ONE POINT
北名古屋市九之坪にある曹洞宗の寺院である「月峰山松元院」の紹介です。戦国時代の連歌師「紹巴」がこの寺院にて宿泊したと富士見道記に記しています。
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 月峰山松元院 |
所在地 | 愛知県北名古屋市九之坪南城屋敷四十五番地(Googlemap) |
創 建 | 不詳 |
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 十一面観世音菩薩 |
霊 場
霊 場 | 西春二十一大師 十八番札所 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
---|---|---|
平癒山報還寺 | 西春二十一大師 | 花厳山観昌寺 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ○ |
参拝日 | 2022年9月9日 |
御由緒
創建は不詳だが、「元亀元年(1570年)に義山仁公の開基、寛永二十年(1634年)秦堂秀悦再建し、平田寺三世傀雄大奕を開山とするが荒廃し、寛政二年(1790年)万仭道担中興開山する。」と西春町史では伝えていますが、戦国時代の連歌師である紹巴が永禄十年(1567年)に松元院に訪れている事から元亀元年の開基は中興開山になるのではないかと思われます。
里村紹巴とは?
生誕:大永五年(1525年)
死去:慶長七年(1602年)
戦国時代の連歌師であり、一度が聞いたことが必ずある戦国武将達とも交流があったとされる。特に、天正十年(1582年)に明智光秀が行った「愛宕百韻」と呼ばれる連歌に参加している。
【富士見道記】
永禄十年(1567年)に紹巴は富士見物に旅立ち、帰京後にまとめた紀行文であり、この中で九之坪城下の松元院に立ち寄った事が書かれている。
この中で松元院において簗田出羽守と酒を飲み交わしたと書かれています。
松元院(曹洞宗)西春村大字九之坪字南屋敷四十五番地にあり。月峯山と号し同村平田寺の末寺なり。永禄以前の創建にして義山仁公を開基とす。永禄の頃住僧に連歌を好みし者ありて紹巴が富士見道記に此寺に滞留せしことを記せり。
「蜀魂聲う へわたす門田かな」
とあるわ此寺にて詠みしものなりという。本尊十一面観世音を安置す。境内五百六十三坪。本堂・庫裏・山門等あり。
愛知県西春日井郡誌より
簗田政綱ゆかりの地巡り
令和4年(2022年)3月9日(水)、豊明市と北名古屋市に点在している桶狭間の戦いで軍功一位とされた「簗田政綱」の所縁の地を巡る遠征に出かけました。桶狭間の戦い以降はしっかりとした史料が残っていなかったりしてある意味「謎の武将」の感がある簗田政綱の数少ない?足跡を辿っていきたいと思います。
高畑神明社(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪地区に鎮座している「高畑神明社」の紹介です。元和三年(1617年)に勧請されたと伝えらえる神社なのですが、どういった経緯で勧請されたのかは不明となっています。
月峰山松元院(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪にある曹洞宗の寺院である「月峰山松元院」の紹介です。戦国時代の連歌師「紹巴」がこの寺院にて宿泊したと富士見道記に記しています。
花厳山観昌寺(愛知県北名古屋市九之坪)
愛知県北名古屋市九之坪の曹洞宗の寺院である「花厳山観昌寺」の紹介です。開山が平田寺四世中山元甫であるなど平田寺との関係が強かった寺院であり、平田寺末寺になっていました。現在では大相撲七月場所(名古屋場所)の際に式秀部屋が宿舎としています。
補陀山瑞雲寺(愛知県北名古屋市九之坪)
北名古屋市九之坪に建つ曹洞宗の補陀山瑞雲寺の紹介です。以前は平田寺の末寺だったとか。この瑞雲寺に九之坪城主であり桶狭間の戦いで軍功をあげた簗田出羽守の位牌が安置されています。
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御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
九之坪城址から南に150mほど進んだ場所にあるのが今回紹介する「月峰山松元院」になります。九之坪地区に建つ四カ寺はすべて曹洞宗で平田寺を本寺、他三寺が末寺という関係の寺院になるようです。その中で、ここ松元院だけは少し離れた場所に建っています。
境内入口
袖壁の設けられた薬医門の山門と「曹洞宗松元院」と彫られた寺号標の他に、六地蔵が安置された鞘堂のある松元院の境内入口になります。山門にはしゃちほこが置かれていますね。
六地蔵とは「地獄・餓鬼・畜生・修羅・人間・天上」の六つの世界すべてをお救いになる菩薩であるといいます。六つの世界・・・六道ですね。人間と天上が善趣、他の四つは悪趣とされるという考えで輪廻思想になります。
手水舎
カーポートを流用した手水舎に自然石の水盤が置かれています。その奥に、先に紹介した紹巴が松元院で詠んだとされる歌の碑がおかれています。
本堂
切妻造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂です。
御朱印
確認していないため御朱印が頂けるか不明です。
参拝を終えて
山門の所に、松元院で取れたゆずのおすそ分けがありました。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 月峰山松元院 |
所在地 | 愛知県北名古屋市九之坪南城屋敷四十五番地 |
最寄駅 | 鉄道:名古屋鉄道犬山線「西春駅」徒歩15分 バス: |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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