ってきた時に生まれた皇子であるとする。
奈良時代には応神天皇と八幡神が同一視されたことから、「八幡大菩薩」の称号を与えられ、鎮護国家・仏教守護の神であるとされ、全国の寺院の守護神として勧請される事に繋がり、八幡神信仰へと繋がっていく事になったという。
明治時代になり神仏分離策がとられ、八幡大菩薩は政府より禁止されたが、第二次世界大戦の日本軍の出撃シーンを撮影した動画などには「八幡大菩薩」と書かれた旗が掲げられるなど、なお強い影響力を持っていた事が見て取れます。
息長帯姫命
古事記に登場する応神天皇の母「神功皇后」と同一視される。ちなみに「神功皇后」は諡号である。
八幡神（八幡大菩薩）が明治政府による神仏分離により全国の八幡社では八幡神と同一視されていた応神天皇を御祭神とする神社へとなっていくなか、配祀神として神功皇后を合わせて祀る神社もあった。
応神天皇・神功皇后・比売神を八幡三神とも呼ぶ事も。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか？神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは？。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を補完されてみたらいかがですか？
参拝記
前回紹介した「八幡社」から名古屋環状線を北上し、秋葉公園の北側に鎮座しているのが今回紹介する八幡社になります。ちなみに、秋葉公園は昭和8年に現在の上皇陛下が生誕されたのを記念して名古屋市内9カ所の行われた公園造園事業で造られた公園の一つになります。
境内入口
参拝当日は、八幡社の境内入口近くで道路工事が行われていて、工事関係車両などが止まっていた為、かなり斜めからのアングルでの撮影となってしまいました。
幟掲揚ポール、石灯籠一対、社号標、石鳥居、車止めなどが設けられた境内入口になります。
社号標
旧社格である「村社」部分がコンクリートで埋められているが石材との色がくっきりと分かれていて普通に読めてしまっている社号標になります。
鳥居
八幡社と書かれた扁額が掲げられた明神鳥居になります。
手水舎
自然石を用いた水盤と各柱に支えが設けられている木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。各柱の転びが少ない分を支柱が抑えているのですが、この支柱があるおかげで視覚的な安定感も発生しています。
狛犬
この狛犬のお姿になると造形から造られた年代を想像する事が全くできません・・・。色々な神社で見かける「岡崎型」の狛犬とは違い、この姿は「古代型」のひとつであるようです。
社殿
この八幡社の社殿も尾張造となっているのですが、開放型となっている拝殿の屋根は入母屋造となっていて、尾張造の妻入り拝殿としては少数派の屋根形状なのではないかと思います。
そして、拝殿の前には蝋燭台が据えられています。
さらにこの八幡社の社殿は、拝殿すぐ後ろから渡殿の様なコンクリート造りの建物が本殿のすぐそばまで延びています。祭文殿と渡殿を一体化した社殿といった感じかと思います。
境内社
境内社の「出雲龍蛇神」になります。出雲という名が示す様に「出雲国」から勧請された龍蛇神を祀っている様です。出雲では海蛇（ウミヘビ）を龍と見立てる風習があるようで、大国主を御祭神とすることで知られている「出雲大社」の神在祭では全国から集まった神々の先導役を務められているそうです。
鎮座地を神社で確認
| 神社名 | 八幡社 |
| 鎮座地 | 名古屋市中川区四女子町四丁目四七番地（Googlemap） |
| 最寄駅 | 電車：あおなみ線「荒子駅」徒歩14分 バス：名古屋市営バス「四女子町バス停」徒歩4分 |
ご自宅にお札は祀られていますか？
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。