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吉良吉田駅(三河線廃線跡)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

名所旧跡情報

種類別:現役駅
駅 名:三河線、西尾線、蒲郡線「吉良吉田駅」
事業者:名古屋鉄道
所在地:愛知県西尾市吉良町吉田船戸5
構 造:地上駅 3面3線
開 業:1928年8月25日
廃 止:2004年4月1日(三河線廃止)

訪問記

現在(2018年3月)、名古屋鉄道「西尾線」と「蒲郡線」の始発・終着駅である「吉良吉田駅」になります。この吉良吉田駅の1番線、2番線が2004年に廃止された三河線の専用ホームとなっていました。現在では、蒲郡線の発着ホームとして使われている模様。

二両編成の蒲郡線の車両が待機中。
車両が止まっている場所が2番線ホームらしく、その対面に1番ホームがあるのですが、現在は使われていない様子。待避線だったり、待機中の車両が入線することがある程度かな。

振り返って、松木島方面を望みます。
ここでやっと三河線のレールに出会えましたね。よく見るとレール上部に電気の架線が走っているので、奥に見えるレール止めまでの間の僅かな三河線区間を車両が走ることができそうですね。

吉良吉田駅を散策していたら、丁度三河線の代行バスとなる碧南行きのバスが到着しました。
「ふれんどバス」と呼ばれている路線だそうで、吉良吉田駅ー碧南駅間を20のバス停を経由して約45分で結んでいるバス路線になります。もともと三河線自体が吉良吉田ー碧南間を27分程度で運行されていたんで、許容範囲の時間差ですかねえ。

 

三河線が廃線になった後の2008年に西尾線と蒲郡線が分離運行されるようになり、2番線は蒲郡線専用ホームとして利用されるようになりました。

三河鉄道が敷設した三河線の三河吉田駅と西尾鉄道が敷設した西尾線の吉良吉田駅がわずか300mほどの距離で存在していて、昭和18年に統合駅としてスタートしています。今では両方とも名古屋鉄道に吸収されてしまっています。名古屋鉄道はいうなれば名古屋周辺のローカル私鉄の集合体みたいなもので、重複路線や鉄道設備の規格違いが存在していたりして、吉良吉田駅を中心に三河線、西尾線、蒲郡線の設備統一、一体運行を行うのに莫大な費用が掛かっていると思います。

というか、現状のままではいつ蒲郡線も廃止されるかわからない状況です。(とりあえずの所、2020年までは西尾市、蒲郡市の補助が出るので存続するっぽいです。)吉良吉田駅以外の蒲郡線では名鉄発行のICカード「manaca」も導入されていませんからねえ。今の内に蒲郡線を乗っておくのもいいかもですよ。

止まっている車両をよく見ると、蒲郡線はワンマン運行されているんですね。
この電車の向こう側は蒲郡方面になります。いつかはここから蒲郡線に乗り込んで、「ぶらり途中下車の旅」をしてみたいですね。

 

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