神社紹介
神社情報
神社名 | 大宮神社 |
鎮座地 | 愛知県蒲郡市宮成町六番地四号(Googlemap) |
例大祭 | 十月第二土・日曜日 |
創 建 | 元暦二年(1185年) |
御祭神 | 伊邪那美命 速玉男命 事解男命 |
旧社格 | 郷社 |
神名帳 | ー |
境内社
境内社 | 祇園神社(御祭神:須佐之男命) 御鍬神社(御祭神:豊受姫命) |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ○ |
参拝日 | 2018年10月29日 |
御由緒
平安時代末期に三河国司に任ぜられた「藤原俊成」がそれまで未開の地であった現在の蒲郡周辺の開発に取り掛かったと蒲郡市ではしており、竹島遊園に俊成像を建立するなどまさに「蒲郡開発の父」みたいな感じになっているのですが、この藤原俊成がこの地の開発に当り熊野権現を勧請して創建したと神社の一つであるとしています。
神社の由緒では、藤原俊成の娘である「菊姫」が父である俊成の名を以って元暦二年(1185年)に熊野権現を勧請したとしています。元暦以前に俊成は三河国司でなく京の都に戻っているわけですが、俊成が切り開いた蒲郡の地にはその一族が住んでいたということなんですかね。
由緒書きの中にでてくる"松平清昌"は、西郡領主となり蒲形陣屋に居を構えた西郷松平氏の初代であり、五千石の交代寄合です。蒲形陣屋は下ノ郷城の近くに建築された陣屋であり、現在の愛知県立蒲郡高校の近くにあったそうです。
大宮神社は、西郡五社の一社に選ばれており、領主の松平氏の崇敬が篤かったのではないかと想像します。
- 元暦二年(1185年):創建
- 延元三年(1338年):造営
- 明応元年(1492年):造営
- 寛永十二年(1635年):徳川家光より朱印地を賜る
- 宝永二年(1705年):造営
- 明治九年:村社列格
- 明治四十年:神饌幣帛料供進指定社となる
- 大正六年:郷社昇格
当神社は蒲形竹谷両庄開発の領主藤原俊成卿の娘菊姫が父の名を以て元暦二年二月十九日紀州那智山ノ下一野郷より若一王子熊野三社大権現を勧請されたと伝えられている。
「境内由緒書」より
文治二年二月十四日に御本殿の造営があり文永三年の境内図によれば境内縦三丁横二丁、本殿六間四面、拝殿間口七間奥行四間、鳥居まで百十間とあり其の広大さが偲ばれる。延元三年九月六日の棟札に初めて大宮大権現の御社名が見える是に依っても御神徳の偉大さが伺はれる。徳川三代将軍家光は慶安二年領主松平清昌の願により御朱印二石を下附され以後明治維新に到る。此の様に往古より領主領民の産土神として尊崇の念厚く幾度と造営修復がなされた。旧本殿は明応元年に造営されてより延々四百八十余年御神徳弥々揚り氏子の亦心に依って昭和四十八年十月十二日新夕に悠久不朽の御本殿として立派に改築された。時に氏子世帯数二千二百五十戸なり。
創建は元暦二年(1185年)二月十四日奉造立(棟札)とあり、蒲郡竹谷の両庄を開発した領主藤原俊成が熊野権現を勧請創建したという。伝えに俊成の女菊姫、この地に住み、涼みの森と称した。文永三年(1266年)四月十七日改定の古図面に境内三町と二町にわたる様子を写す。延元三年(1338年)九月六日、奉造立大宮大権現、神主榎本角左ヱ門とある。榎本氏は熊野族の名士なり。明応元年(1492年)九月十四日のもの宝永二年(1705年)十月二十六日の棟札を社蔵する。寛永十二年(1635年)十一月、徳川家光朱印を下され、累代継承明治に及ぶ。明治九年二月二十五日、村社に列し、同四十年十月二十六日、指定社となり、大正六年十月十六日、郷社に昇格する。
「阿知県神社名鑑」より
御祭神
- 天照大御神
- 伊邪那美命
- 速玉男命
- 事解男命
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
歴史探訪
「蒲形陣屋/紹介記事」を築き交代寄合の西郡松平氏が治めていた領地に鎮座していた五社を「西郡五社」と呼ぶようです。現在でもこの五社を巡る行事が行われているようですので、当サイトでも巡ってみました。
西郡五社
八剱神社(蒲郡市三谷町) 西郡五社
蒲郡市三谷に鎮座する八劔神社の紹介です。御祭神は日本武尊。蒲郡市の無形文化財に指定されている山車が海の中を渡る「三谷祭」が有名。
八百富神社(蒲郡市竹島町) 西郡五社
三河湾に浮かぶ竹島を境内地する八百富神社の紹介です。琵琶湖に浮かぶ竹生島から勧請された市杵嶋姫命を御祭神としています。竹島全体が国の天然記念物にしていされています。
乙姫神社(蒲郡市水竹町) 西郡五社
神社紹介 神社情報 神社名乙姫神社鎮座地愛知県蒲郡市水竹町下島一二一番地(Googlemap)例大祭十月第日曜日 創 建天正九年(1581年)御祭神豊玉姫命肆長津彦命水分神 旧社格村社神名帳ー 境内社 境内社ー 文化財 国 宝ー国指定ー県指定ー市指定町指定村指定ー 参拝情報 御朱印ーURLー駐車場ー参拝日2018年10月29日 御由緒 天正九年(1581年)に額田郡千万町から当地に遷座したという。慶長十年(1605年)吉田藩主である松平玄蕃頭の室乙姫が信仰し、竹谷松平氏、西郡松平氏が崇敬したという。 松 ...
