2019年2月、サイト名を「神社のある生活って」から「あいちを巡る生活って」に変更致しました。

三大稲荷とは何処のお稲荷様を指すのか?

スポンサーリンク

日本三大〇〇というのがどうも好きな方が多い様で、日本三大庭園とか日本三大七夕まつりとか様々な所で日本三大〇〇というの目にする機会があります。先日当ブログでも、三河新四国霊場の遍路にて「円福山 妙巌寺(豊川稲荷)」を参拝、紹介をさせて頂きました。この参拝記事を書くために色々と本やらネットで調べてみると、この豊川稲荷を日本三大稲荷のひとつと数える事があるという事を知り、ほかの二カ所はどこなのか、ちょっと調べてみました。

そもそも、お稲荷様とは?

現在では、お稲荷信仰の総本山ともいうべき場所が、京都にある「伏見稲荷大社」になります。赤い鳥居が続いている写真などをご覧になった方は・・・ほぼ全員ですかね。この伏見稲荷大社は、全国にある稲荷神社、稲荷社の総本社であり、その数全国に3,000社以上にもなると言います。

当ブログの神社、寺院紹介の記事の中でもちょこちょこと出てくるワードに”神仏習合””神仏分離令”という2ワードがあります。当然、このワードは稲荷信仰にも非常に影響を与え、伏見稲荷大社の様に神社系の稲荷信仰と豊川稲荷の様に寺院系の稲荷信仰が生まれる要因にもなっています。

明治維新前までのお稲荷様とは?

江戸時代までは、神仏習合の考えが非常に強く、”別当寺”や”神護寺”といった名称で、神社を管理運営を行う寺院が日本全国にありました。有名な所でいうと、香川の金比羅大権現、静岡の秋葉大権現といった所でしょうか。

なぜ寺院が神社を管理することになっていくのかというと、日本の神は仏様の化身であるという考え(これを本地垂迹と言います。)があり、この考えの元となる思想が”仏主神従“になり、「仏様は神様より一段高い所にいらっしゃる」と信仰されるようになり、徐々に寺院が神社を管理運営していくようになったと言われています。

で、本題のお稲荷様なですが、神仏習合の考えでは、神道の「宇迦之御魂神」に対し、「荼枳尼天(だきにてん)」が本地仏として同一視され、江戸時代までは、稲荷神=「荼枳尼天(だきにてん)」として祀られている所が大半だったようです。
実際、伏見稲荷神社では明治時代前まで、別当寺として「愛染寺」があり、この愛染寺が日本全国に「荼枳尼天(だきにてん)」を勧請していたそうです。

・神仏習合時代は、神道の「宇迦之御魂神」と仏教の「荼枳尼天」が同一視されていた。
・仏主神従の思想の元、全国の稲荷社で祀られていたのは「荼枳尼天」である。
・稲荷信仰の総本山である伏見稲荷大社でも別当寺として「愛染寺」を有していた。

明治以降のお稲荷様は?

日本の宗教感をガラッと変える出来事がおきます。
それが明治維新であり、天照大御神の子孫である天皇による政治を行うとする王政復古の大号令が慶應三年十二月九日に発令さらにその後、神仏判然令を発令し神仏混淆(神仏習合)を禁止していきます。明治政府としては、江戸時代までの「仏主神従」の考えから「神主仏従」の考えに変えていく事により神の子孫である天皇の威厳を高めようとしていました。

そんな中、日本全国の稲荷社では、神道の「宇迦之御魂神」と仏教の「荼枳尼天」が分離され、どちらを祭神とするのかという選択が迫られたと聞きます。全国大半の稲荷社は、御想像の通り「宇迦之御魂神」を稲荷神として祀り、文字通り神社化していく事になります。ただ、少数派ですが仏教の「荼枳尼天」などを稲荷神として祀っていく事を選択した所もありました。これが愛知県の豊川稲荷であり、岡山県の最上稲荷になります。ただ、全国に「荼枳尼天」を勧請していた「愛染寺」は廃寺として棄却されるなど、「荼枳尼天」を選択した稲荷社は存続が難しい時代だったようです。

・明治維新により王政復古の大号令、神仏判然令を通じて「仏主神従」から「神主仏従」の考えに。
・稲荷心も神道の「宇迦之御魂神」と仏教の「荼枳尼天」が分離される。
・日本全国の稲荷社の大半は神道の「宇迦之御魂神」を祭神とし神社化していくことに。

豊川稲荷を例に挙げると、鳥居などの神道色のあるものはすべて棄却され、稲荷という名称も使わなくなったそうですが、最初は厳しかった線引きも徐々に緩やかになっていき、いつの頃からか「豊川稲荷」と呼ばれるようになったと言います。鳥居は昭和に入ってから再建されたようです。

日本三大稲荷(候補)の紹介

三大稲荷地神社に名前が挙げられる(挙げている)神社、寺院は五カ所以上ありますが、ここでは特に有名な五カ所を紹介させて頂きます。

伏見
稲荷
祐徳
稲荷
笠間
稲荷
豊川
稲荷
最上
稲荷
伏見
稲荷
伏見稲荷以外の二社について様々な説があり特定できないとしている。
祐徳
稲荷
自社
笠間
稲荷
自社
豊川
稲荷
自社
最上
稲荷
自社

伏見稲荷大社

すべての稲荷社がその名前を挙げる、稲荷信仰の総本山になります。鎮座地はその名の通り京都市伏見区深草。日本に興味のある外国人で一番訪れたい場所の一位に挙げられるほど海外でも非常に高い知名度を誇る神社になります。

