ONE POINT
尾張国神名帳に記載されている名古屋市瑞穂区津賀田町に鎮座する津賀田神社の紹介です。源頼朝と深い関係を示す社伝が残る神社になります。
神社情報
神社名 | 津賀田神社 |
鎮座地 | 名古屋市瑞穂区津賀田町三丁目四(Googlemap) |
例大祭 | 十月十五日 |
創 建 | 不詳 |
御祭神 | 仁徳天皇 天照大御神 |
旧社格 | 郷社 |
神名帳 | 尾張国神名帳:愛知郡 従三位 津賀田天神 |
境内社
境内社 | 津賀田稲荷大明神 津賀田竜王神社 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー(以前はあった模様) |
URL | ー |
駐車場 | 〇(通常時は封鎖されています。) |
参拝日 | 2022年4月20日 |
御由緒
創建年代は不詳ですが「尾張国神名帳」に従三位津賀田天神の名で記載されている事から少なくとも鎌倉期には創建されていたと考えられるそうです。
さらには、鎌倉幕府を開いた「源頼朝」が津賀田神社が鎮座している「井戸田村」の片垂という所で生まれ、津賀田神社の別当であった亀井山龍泉寺の門前にあった「亀井」を産湯とし、津賀田神社を産土神としたという伝承が伝えられています。
亀井山龍泉寺とは?
伝承によると、奈良時代に行基が開山したという薬師寺が始まりとして、平安時代には龍泉庵、龍雲庵、妙喜庵、福伝庵、蔵伝庵の五庵が開かれたが応仁の乱の頃には龍泉菴以外は廃絶してしまったという。
室町時代末期に真言宗から曹洞宗に改宗し中興開山し、熱田円通寺の末寺となる。この時、門前に遭った「亀井」にちなんで「亀井山龍泉寺」と号した。
平安時代末期、源義経が源頼朝の援軍に向かう途中に亀井水のある龍泉寺を訪問し、産土の神である津賀田神社に参拝したという伝承があり、この時、武運長久を祈願するが、激しい雷に会い肝をつぶした為、般若心経を読誦し、写経をした後には落雷は起きなくなったという。
現在、源義経や弁慶などが写経したという大般若経600巻な残されていたというが太平洋戦争時の空襲により大半が消失してしまったという。実際、義経や弁慶が写経したものかは不明ですが、寿永二年(1183年)の年号が記載された物がある事から、木曽義仲と共に平家を都落ちさせ、その後義仲と対立した時期と重なる事から、義経や弁慶がこの辺りを行軍していた事は十分考えられます。となると・・・もしかしたら?って想像してしまうのが歴史の面白い所ですね。
さらには、建久二年(1191年)に鶴岡八幡宮が火災により社殿焼損を期に上宮(本宮)と外宮(若宮)の二宮体制とした時に、本宮は岩清水八幡宮護国寺より勧請し、若宮は津賀田神社から勧請したという伝承もあるんだとか。この辺りの伝承は、頼朝が津賀田神社を産土神とした伝承から起因していると思いますが、残念ながら鶴岡八幡宮では津賀田神社の記載は残っていないようで、真相は不明なんだとか。
創建は明かではない。古くは若宮八幡とも井戸田八幡と称した。『鶴岡八幡宮記録』に建久二年(1191年)十二月十五日、源頼朝が勧請し供僧勝圓が奉仕すと、『尾張名所記』に右大将源頼朝の産宮とし給うなり、と又亀井六郎重清は此地に産れた。頼朝の孫重清を当社の神主とせり、享保の頃(1716-35年)の神主は亀井氏なり、この地に清水あり、亀井の清水という。『国内神名帳』の従三位津賀田天神とある。明治五年五月郷社に列格し、明治四十年十月二十六日、供進指定社となる。明治四十一年十月十七日浜神明社を合祀す。大正二年四月八日、神明社を合霊する
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」
御祭神
- 仁徳天皇
- 天照大御神
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
「宝珠山安泰寺/紹介記事」を参拝した後、山崎川を越えて北側に進んだ先に鎮座する津賀田神社に向かいます。津賀田町の住宅地の真ん中に津賀田神社は鎮座しています。
境内入口
津賀田神社の軽打入口には山門風の提灯掛が設けられています。その奥に石造神明鳥居の一の鳥居が据えられています。
一の鳥居の先に二の鳥居が見えていますね。
社号標
正面側に据えられた社号標になります。
参道からはずれた場所に据えられている旧社格である「郷社」が合わせて彫られた先代の社号標になります。
社殿
鉄筋コンクリート造りの神明造風の拝殿を有する社殿になります。今まで何社もコンクリート造りの神明風拝殿を見てきましたが、その中でもここ津賀田神社の拝殿は非常に風格のある造りになっているかと思います。
境内社
境内に鎮座する津賀田竜王神社になります。
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鎮座地を神社で確認
神社名 | 津賀田神社 |
鎮座地 | 名古屋市瑞穂区津賀田町三丁目四(Googlemap) |
最寄駅 | 電車:名古屋市営地下鉄・桜通線「瑞穂運動場西駅」徒歩8分 バス:名古屋市営バス・瑞穂循環系統「津賀田神社バス停」徒歩1分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。