秋葉山常夜燈

秋葉山常夜燈(西尾市一色町対米、築籠神社境内)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

常夜燈データ

種  別  秋葉山常夜燈 建立年月  文化十一年(1814)建立
設置場所  西尾市一色町対米寺前九十二番地
形  状  宮立型(宮前型) 基壇ー段、土台石2段
竿部刻印 正面「常夜燈」右面「文化十一甲戌年」左面「村中安全 願主若者」
台石刻印 なし
火袋台石刻印 正面「秋葉山」

常夜燈訪問記

対米地区の鎮守の守である築籠神社の境内社相殿前に設置されているのがこの秋葉山常夜燈になります。


築籠神社(西尾市一色町対米)


相殿は、築籠神社の社殿向かって右手に鎮座していて、六社相殿と単独の祠の弁天社が鎮座しています。
相殿には、左から秋葉社、稲荷社。天王社、八剱社、荒神社、天満社と鎮座しています。ただし、社殿前に、今回紹介する秋葉山常夜燈と稲荷社でよく見る赤い神明鳥居が設置されているので、調べなくても秋葉社と稲荷社が鎮座しているのがわかってしまいますね。

六社の中で、天王社と荒神社は神仏習合時代に呼ばれていた社名のままですねえ、
すべてではないですが、天王社は津島神社に、荒神社は竈神社に社名を変えている所が多いですね。それぞれ素戔嗚尊と火産霊神(火之加具土命)を祭神して祀っていますね。

常夜燈、灯篭には年明けの時献灯の風除けのフィルムが張られていました。

基壇(石垣)がないので、小さく見えなくもないですが、台石や竿石を見てると、結構大きな常夜燈なんですよ。高さっていうのは大きく見せるんだなとつくづく痛感します。

まだはっきりと創立年代が読み取れます。
文化十一年は1814年ですから・・・すでに200年前の常夜燈なんですね。こうやって神社や史跡を巡っていると、産業革命以降の文明の発達速度は尋常じゃないなと思います。

 

 

-秋葉山常夜燈