寺院情報
寺院名 | 六地蔵堂 |
所在地 | 愛知県岡崎市六地蔵町一丁目四十一 |
御本尊 | 地蔵菩薩 |
宗 派 | ー |
創 建 | 不明(伝:1600年代) |
札 所 | 岡崎三十六地蔵 三十五番札所 |
御朱印 | ー |
H P | ー |
参拝日:2021年1月13日
沿革・由緒
六地蔵堂について、(旧)岡崎市史第三巻の「岡崎各町沿革大要、六地蔵町」の中に六地蔵町の沿革と共に地蔵堂について記されています。かなり長いので抜粋しながら紹介すると・・・
「元々は郭内横町にあり、唐沢町とも接続していたとされる。六地蔵の名は六地蔵尊が祀られてあったから起こった名であると思われるが、その当時地蔵堂がどの辺にあったのかは不明。六地蔵町が今の場所に移転された時も詳細はわからないが、岡崎雑記には「正保二年(皇紀2305、西暦1645)地替えとして「六地蔵町は杉本太右衛門屋敷通、川端迄に有り。祐金町は今之中之馬場に有り。唐沢町は浅井太右衛門前より大久保傳平、友松彌五左衛門屋敷前通りに有り。」とある。ただ、同書には前条に善立寺の移転の事を述べており、正保二年が善立寺の移転の年なのか、六地蔵町の移転の時なのかが不明である。
岡崎中分間記には正保四年六地蔵町祐金町唐沢町地変えとあります。(岡崎市史では四年は二年の誤記だろうとしています。)が、正保四年が正しければ、菅生橋の架設された時に移転したとだろう。
六地蔵を安置する堂宇、尊像は一度火災にあい炎上した。(寛文十年の出荷か?)元禄五年(1692年)に早川正次の浄財を投じて京都佛工に依頼して新たに彫刻したものであり、棟札にも書かれている。」と記されています。
岡崎藩主は正保二年(1645年)六月二十七日、本多利長が遠江国横須賀藩五万石に移封され、七月十四日、三河国吉田藩から水野忠善が五万石で入ってきます。岡崎城下の再編作業は、新たに岡崎城主となった水野忠善が行ったものであり、家臣団の居住地を確保する為に六地蔵・祐金・唐沢町の町人街を郭外に移転させ武家屋敷街を作り、籠田総門、松葉総門を築き、近代岡崎城下を作ったとされています。
六地蔵町は元々、郭内の横町(現・本町)南に集落があり、侍屋敷を拡張するため正保4(1647)年、現在地に移転されました。言い伝えによると昔、菅生川の洪水でどこからか六体のお地蔵様が流れ着き、それを村人が拾って祀ったことにちなんで「六地蔵町」の名が付けられました。
おかまいり公式サイト 六地蔵堂「由緒・歴史」より
江戸期に六地蔵町は、桜の馬場にある土場にあがる船荷を輸送する権利を持ち、船荷を運ぶ人足たちが集まり、幕末から昭和の戦前まで庶民の娯楽の中心地として賑いをみせます。寛文10(1670)年、六地蔵が祀られた祠が焼失すると、元禄5(1692)年、早川正次が浄財を投じて作った六地蔵尊像は、天保5(1834)年に岡崎三十六地蔵が初めて制定されると、第28番礼所に選ばれ、昭和35(1960)年に岡崎三十六地蔵が再編纂された際に35番札所となりました。昭和20(1945)年に岡崎空襲で地蔵堂は焼失し、昭和54(1979)年に公民館を兼ね再建されています。
霊場を行く
令和二年(2020年)十一月、もう暦では冬のはずなのですが、まだまだ紅葉も始まっていない岡崎城の駐車場から今回も岡崎三十六地蔵と岡崎十二社のスタンプラリーを始めていこうと思います。
岡崎市の市街地を散策するには、岡崎城公園・岡崎市図書館「りぶら」・岡崎市役所の駐輪場にバイクを停めて散策するのが非常に便利なんだなと今回の二つのスタンプラリー「おかまいり」を通じて感じた事です。
岡崎城下に鎮座する神社を巡る「おかまいり岡崎十二社スタンプラリー」
かつては岡崎城下に鎮座する十二社を巡る霊場として造られたようですが、その後神社の合祀などがあり、今回スタンプラリーを実施する辺り松平家ゆかりの神社を加えるなどして十二社を再編した「(新)岡崎十二社」として生まれ変わっています。
六地蔵堂のスタンプは緑地に白抜きとなっています
参拝記
岡崎城公園から国道一号線を岡崎市役所に向かって歩いていきます。以前紹介した乙川に新しく架けられた人道橋「桜城橋」から籠田公園を結ぶ中央緑地が「QURUWAプロジェクト」によって大きく整備している現場を見ながら六地蔵町に向かいます。
六地蔵堂は国道一号線から20mほど中に入った場所に立っているのですが、その左右の建物によって非常にわかりにくい感じになっていますね。
上のストリートビューの岡崎鋼材の倉庫のすぐ裏側に六地蔵堂が建っているのですが、まったくわかりませんね。これくらい目立たなかったりします。
倉庫に挟まれた感じで建てられいる六地蔵堂になります。現在は公民館と共用されているようで、残念ながら扉が閉じられておりお地蔵さまを確認する事ができませんでした。
六地蔵堂のスタンプは丁度向拝の様になっている場所にテーブルが設置されその上に置かれていました。自分が参拝した時には、おかまいりのスタンプ帳も置かれていました。
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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。
やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 六地蔵堂 |
所在地 | 愛知県岡崎市六地蔵町一丁目四十一 |
最寄駅 | 名古屋鉄道 名古屋本線「東岡崎駅」徒歩10分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。