ONE POINT
愛知県北名古屋市九之坪の曹洞宗の寺院である「花厳山観昌寺」の紹介です。開山が平田寺四世中山元甫であるなど平田寺との関係が強かった寺院であり、平田寺末寺になっていました。現在では大相撲七月場所(名古屋場所)の際に式秀部屋が宿舎としています。
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 花厳山観昌寺 |
所在地 | 愛知県北名古屋市久信人庚申前二十五番地 |
創 建 | 天正二年(1574年) |
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 十一面観音像 |
霊 場
霊 場 | 西春二十一大師霊場 十九番札所 尾張近四国霊場 六十九番札所 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
---|---|---|
月峰山松元院 | 西春二十一大師 | 補陀山瑞雲寺 |
月峰山松元院 | 尾張近四国 | 不明 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | 不明 |
URL | https://kanshouji.jp/ |
駐車場 | ○ |
参拝日 | 2022年3月9日 |
御由緒
創建は天正二年(1574年)であると伝える。尾張徇行記では「海翁珍公という僧が創建した。」と記している。
天正九年(1581年)に平田寺四世中山元甫和尚により開山。
観昌寺(曹洞宗)西春村大字九之坪字庚申前二十五番地にあり。華厳山と号し、同村平田寺の末寺なり。天正二年の創立にして僧珍公を開基とす。開山は平田寺四代元甫たり。本尊聖観世音を安置し、境内五百九坪、本堂・庫裏・總門・稲荷堂・明王堂(天保年中當寺六代眠牛が勧請したるもの烏瑟沙摩明王を祀る毎年七月二十七・八日縁日には提灯祭ありて賽客多し)等あり。
愛知県西春日井郡誌より
簗田政綱ゆかりの地巡り
令和4年(2022年)3月9日(水)、豊明市と北名古屋市に点在している桶狭間の戦いで軍功一位とされた「簗田政綱」の所縁の地を巡る遠征に出かけました。桶狭間の戦い以降はしっかりとした史料が残っていなかったりしてある意味「謎の武将」の感がある簗田政綱の数少ない?足跡を辿っていきたいと思います。
高畑神明社(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪地区に鎮座している「高畑神明社」の紹介です。元和三年(1617年)に勧請されたと伝えらえる神社なのですが、どういった経緯で勧請されたのかは不明となっています。
月峰山松元院(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪にある曹洞宗の寺院である「月峰山松元院」の紹介です。戦国時代の連歌師「紹巴」がこの寺院にて宿泊したと富士見道記に記しています。
花厳山観昌寺(愛知県北名古屋市九之坪)
愛知県北名古屋市九之坪の曹洞宗の寺院である「花厳山観昌寺」の紹介です。開山が平田寺四世中山元甫であるなど平田寺との関係が強かった寺院であり、平田寺末寺になっていました。現在では大相撲七月場所(名古屋場所)の際に式秀部屋が宿舎としています。
補陀山瑞雲寺(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪に建つ曹洞宗の補陀山瑞雲寺の紹介です。以前は平田寺の末寺だったとか。この瑞雲寺に九之坪城主であり桶狭間の戦いで軍功をあげた簗田出羽守の位牌が安置されています。
大雲山平田寺(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪にある曹洞宗の大雲山平田寺の紹介です。平田城主だった平田氏により創建された寺院であることから寺号も平田寺にしたとか。雨乞いの龍神で知られており、さらに豊臣秀吉の位牌がある事でも知られています。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
十所社の参道入口の脇に今回参拝する観昌寺の境内があります。
ここ観昌寺は毎年7月に開催される大相撲名古屋場所において、「式守秀五郎部屋(通称:式秀部屋)」が宿舎としているようです。
式守秀五郎部屋
三月場所(大阪場所)の番付表と式秀部屋所属力士の星取表が張り出されていました。式秀部屋といえば、所属力士が集団脱走した騒動がありましたが、みんな部屋に戻って頑張っているみたいですね。
境内の一角にブルーシートに覆われた土俵がありました。本場所が行われるような高く盛られた土俵ではなく、ほぼ平坦な感じの土俵です。
山門
袖壁が設けられた薬医門の山門と「曹洞宗観昌寺」と彫られた寺号標と飲酒した物は山門を潜るべからずの石柱が据えられた境内入口になります。
平成二十八年に山門の修理が行われたようで、幕末に建立された山門みたいなのですが、そこまで古く感じられません。
明王堂
トイレの神とも言われている「烏瑟沙摩明王」を奉安する明王堂になります。
毎年8月28日に大祭が行われており、この大祭にて御祈祷が行われ、その後に御札が頂ける様です。
本堂
切妻造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。明治二十九年に建立された本堂の様です。
御朱印
確認をしていないので御朱印を頂けるのかは不明です。
参拝を終えて
境内には「尾張西国三十三所巡拝」と彫られた石柱が据えられていました。江戸時代から太平洋戦争まで活動が行われていたという「尾張西国観音霊場」を巡拝した事を記念した石柱なのかな?または、大正四年建立された当時に尾張西国観音を巡拝する講が組織されていたという事なのかな?
雑誌・マンガに加えて旅行雑誌の定番"るるぶ"も月額500円(税抜)で読み放題!
やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 花厳山観昌寺 |
所在地 | 愛知県北名古屋市久信人庚申前二十五番地 |
最寄駅 | 鉄道:名古屋鉄道犬山線「西春駅」徒歩11分 バス: |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。