神社詳細

神社名 伏見稲荷大社
所在地 京都市伏見区深草薮之内町六十八番地
最寄駅 【電車】をご利用の場合
・JR奈良線 稲荷駅下車 徒歩直ぐ (京都駅より5分)
・京阪本線 伏見稲荷駅下車 東へ徒歩5分
【市バス】をご利用の場合
・南5系統 稲荷大社前下車 東へ徒歩7分

伏見稲荷大社公式ホームページのご紹介


伏見稲荷大社
1300年にわたって、人々の信仰を集め続ける「お稲荷さん」の総本宮 伏見稲荷大社の公式ホームページ

祐徳稲荷神社

佐賀県鹿島市に鎮座する稲荷社になります。九州では太宰府天満宮に次ぐ参拝者数を誇る。鎮座地は佐賀県鹿島市古枝。本殿などん朱塗りの建築様式は鎮西日光と称されることも。※HPに日本三大稲荷との表記あり。

神社詳細

神社名 祐徳稲荷神社
所在地 佐賀県鹿島市古枝乙一八五五
最寄駅 【電車】をご利用の場合
・JR九州 長崎本線「肥前浜駅」徒歩34分
・JR九州 長崎本線「肥前鹿島駅」よりタクシーで10分

祐徳稲荷神社公式ホームページのご紹介


祐徳稲荷神社
日本三大稲荷のひとつ、佐賀県鹿島市にある祐徳稲荷神社の紹介サイトです。

笠間稲荷神社

茨木県笠間市に鎮座する稲荷社になります。年間参拝者数は300万人を超え、茨木県一の参拝者数を誇る。鎮座地は茨城県笠間市笠間。※HPに日本三大稲荷との表記あり。

神社詳細

神社名 笠間稲荷神社
所在地 茨城県笠間市笠間1番地
最寄駅 【電車】をご利用の場合
・JR東日本水戸線「笠間駅」徒歩20分

笠間稲荷神社公式ホームページのご紹介


日本三大稲荷に数えられる茨城県笠間市の笠間稲荷神社
茨城県笠間市にある稲荷神社。日本三大稲荷。由緒、境内、美術館、作法の紹介。

円福山 妙厳寺(別称:豊川稲荷)

愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院になります。本尊は千手観世音菩薩。豊川稲荷と称される豊川稲荷大本殿には、 豊川吒枳尼真天を祀る。年間参拝者数が500万人を超える。

神社詳細

寺院名 円福山 妙厳寺(別称:豊川稲荷)
所在地 愛知県豊川市豊川町一番地
最寄駅 JR東海 飯田線「豊川駅」徒歩5分
名古屋鉄道 豊川線「豊川稲荷前駅」徒歩5分

円福山 妙厳寺公式ホームページのご紹介


豊川稲荷 | 愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院 豊川稲荷略縁起
愛知県豊川市にある曹洞宗の寺院 豊川閣妙厳寺。祈願(厄年祈願など)、祈祷、供養(水子供養など)、納骨、写経などを承っております。

最上稲荷山 妙教寺

岡山県岡山市にある日蓮宗の寺院になります。戦後、一時期は日蓮宗から独立し「最上稲荷教総本山妙教寺」となっていたが、平成二十一年に日蓮宗に復帰。本尊は釈迦牟尼仏。稲荷神として最上位経王大菩薩を祀る。※HPに日本三大稲荷と記載あり。

神社詳細

寺院名 最上稲荷山 妙教寺
所在地 岡山県岡山市北区高松稲荷七一二
最寄駅 JR西日本 吉備線 「備中高松駅」徒歩37分

最上稲荷山 妙教寺公式ホームページのご紹介


最上稲荷山妙教寺
日本三大稲荷の一つ、岡山・最上稲荷のホームページ。初詣やご祈祷、ご供養などの参拝のご案内やお守りの販売、顕妙閣での食事や宿泊のご案内を掲載しています。

日本三大稲荷の他にも・・・

日本三大稲荷の他にも、
・東日本三大稲荷
・関東三大稲荷
・東海三大稲荷
・関西三大稲荷
・西日本三大稲荷
・九州三大稲荷
といわばご当地の三大稲荷なんてものある様で・・・こんな所からも稲荷信仰の根強さを感じることができます。

御多分に漏れず、こういった地域版の三大稲荷でも論社が何ヶ所もあったりして、三社で確定しているってところが少ないのが面白い所。

三大〇〇なんて感じのくくりで参拝していくのも楽しいかもしれませんね。

稲荷大神 (イチから知りたい日本の神さま) | 中村 陽 |本 | 通販 | Amazon
Amazonで中村 陽の稲荷大神 (イチから知りたい日本の神さま)。アマゾンならポイント還元本が多数。中村 陽作品ほか、お急ぎ便対象商品は当日お届けも可能。また稲荷大神 (イチから知りたい日本の神さま)もアマゾン配送商品なら通常配送無料。

稲荷神に興味がありましたら、こんな本は如何ですか?

投稿者プロフィール

成瀬晃ドクターレザーおかざき 店主
愛知県岡崎市で「かばん・くつ✚革の病院ドクターレザーおかざき」を営んでいる成瀬と申します。
史跡、神社などを巡った事をなどをつぶやきつつ、お店のブログではつぶやけないような事も書いていこうかと思っています。
スポンサーリンク
雑記(つぶやき)
スポンサーリンク
成瀬晃をフォローする
あいちを巡る生活って

コメント