神社情報
神社名 | 天満社 |
鎮座地 | 知多郡阿久比町大字矢高三ノ山高十六番地 |
御祭神 | 菅原道真 |
旧社格 | 村社 |
創 建 | 天暦二年(948年) |
神名帳 | - |
境内社 | 金比羅者、大山衹社 |
例祭日 | |
御朱印 | - |
H P | - |
参拝日:2018年5月16日
御由緒
天満社の祭神は文人、学者であった菅原道真である。
社伝の記録として保存されている弘安三年(1280年)の「村社天満社御由緒調査」によると、創建は天暦二年(948年)菅原道真公の孫である英比麿は、ここ高尾山の自然の眺望を愛され、亡き祖父の道真殿を英比家の守護神として、この地に神殿を造営した。高岡村の高尾天神と呼ばれたともある。その頃、京都の北野天満天神からの分霊を迎え天満社と称されるようになった。
北野天満天神とは、延喜三年(903年)道真が配所の太宰府で没した後、京都の異変災害は道真の祟りと恐れられた。このため、貴族も民衆も怨霊を鎮めんとして、天暦元年(947年)に建てられた神社である。
現在、天満社の境内社として、本殿右に金毘羅社、左に大山衹社が祀ってある。
境内の獅子館は町指定文化財である。入母屋造りで切破風を持ち彫刻は緊迫仕上げである。
「阿久比町教育委員会案内板」より
知多新四国霊場を行く
十七番札所である「樫木山 観音寺」を参拝し終えた時には、巡礼のタイムリミットとなる午後2時が目前に迫り、これ以上は先に進めないという事で、2日目の巡礼はここまでとなったのですが、すぐ隣に鎮座する「天満社」を参拝して帰路につこうと思い、一度、観音寺の正面階段を降り、改めて天満社の参道に向かいます。
参拝記
観音寺の境内から天満社の社殿前に出ることができる近道?もあるのですが、やはり正面から入るのが参拝のマナーだと思っているので、再び石段を登って参拝します。
参道
観音寺の一直線の石階段で作られた参道とは異なり、上り坂でカーブを描きながら進んでいく参道になっています。
こういった自然勾配を利用した参道のが歴史がありそうな感じがします。
参道の途中には
常夜燈が据えられていました。
これは、境内社になるのかな?
鳥居
参道を登りきると、そこに扁額の無い明神鳥居が建っています。
手水舎・水盤
銅葺木造二本柱タイプの手水舎になります。
二本柱タイプに見られる不安定感がこの支柱の建て方で払拭されている感じがします。
この手水舎なんですが、据えられている場所が、鳥居が経っている正面側ではなく、何故か「観音寺」の境内とをつなぐ通路?側に据えられているんです。
天満社に参拝に見える方は「観音寺」経由でみえるという事なんですかねえ。
社殿
切妻瓦葺平入の拝殿になります。倒壊防止の鉄製の支柱が設けられていますね。
本殿は銅葺の流造になります。
この天満社の社殿配置は、拝殿の後ろ側、本殿が建つ辺りが全体的に高くなっています。
境内社
本殿、左側に鎮座する金毘羅社、対になる様に右側には大山衹社が鎮座しています。
この他、境内の案内板などにはのっていなかったのですが、
少々社殿から離れた場所に、多賀社、本宮社が鎮座しています。
観音寺との通路
社殿脇にある石段を下っていくと、知多四国霊場十七番札所「樫木山 観音寺」に通じる連絡通路が存在しています。戦前までは神社と寺院の境界は明確に区切られていたはずなのですが、国家神道もなくなって、徐々にですがそれ以前の自然に作られていた神社と寺院の関係に戻っていっている感じがします。
参拝を終えて
阿久比町の文化財に指定されている物の中に、天満社の獅子館があります。
入母屋造で云々と説明書きに書かれていたので、そういった建物があるのか?と思っていたら、例祭などで使用される獅子舞の獅子頭をしまっておく物なんだそう。入母屋造りの屋根で四方に切破風が装飾されている物なんだそうで、どんな物なのか興味がでたので、グーグル先生にお願いしてみたら・・・。
https://www.town.agui.lg.jp/category/kouhou/kouhou-H28/170315/info_003.htm
獅子館を説明したものはなかったのですが、何とか写っている写真があったので参考にしてみてください。ただ、いつまでこのページが残っているかは不明ですが・・・。
次の目的地は?
知多新国霊場、巡礼2日目もここで終了です。当初の予定通り進めたかなと思います。
パンフレットなどに乗っている推奨ルートでは十二番札所の跡に半田市亀崎周辺の札所を巡ってから十三番札所に進むルートになっていました。が、ルートを考えていた時、3日目も衣浦大橋から知多半島にアクセスすることになるだろうなあと思って、じゃあ亀崎周辺は巡礼3日目の初めに参拝すればいいや、と思って2日目の参拝先から外しています。
ですので、次回は、巡礼3日目最初の参拝先である五十四番札所「亀嶺山 海潮院」を目指します。