大宮神社(蒲郡市宮成町) 西郡五社
蒲郡市宮成町に鎮座する「大宮神社」の紹介。三河国司であった藤原俊成の娘「菊姫」が熊野権現を勧請し創建した神社と伝えられている。境内には菊姫の墓所もあります。西郡五社のひとつとされ西郡松平家の崇敬をあつめていた神社だと思われます。
八幡宮(蒲郡市五井町) ・五井城址
蒲郡市五井町に鎮座する八幡宮の紹介です。鎌倉幕府の三河守護代である「安達盛長」が「龍田山長泉寺」共に再建した神社であると伝えられ、室町時代になると神社の南側に「五井城」が築かれ、松平家庶家の五井松平家からの庇護を受けていた神社になります。
参拝記
地図を見て頂くとわかりますが、下ノ郷鵜殿氏の菩提寺である長存寺、西郡松平氏の菩提寺である天佳院から西方に500mほどの場所に鎮座しています。蒲郡市立図書館前の道路から西に行った場所に鎮座しているので、わかりやすいのではないかな?と思います。
境内入口
境内入口になります。
大宮神社の駐車場には、この参道の先に駐車場があります。車で訪れる時は、鳥居に気を付けて入っていってくださいね。
社号標
旧社格の彫られた社号標になります。
一の鳥居
参道の道路側に据えられている扁額のある明神鳥居の一の鳥居になります。
この先に駐車場がある為、鳥居の下を車が通行しています。場所があれば、鳥居を迂回する車道を設けたい所なんでしょうが、無余地なのでしかたないですね。
厚みもしっかりとあり、なかなか重厚感のある扁額ですね。
二の鳥居
境内の入口に据えられている明神鳥居の二の鳥居になります。
こちらは車止めがしてあり、車で鳥居をくぐることはできません。
手水舎・水盤
木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
なかなか大きな水盤を擁する手水舎ですが、きれいな水が張られており、気持ちよく手水を行う事ができます。
給水口の龍ですが、造形がすごいですね。
狛犬
なかなか愛嬌のある顔つきの狛犬一対になります。
個人的には、この愛嬌のある顔つきが大好きです。
社殿
入母屋造瓦葺平入の高覧が向けられた周り縁のある拝殿になります。
社殿右手には舞台が設けられていて、その奥には射場があります。
大祭の時に、ここで弓道大会が行われているんでしょうね。
舞台であった建物の軒下には・・・
金的中と書かれた額が掲げられています。
射場のある神社って多いんですかね?
(旧)社号標
大宮神社の境内の隅には、村社時代の社号標が残されており、現在も建っています。
境内社
祇園神社になります。祭神は建速須佐之男命。
勝手な想像ですが、元々は牛頭天王社だった所、明治政府の神仏分離策で八坂神社・・・祇園神社に改称したのではとおもうのですが、どうですかね。
御鍬社になります。祭神は豊受姫神になります。神宮の外宮の祭神ですね。
藤原俊成の娘菊姫の墓
拝殿と舞台の間には、気になる立て看板がありました。
御由緒にもでてくる、藤原俊成卿の娘である菊姫の墓がこの大宮神社にあるそうです。
菊姫がどういった姫様だったのかは不明なんですが、御由緒から読み取るには、藤原俊成卿についてこの地の行政に携わっていたんだろうと思われます。
本殿と玉垣の間に、小さな石碑らしきものが据えられています。
たぶん、これが菊姫の墓なんだろうと思うんですが・・・。
参拝を終えて
西郡五社に選ばれている神社の一社になります。
竹島の八百富神社、三谷の八剱神社、水竹の乙姫神社、五井の八幡社と合わせて西郡五社と呼ばれているそうです。順次、この五社も紹介していこうと思います。
境内地を地図で確認
神社名 | 大宮神社 |
鎮座地 | 愛知県蒲郡市宮成町六番地四号(Googlemap) |
最寄駅 | 鉄道:JR東海・東海道本禅「蒲郡駅」徒歩21分 バス:蒲郡市コミュニティバス「図書館バス停」徒歩7分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。