ONE POINT
江南市田代町に鎮座する生駒氏の氏神だった南山神明社の紹介です。生駒氏は屋敷の南に神明社内宮と神明社外宮を建立していたようで、こちら南山神明社は神明社外宮が改称した神社になります。
神社情報
神社名 | 南山神明社 |
鎮座地 | 愛知県江南市田代町南出三二三番地(Googlemap) |
例大祭 | 十月十六日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 豊受大神 |
旧社格 | 村社 |
神名帳 | ー |
境内社
境内社 | 津島社 稲荷社 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | ー |
参拝日 | 2022年2月9日 |
御由緒
同じ江南市田代町に鎮座する「神明社」を以前紹介していましたが、この記事の中でも、「生駒氏の氏神」であるという記述がでています。元々この地には生駒市の氏神として神宮内宮、外宮の両社が祀られ、それぞれ神明社内宮、神明社外宮として鎮座しており、ここ南山神明社は神明社外宮にあたります。
両宮とも慶長十五年(1610年)に生駒利豊により社殿の造営が行われています。
「尾張徇行記」に当村五社の祠宮山田和泉の書状に神明外宮社五畝歩、神明内宮社九畝六歩除地。この両社代々生駒家の氏神、感情の年代は伝わらず、再建は慶長十五年(1610年)四月、生駒因幡守利豊の造営なり。明治五年五月村社に列格し、大正八年十月七日神饌幣帛料供進指定をうけた。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 豊受大神
前述のように、生駒氏の氏神として祀られていた「神明社外宮」が当社になる事から、御祭神も伊勢神宮の外宮の御祭神と同じく「豊受大神」としています。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を補完されてみたらいかがですか?
久昌寺周辺散策
令和三年に解散が決定された織田信長の側室「吉乃」の菩提寺である「久昌寺」が令和四年中に解体されてしまうという新聞記事を読んで、まだその姿が残っている内に参拝しておこうと思い、二月の冬空の中に参拝してきました。この際、久昌寺だけではなく時間が許す限りその周辺の神社仏閣などを参拝してきたのでこちらの紹介をして行こうと思っています。
紹介記事一覧
村基山薬師寺(愛知県江南市北山町)
江南市北山町にある曹洞宗の寺院である「村基山薬師寺」の紹介になります。江南市史では、江戸時代の創建の寺院であるとし、現在本堂前には切支丹石灯籠が据えられているとしています。布袋二十一大師、尾張国四郡大師
丹羽山本曽寺(愛知県江南市曽本町)
江南市曽本町に建つ曹洞宗の「丹羽山本曽寺」の紹介です。江戸時代に創建された寺院であり、境内入口には「足止め六部さん」の看板が設置されています。布袋二十一大師、尾張国四郡大師
神明社(愛知県江南市曽本町)
江南市曽本町に鎮座する神明社の紹介です。詳細は不詳なんですが、江戸時代には曽本の集落には神明社の他に天神社が鎮座していた様で、現在では天神社は神明社の境内社となっています。
八剱社(愛知県江南市北山町)
名鉄布袋駅近くに鎮座する「八剣社」の紹介です。創建時期は不詳ですが、元々は石作神社という尾張国造の祖「火明命」を御祭神とする神社だった様ですが室町時代に八剣社に改称したみたいです。
仙境山松岩寺(愛知県江南市布袋町)
名古屋鉄道犬山線の布袋駅から北に2~3分歩いた場所に建つ曹洞宗の仙境山松岩寺の紹介です。明治七年に緝煕義学校がおかれ、児童教育の場となった寺でもあります。布袋二十一大師霊場
参拝記
南山神明社は県道157号線に接続するように参道が設けられています。自分が見る限りでは駐車場が設けられていない感じでしたので、車で向かわれる場合は、交通の邪魔にならない所に車を停めるか、久昌寺公園の駐車場に車を停めてそこから歩いて向かう形になるかと思います。
参道

南山神明社は境内から県道に向かって非常に広い参道が整備されています。一般共用される事でなんとか参道として残っている神社が多い中、ここまで整備された専用の参道って中々お目に掛かれないというか自分もあまり記憶がないですね。

参道の両脇は石段による基壇が設けられていてその上に石灯籠が何基もすえられています。そして参道の途中に昭和二年に建立された石造の神明鳥居が据えられています。
境内入口

参道を進んでいくと、二の鳥居が据えられている境内入口になります。ここ南山神明社の境内はよく見られるような石柱の瑞垣ではなく、参道にも設けられていた石垣による基壇が設置されていました。
手水舎

水盤と井戸が一体となった木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。
蕃塀

ほぼ尾張地方特有といっていい神社構造物の一つ「蕃塀」になります。耐震補修工事がおこなわれたのか真新しいコンクリート製の基礎と斜めに支え柱が設けられたようです。
社殿

開放型の妻入り拝殿とその奥に祭文殿、本殿が基壇上に建てられている尾張造と呼ばれる社殿です。

神門の様に見える「祭文殿」、その奥に本殿が鎮座しています。祭文殿は祝詞を奏上する祝詞坐が置かれるところで、実は神門の様に見える場所も床張りされています。こうした様式に慣れていない三河生まれの自分は最初、中央部分は土間敷きになっているものだと思い込んでいたので、床張りされいる所を見てこんな造りになっているんだとビックリしたものです。
狛犬

生年月はよくわからなかった狛犬一対になります。この狛犬の姿は今まで見かけた事のない造形になっていますね。あと、ここまで阿吽で状態が異なっている狛犬もめずらしいかな?
境内社

境内社の稲荷社と津島社の社になります。
参拝をおえて

三河地方でも見かけない事はないのですが、その数は正直めっちゃ少ない構造物になる「蝋燭台」になります。正直あまり気にしてなかった構造物なんですが、そういえば今回巡っている江南の神社に決行普通に蝋燭台がある事に写真を見直していて気が付きました。この辺りも地域の特性なんですかね。
鎮座地を神社で確認
神社名 | 南山神明社 |
鎮座地 | 愛知県江南市田代町南出三二三番地(Googlemap) |
最寄駅 | 電車:名古屋鉄道犬山線「布袋駅」徒歩25分 バス: |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。