神殿の前にて参拝
鳥居をくぐり、手水で祓いをした後、いよいよ参拝になります。
参道を歩いてきたときと同じように、正中を避けるように新殿の前に立ってください。
参拝の作法は、再び伊勢神宮が公開している動画を見て下さい。
基本動作は"二拝二拍手一拝"と言います。
この作法も、様々な儀礼から徐々にこの作法に落ち着いてきた歴史があります。
実際、昔は神社は柏手あり、お寺は柏手なしぐらいしか聞かなかったけどな~とおっしゃる方もみえたりするので、戦後だけ見ても作法は変化しているのかもしれません。
動画では出てこなかったですが、"お賽銭"や拝殿の前に釣られている"鈴"はいつ行えばいいんでしょうか。
その前に・・・"お賽銭"や"鈴"の意味は?
お賽銭の意味は?
元々は、神前の前に捧げる供物を奉納していたそうです。
今でも、月次祭をはじめとする祭事には氏子さんたちからの供物が捧げられています。
これが貨幣が登場し始めた頃から、供物ではなく、お金を納めるようになってきて、それがお賽銭になっていたと言われています。
元々が供物だった訳ですので、賽銭箱にお賽銭を投げ入れるのではなく、静かに入れるよう心がけるようにしてください。。
拝殿前の鈴を鳴らすのは何のため?
拝殿の前に、銅や真鍮製の大きな鈴が吊られています。この鈴を鳴らすために麻縄や、紅白・五色の布などを垂らされています。皆様も参拝をされて時、この麻縄や布を振り動かして鈴を鳴らしたことありますよね。
この鈴、何のために設けられているのでしょうか?
鈴の音には、清めの力があるとされています。
実際、厄除け祈願などを神社で行った時、鈴の音払いを受けられた方もいらっしゃると思います。さらに巫女舞でなぜに鈴を鳴らしているかというと、やはり鈴の音でお祓いを行う意味があるそうです。
神様の前で参拝する前に、その鈴の音で参拝者を敬虔な気持ちにするとともに参拝者を祓い清め、神霊の発動を願うものと考えられています。
参拝の手順
お賽銭、鈴を含めた参拝作法を見ていきましょう。
参拝作法
①正中を外して神殿前に立ちます。
②軽く一礼(一揖)をして一歩前に進みます。
③お賽銭を賽銭箱に静かに入れます。
④鈴があれば、鈴を鳴らします。
⑤二拝二拍手一拝で参拝します。
⑤一歩さがり、軽く一礼(一揖)をして神殿前から外れてください。
参拝を終えたら、御朱印を頂きに授与所に向かったり、境内社など境内内を見て回ってください。そして、境内から出る際は、鳥居から出て、出たら向き直して一礼(一揖)をして下さい。