犬飼湊跡から300mほど東に進んだ場所に、石灯篭と常夜燈が並んでいて、大宮神社遥拝所と彫られた石柱が据えられている場所があります。
「ようはいじょ」と読みます。
遠く離れた所から神仏などをはるかに拝むために設けられた場所になります。
今回紹介するのは、以前紹介した蒲郡市宮成町に鎮座する大宮神社への遥拝所になります、
蒲郡博物館、蒲郡市民会館に通じる海沿いの道路を西側に行くと、港橋北詰交差点に突き当たりますが、その手前にある犬飼集会場の敷地内に置かれているのが今回紹介する大宮神社遥拝所になります。
元々ここに据えられていたのか、開発によってここに移動したのかは不明ですが、伊勢神宮や靖国神社などではなく、地元の神社の遥拝所というのは結構貴重なのでは?
明治時代のこの辺りの地図を見て頂くと・・・、
現在とはことなり、犬飼の集落から大宮神社の間は、田園風景が広がっていた様です。西郡五社の大宮神社への崇敬が篤く、犬飼の集落にいても、大宮神社に参拝できるように設けられたのが遥拝所なんでしょうね。
中央の玉砂利が敷かれている場所で、御神燈を通じて大宮神社を参拝する形になります。
色々な神社にある遥拝所に比べても、非常に立派な遥拝所だと思います。というか、こんな街中に遥拝所だけがある場所は初めて出会った訳で、大宮神社への崇敬がとても篤かったのが偲ばれます。
海を臨みます。
沖合に竹島が見えています。
竹島にも大宮神社と同様に藤原俊成卿が関わっている八百富神社が鎮座しています。
蒲郡市の観光名所にもなっている竹島・・・
島全体が天然記念物に指定されている竹島・・・
竹島に向かってみることにしましょう。