豊田市

足助神社(愛知県豊田市足助町)

2021年4月13日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社紹介

神社名足助神社
鎮座地愛知県豊田市足助町字宮後十三番地
御祭神足助次郎重範
旧社格無格社
創 建明治三十五年
神名帳
境内社
例祭日四月十日
御朱印
H P

参拝日:2021年3月17日

御由緒

 江戸時代までは北朝を正統としてきた皇室でしたが、江戸幕府の大政奉還を受け、後醍醐天皇の建武の新政以来となる天皇親政(王政復古)を基本とする明治政府が発足すると、南朝を正統である南朝正統論が主流となり、南朝関係者を祀る神社の創建・再興や贈位などが行われるようになっていきます。南朝関係者を祀った神社の中で特に有名なのは「建武中興十五社」と呼ばれています。

 ここ足助神社の御祭神である足助重範は、後醍醐天皇の鎌倉幕府討幕の勅を受け、笠置山にいた後醍醐天皇の下にいち早く馳せ参じた武将になります。討幕の動きを察知した鎌倉幕府は総勢七万五千とも言われる大群を笠置山に派兵します。これに対し後醍醐天皇側の兵力は二千五百から三千程度。それでも足助重範は総大将として奮戦したと伝えられていますが、多勢に無勢という事もあり、最終的には笠置山は陥落。後醍醐天皇を始めとする皇族関係者と共に重範も捕らえられてしまいます。後醍醐天皇は隠岐島に流罪。重範は六条河原にて処刑されています。

 で、この動きに対し、明治二十四年に明治政府は足助重範に正四位を贈り、名誉を回復させています。・・・ただ、厳密にいえば足助重範は御醍醐天皇に与したとはいえまだ当時は鎌倉時代であり、後醍醐天皇が足利尊氏によって京を追われ吉野に南朝を起こす以前の話なんですが、想像するに「後醍醐天皇は正義、それに敵対する勢力は賊軍」といった風潮があって、建武の新政以前に後醍醐天皇に与した武将にも贈位が行われたんだと思います。

 昭和八年に正三位を贈位されると、県社、別格官幣社へと昇格させる為、昭和十八年、新たに境内地の造営が始まりますが、第二次世界大戦の末期に突入し、物資不足もあり造営工事が完了することなく終戦を迎えていて、造営中の境内地は破棄され、現在の境内地に戻っています。落成していたら建武中興十五社ではなく十六社になっていた可能性もあったわけですね。

重範率先王事に尽くし殉国す。その忠節に追慕し、明治二十四年七月二十三日、正四位を贈与あり。同年十月四日、町を挙げて奉告祭を行い、同三十二年三月、真弓山に顕彰碑を建立する。同三十五年二月七日、神社創建の儀を願出、同年三月十七日、公許を得て、郡民の浄財にて社殿を造営、足助神社と称号する。昭和八年五月二十六日、得旨により従三位を追陞せらる。同年六月八日、宮内省より愛知県知事遠藤柳作を策命使として差遣報告の儀を行う。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より

参拝記

 足助神社は「足助八幡宮/紹介記事」の東隣に鎮座していて、瑞垣などから見ても分かる様に、境内を一にしている感じになっています。一にしているというより、元々足助八幡宮の境内に社が建立されたといった方が正しいのかな。

 色々明治になって建立された神社を廻っているのですが、何となく歴史の重みを感じにくい人工的な神社だなといつも感じているんです。何がどう違うの?と聞かれても明確は答えられないので、あくまでも感覚的な物なんですけどね。

 なんか、写真も殆ど撮影していなくて、飯盛山を登った疲れがでていたのかな・・・。

 拝殿は切妻造銅葺平入で切妻破風が設けられている拝殿を有する社殿になります。

 足助神社の例祭は元々四月十日でしたが、今は四月第二日曜日に催行されているようです。御祭神から重範祭とも呼ぶようですね。

地図で鎮座地を確認

神社名足助神社
鎮座地愛知県豊田市足助町宮後十三番地
最寄駅名鉄バス足助線「香嵐渓バス停」徒歩1分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
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南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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