名古屋市昭和区

神明社(名古屋市昭和区五件家町)

2022年12月5日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

ONE POINT

名古屋市昭和区五軒家に鎮座する神明社の紹介です。江戸時代初期にこの地の新田開発の守護神として勧請されたのが創建であるとしています。江戸時代を通じて景勝地とされた「檀渓」の近くに鎮座する神社になります。

神社情報

神社名神明社
鎮座地名古屋市昭和区五軒家町十九番地十四(Googlemap
例大祭十月十七日
創 建寛永九年(1632年)
御祭神天照大御神
旧社格無格社
神名帳

境内社

境内社秋葉社(御祭神:加具土命)
津島社(御祭神:須佐之男命)

文化財

国 宝
国指定
県指定
市指定
町指定
村指定

参拝情報

御朱印
URL
駐車場
参拝日2022年4月6日

御由緒

 江戸時代になりこの辺りが新田開発が行われ新たに「五軒家」の集落が出来たようでこの地域の氏神として寛永九年(1632年)に勧請創建されています。

 この五軒家の西側を流れる山崎川は前回紹介していますが江戸時代のころから「檀渓」と呼ばれる景勝地でした。この辺りは前回の紹介記事を見て頂ければ幸いです。

 戦国時代が豊臣秀吉による天下統一により終息し、続く慶長八年の徳川家康が征夷大将軍に任ぜられ江戸幕府を開幕し、名古屋周辺はそれまでの織田家・豊臣家の支配から尾張徳川家の支配へと変わっていく事になります。清州城から名古屋城への尾張国の中心となる城郭の変更(清州越し)を経て名古屋城下は急速に開発が行われていったはずで、山崎川流域も急速な開墾が行われたはずで、その新田開発の内の一ヶ所が今回紹介している「五軒家」だったのでしょう。

 戦国時代はその群雄割拠と戦いに目が行きがちですが、戦いを支える為の城郭の建築、野戦の際の布陣場所の構築などによる「土木技術」の急速な発展を忘れる訳にはいきません。この土木技術は平穏な時代になれば新田開発・干拓事業などに行かされる事になり、江戸時代の発展に寄与していく事になります。

  • 寛永九年(1632年):創建
  • 明治三十五年:現在の境内地に遷座
  • 昭和十三年:据置公許

社伝に寛永九年壬申年(1632年)藤成新田五軒家の氏神として奉斎し始め神明山に鎮座したが明治三十五年、今の社地に遷座する。昭和十三年、明細帳脱漏編入許可となる。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」

御祭神

  • 天照大御神

御朱印帳の保管に

 数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。

 ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?

参拝記

 「檀渓跡」に建つ石碑か市道「隼人町線」を東に60mほど進むと石垣と石造の瑞垣がここに神社があるよとアピールする可能に見えてきます。ここが今回紹介する「神明社」になります。ちなみに、神明社の東隣は浄土宗の尚文寺になるのですが、こちらの寺院と神明社は境内が地続きとなっているというか、土地の形状から尚文寺の境内の一角に神明社が鎮座している感じすらする感じです。もしかしたら、江戸時代までは尚文寺が別当を務めていたのかもしれませんが、残念ながら雰囲気的に無住となってしまっているようで詳しい事は不明です。

境内入口

 「檀渓跡」から徒歩にて神明社に向かいます。山崎川から上り坂が続く隼人町通を進んでいくと左手に神明社の境内が見えてきます。

 平成元年に整備された石造瑞垣に囲まれ、石灯籠一対が据えられている境内入口になります。

 この入口の脇に社号標が据えられています。瑞垣の柱部分にも「神明社」とほられています。

社殿

 入母屋造瓦葺妻入りの開放型の拝殿を有する社殿になります。構造的には"尾張造"に準じているかなと思うのですが拝殿、祭文殿、本殿がほぼ一体となっているなど、昭和以降に建築された社殿かなと思われる部分がありますね。

 本殿の両脇にそれぞれ境内社が鎮座しています。

 よく確認すると拝殿と本殿の間は祭文殿というより渡と言った方がいい感じの建物になっていますね。ただ、神事の際はこの渡部分に祝詞坐が設けられると思うので、祭文殿とも呼べない事はないかな?

狛犬?

 ここ五軒家の神明社を紹介しているサイトを見てみると、必ず注目しているのが本来狛犬が建つであろう場所に鎮座している「ライオン?像」になります。元々神社向けに刻まれた物ではなく個人宅に据えられていたもので、昭和期に寄贈された物なんだとか。

 狛犬をリアルに掘るとライオンに行きつく・・・はずなのであながち間違いじゃないのですが、いきなり神社に参拝してライオン像がお出迎えしてくれるとビックリしますね。

鎮座地を神社で確認

神社名神明社
鎮座地名古屋市昭和区五軒家町十九番地十四(Googlemap
最寄駅鉄道:名古屋市営地下鉄・鶴舞線「いりなか駅」徒歩12分
バス:名古屋市営バス・栄20系統「檀渓通バス停」徒歩3分

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

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