寺院情報
寺院名 | 万年山 玉泉寺 |
所在地 | 愛知県常滑市大谷字浜条五番地 |
御本尊 | 地蔵菩薩 |
宗 派 | 曹洞宗 |
創 建 | 弘治二年(1556年) |
札 所 | 知多四国霊場 五十九番札所 常滑郷廿一大師 十一番札所 愛知梅花観音 二十番札所 知多百観音霊場 七十一番札所 |
御朱印 | 〇 |
H P | - |
参拝日:2018年10月24日
知多新四国霊場公式ホームページのご紹介
http://chita88.jp/
沿革・由緒
ここ玉泉寺は、源頼朝の家臣、旧大谷城主「岸田繁張」の菩提と仏法弘通人心のため弘治二年(1556年)現在の常滑市にある天澤院三世鳳儀与範和尚の開創で、弟子陽元陰公首座を住職としました。以来二百九十七年を経て寺格が一等あがり、天澤院十二世仁国宗怒和尚を開山としています。
本尊は聖徳太子作延命地蔵、十二年に一度、子年に御開帳される秘仏で、その時は御稚児さんも出るそうです。
「知多四国めぐり」より
知多四国霊場を行く
知多四国霊場五十八番札所「来応寺」から街道沿いに200mほど進むと、玉泉寺へ向かう参道との交差点が見えてきます。ちょうどその交差点に参拝者用の駐車場が用意されていますので、こちらに車を停めて参道を歩いて玉泉寺に向かう事になると思います。
管理人が行く知多四国霊場巡礼の旅
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参拝記
街道と玉泉寺の参道との分岐になる交差点になります。
ここが駐車場なの?と思ってしまう交差点と一体化したような駐車場ですが、通行する車に邪魔にならないように駐車して、参道を歩いて進んでいきましょう。
役行者堂
参道を進んでいくと、右手に「行者神變大菩薩」と彫られた石柱が見えてきます。
元々玉泉寺に奉安されていた役行者像をこちらに移設奉安しているのでしょうか・・・。
参道からは石段を上った先に役行者が安置あれている祠があります。
その祠の前にはなぜか鳥居が・・・。神仏習合時代の名残でしょうか・・。確かに神社にも役行者像が奉安されている所は数多くありますが、ここの役行者像に鳥居が据えられている所はあまりない・・・と思います。
一体は破損が進んでしまっていますね。
中央の役行者像はまだ全体の質感?がしっかりとしていますね。
ちなみに、この役行者堂は・・・
なにか気付きません?
屋根になっている石材部分をよく見てください。「村中安全」と彫られています。
こうした台形の石に「村中安全」と彫っている物といえば?
そう、常夜燈の石材です。
竿石、火袋石、屋根石などはみあたらなかったのですが・・・・
参道から石段が伸びていると言いましたが、その脇には、常夜燈の基壇跡が残っていました。
もし、役行者に参拝していこうと思わなかったら、ここに常夜燈があったという事も気付かずにいた訳ですから、なにか気になったら立ち寄っていくという事は大変重要な事だと改めて認識しました。
そして、ここ玉泉寺の紹介記事でここまで役行者堂について取り扱う所も他には無いはずだと・・・。
境内入口
参道を進んでいくと山門越しに本堂が見える玉泉寺境内が見えてきます。
こちらの玉泉寺にも先日紹介した「八幡社」の例祭の際に曳きまわしされる山車が保管される山車蔵があります。その為なのかどうかは不明ですが、山門の向かって右側には壁がなく山車、もしくは参拝者の車が通れるようになっていますね。
山門
山号が書かれた扁額が掲げられた四脚門の山門になります。前述の様に、片側にのみ袖壁が設けられています。
札所案内石柱
山門前には「五十九番弘法大師當山」と彫られた知多四国霊場札所の石柱が据えられています。
手水舎・水盤
石造りの基礎に、木造銅葺二本柱タイプの手水舎が接合されています。
水盤とのバランスも取れた手水舎だと思います。
本堂
入母屋造瓦葺平入で向拝の設けられた本堂になります。
中央には本尊である延命地蔵菩薩が安置されており、その向かって左側には弘法大師像が奉安されています。
そんな事から、ここ玉泉寺には大師堂はなく、本堂に奉安されている大師堂正面の扉から納経する形になります。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
「玉泉寺」と書かれた扁額が本堂正面に掲げられています。
弥陀堂
本堂の脇には、弥陀堂があり、その中には、弘法大師像が三体奉安されていました。
本堂の中に奉安されている弘法大師像は知多四国霊場の物のはずですので、この三体の内一体は常滑郷二十一大師の弘法大師像だとはおもうのですが・・・。
御朱印
参拝を終えて
ここ玉泉寺の山門、本堂の大貫部分には黄金に輝く三つ葉葵の紋が掲げられています。
丸に立ち三つ葉葵というと本田氏の家紋を思う浮かべてしまうのですが、何か本田氏と関係があるんでしょうか。
次の目的地は
知多四国霊場五十九番札所「万年山 玉泉寺」を後にして、六十番札所「大光山 安楽寺」を目指します。