寺院情報
寺院名 | 龍門山 正法禅寺 |
所在地 | 愛知県知多郡南知多町篠島神戸二一九番地 |
御本尊 | 釈迦牟尼仏 |
宗 派 | 曹洞宗 |
創 建 | 貞治元年(1362年) |
札 所 | 知多四国霊場 三十八番札所 南知多七福神 宝船鶴 |
御朱印 | ○ |
H P | - |
参拝日:2018年10月31日
知多四国霊場札所一覧
沿革・由緒
貞治元年(1362年)三月、説宗讃和尚によって開創。その往時には正蔵庵、永昌寺、妙見斉の三末寺が篠島内にあった。
中興の祖、仙鱗等膳和尚には面白い逸話が残っている。駿府で和尚が修行中、今川義元の人質であった家康が夜陰に乗じて魚籠に入れ、この篠島にお連れし、七十日間もお世話したというものである。以来、深く家康に帰依をうけて、駿府袋井の名刹「可睡斎」に懇請されて十一世となられたという。その縁で正法寺は可睡斎の直末寺として今日に至っているという。
「知多四国めぐり」より
ここに出てくる「可睡斎」は、現在では秋葉大権現の総本山としても有名ですね。明治政府による神仏分離令によって秋葉山から降ろされた「秋葉大権現像」を可睡斎に移動、安置しています。神道の秋葉信仰は今でも秋葉山に鎮座する「秋葉神社」ですが、仏教での秋葉信仰は「可睡斎」になります。ただ、神仏分離令からもかなり時が流れ、令和の御代の入った今、そこまで厳密に区別されている訳ではないような気がします。
知多四国霊場を行く
「八王子社」を参拝し、知多四国霊場三十八番札所「龍門山 正法禅寺」を目指します。丁度自分が参拝した日には、同じ師崎から篠島に知多四国霊場の御遍路さん達が多く乗船されていたのですが、神明社、八王子社に参拝していたのは自分たちだけでした。というか、師崎の渡船場ターミナルから正法禅寺近くまでタクシーがあるみたいで、結構乗り合いみたいな形で走っていましたね。なるほど・・・これなら1時間で三か所の札所は楽勝に巡れますね・・・。
でも、せっかく船代払って篠島まできたんですから、もう少しのんびりと巡ってもらいたいなあと思うのですが。余計なお世話かな?
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参拝記
八王子社から山越えの如く北側に進むと、正法禅寺の境内を見渡せる場所に出ます。最初この道であってるのかな~って思いながら進んでいたのですが、この風景を見てほっとしました。
この高台から少し下ると、正法禅寺の境内に繋がる小道が見えてきます。
札所案内石柱
正法禅寺に通じる小道の脇に「新四国第三十八番札所」と彫られた札所案内石柱が建っています。この石柱を目印に少し進むと、正法禅寺の境内が見えてきます。
境内入口
「曹洞宗正法禅寺」と彫られた寺号標が据えられている境内入口になります。
本堂
切妻造瓦葺平入の向拝の設けられた本堂になります。
曹洞宗の寺院に多く見られるような濡れ縁のない様式になっています。
大師堂
本堂と直角に交わる様な形で向かって左手に据えられている大師堂になります。
切妻造の比較的大きい大師堂になります。
「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」「南無大師遍照金剛」・・・
篠島新四国八十八ヶ所霊場?
コンクリート製の祠に納められた大師像を篠島を散策しているといたるところで見かけます。初めは特に気にしていなかったので、確かな事は分からないのですが、篠島全体にこの大師像が据えられている様で、篠島全体を一つの大師霊場としているのではないかな?と想像しています。
伊勢神宮との結びつきも強く、篠島が弘法大師霊場となっているとしたら、非常に崇敬を集める島だなと思うのですが。
梵鐘
南知多町指定文化財になっている梵鐘になります。
正保二年(1645年)製造で、「伊勢度会郡山田庄次橋篠嶋村」と記されており、当時はこの篠島は伊勢国に属していたことがわかる資料として貴重なんだとか。
御朱印
参拝を終えて
本堂に掲げられている「龍門山」と山号が記された扁額になります。
中々目をひかれる扁額かなと。
江戸時代、どういった理由かは解りませんが、この篠島の正法禅寺の山門と本堂が、尾張国の甚目寺に移されたんだとか。Google先生で調べてみると、甚目寺がある「あま市」に正法(禅)寺は現在でも存在するみたいです。ただ、正法禅寺が移設された寺院と同じなのかは確証できませんが、こちら「あま市」にある正法禅寺も曹洞宗のようです。しかし、山門と本堂を移設してしまう理由とは一体・・・。本尊などは仮堂を作って奉安していたのでしょうか・・・。疑問だらけです。
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所在地を地図で確認
寺院名 | 龍門山 正法禅寺 |
所在地 | 愛知県知多郡南知多町篠島神戸二一九番地 |
最寄駅 | 名古屋鉄道 河和線「河和駅」徒歩10分 河和港 → 高速船 → 篠島渡船ターミナル |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
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知多四国霊場を行く
知多四国霊場遍路の旅九日目、三十八番札所「龍門山 正法禅寺」を後にして、番外札所「寂静山 西方寺」を目指します。西方寺に行くには、正法禅寺の墓地を抜けて石段を上っていくのが近道と教えて頂き、向かう事にします。