南知多観音霊場 知多四国八十八ヶ所 知多郡南知多町

井際山 如意輪寺(知多郡南知多町内海) 知多四国霊場 四十六番札所

2019年3月16日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

 聖武天皇の御代に行基菩薩によって創建された「井際山観福寺」の塔頭だったと伝えられている南知多町内海にある真言宗豊山派の井際山如意輪寺の紹介です。知多四国46番札所、南知多観音31番札所

寺院紹介

寺院概要

寺院名井際山如意輪寺
所在地愛知県知多郡南知多町内海中之郷十二番地
創 建不詳
宗 派真言宗豊山派
御本尊如意輪観世音菩薩

霊 場

霊 場知多四国霊場  四十六番札所
南知多観音霊場 三十一番札所
前札所霊 場次札所
尾風山 泉蔵院知多四国霊場井際山 持宝院
尾風山泉蔵院南知多観音霊場法聲山妙音寺

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定
円空仏薬師如来像

参拝情報

御朱印
URLhttps://r.goope.jp/nyoirin-temple/
駐車場
参拝日2018年10月3日

御由緒

 聖武天皇の御代である神亀年間(724-729年)に行基大菩薩によって創建された一山九坊を有したと伝えれる「井際山 観福寺」の塔頭として創建されたのが始まりと伝えらえています。時代は下り、南北朝の動乱や戦国時代の動乱によって観福寺も衰退、荒廃していきます。天正二年(1574年)帰依する往時の人々は堂宇を再興し、梅山和尚によって中興の開山が行われたそうです。

 観福寺は廃寺となってしまっていますが、観福寺九坊の塔頭の中から、現在三ヶ坊が現代までその名を残しています。
一つが今回紹介する「井際山 如意輪寺」になり、他二ヶ坊は「井際山 持宝院」と「尾風山 泉蔵院」になります。現在では山号を有する寺格となり、三ヶ寺すべてが知多四国霊場の札所になっていますね。

 また、明治時代以前は、如意輪寺の北側に鎮座する「入見神社」の別当を兼ねていたそうです。ちなみに、入見神社は延喜式神名帳にその社名が記載されている式内社です。鎌倉時代に今の鎮座地に遷座したそうで、それ以前の鎮座地は一説には内海の北側にある「井際山」に鎮座していたんだとか。この辺りに、入見神社と観福寺との関係性が見えてきそうですね。

 この知多四国霊場巡礼の旅の中では時間の都合で参拝できませんでしたが、近々参拝していきたいと思います。

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

南知多町役場内海支所側から如意輪寺方面を望んでいます。
こちらに山門があることから、如意輪寺は西入りの境内だということになりますね。

ただ、駐車場はこちら側ではなく、境内の南東側に用意されているので、寺院を参拝する際は、ぐるっと回り込む必要がありますが、やはり寺院への参拝は山門から境内に入った方が気分がいいですからね。

境内入口

ストリートビューでも見て頂いているので、紹介する必要があるのかどうかわかりませんが、こちらが如意輪寺の境内入口になります。常々思っているのですが、寺院の入口って、城郭の虎口の様な感じを抱かせる様な山門や総門が奥まっていて、まるで凹の字の様になっているのでしょうか。そしてこういった建築様式を何と称すればいいんでしょうか・・・。むしろ当たり前すぎて名称すらない可能性も?

知多四国霊場札所案内石柱

山門手前には、「新四国四十六番札所」と彫られた石柱が据えられています。

山門

潜戸が設けられている袖壁を有する薬医門の山門になります。
写真では見えにくいですが、貫の感じや屋根の大きさのバランスなど「これぞ薬医門」といった形状です。

手水舎

瓦葺木造四本柱タイプの手水舎になります。
柱は少々細めですが、シンプルな屋根の形状になっていて、腰高間があまり感じない様式ですね。柱が黒いのは墨でもぬっているんでしょうか。

本堂

切妻瓦葺平入の本堂になります。
中央には本尊である如意輪観世音菩薩が安置されています。本尊の左側には南知多観音霊場の札所本尊であるの十一面観世音菩薩が安置されています。さらに、この如意輪寺には、知多半島に三体祀られている円空仏の一体が安置されています。

南知多円空三佛霊場会の公式ホームページのご紹介

http://www.enkuu3.com/

大師堂

本堂と棟続きで設けられた大師堂になります。

「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・

お砂踏み

修行大師の銅像が中心に据えられた、本四国八十八ヶ所お砂踏みになります。
こちらのお砂踏みは、一ヶ所ずつ分けられた形ではなく、すべてのお砂を混ぜてひいている様な形状になりますね。

「南無遍照金剛大師」「南無遍照金剛大師」「南無遍照金剛大師」・・・

地蔵堂

如意輪寺の駐車場の脇に据えられている地蔵堂になります。
たぶん・・・如意輪寺が管理している地蔵堂なんだとおもうのですが、・・・でも、よく見ると境内が分けられている様な気がするんですよね・・・。もし、如意輪寺とは別の御堂だったらごめんなさい。

この地蔵堂の前には、

弘法大師像が安置されています。

さらに、

青面金剛像が安置されています。こちらは庚申信仰から据えられているのかもしれませんね。

管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅

 南知多町の内海地区には知多四国霊場の札所の他にも南知多観音霊場、知多西国観音霊場など数多くの霊場の札所となっている寺院が点在している場所になります。また、由緒の部分でも少し述べていますが延喜式内社に比定されている「入見神社」が鎮座している事からも、この内海地区が奈良・平安時代から非常に栄えていた場所であることが見えてきます。

内海地区の知多四国霊場の札所

44番菅生山大宝寺南知多町内海大名切36
45番尾風山泉蔵寺南知多町内海南側69
46番井際山如意輪寺南知多町内海中之郷12
47番井際山持宝院南知多町内海林ノ峰66

管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅

https://jinja.dr-leather.com/titasinsikoku/

御朱印

参拝を終えて

山門の雰囲気とは一転して、境内は非常に開放的な感じになっています。
入見神社の別当寺だったそうですが、本堂を含めて建て替えをおこなっているんでしょうか、あまり歴史を感じられなかったです・・。

書き置きに成とは思うのですが、数多くの御朱印が用意されているのが非常に印象的でした。

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所在地を地図で確認

寺院名井際山如意輪寺
所在地愛知県知多郡南知多町内海中之郷十二番地
最寄駅鉄道:名古屋鉄道 知多新線「内海駅」徒歩9分
バス:

寺院・霊場巡りの際のバイブルに

 元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。

少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。

-南知多観音霊場, 知多四国八十八ヶ所, 知多郡南知多町
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