名古屋市北区

山田天満宮(名古屋市北区山田町) 名古屋三天神

2020年3月19日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社紹介

神社名山田天満宮
鎮座地名古屋市北区山田町三丁目二十五
御祭神菅原道真、誉田別尊、木花開耶姫命
旧社格神饌幣帛料供進指定村社
創 建寛文十三年(1672年)
神名帳
境内社金神社、御嶽神社、稲荷大明神、八大龍神社
例祭日10月24日、25日
御朱印
H P

参拝日:2020年1月29日

山田天満宮公式ホームページのご紹介

http://tenman.jp/

御由緒

 創建は「寛文十二年(1672年)」とされています。当時の尾張藩主「徳川光友」は、神社、寺院を大変庇護した領主だった様です。知多四国霊場八十二番「雨尾山観福寺/紹介記事」の本殿の修復にその名が出てきます。
 なんでも、寛文十二年当時の将軍だった「徳川家綱」は、広く学問を奨励した言われています。その流れを汲み、尾張藩では山田村に菅原道真の神霊を祀り「学問祈願所」を創建します。これが後の「山田天満宮」になります。
 山田村は名古屋城から見ると北東に位置し、鬼門の方向になります。この一帯の領民の「地相・家相・方位・日柄・厄除」等に由来する一切の災禍を除く八方守護神としても祈願されていた様です。名古屋城の北東の鬼門の守護として奉安されていたのは名古屋四観音の「松洞山龍泉寺」になりますが、地図で見ると、名古屋城ー山田村ー龍泉寺とほぼ一直線に並んでいるのが分かるかと思います。

 社伝に、四代将軍徳川家綱、広く学問を奨励して、江戸に昌平坂学問所を開いた。尾張藩でも藩主義直、寛文十二年(1672)文道の祖菅原道真の神霊を山田村に学問祈願所を建て祠る。藩主以下藩士一同朝夕山田村に向い遙拝して文武の上達を祈願し併せて藩の厄除方除の神として祭った。明治5年村社に列格し、その後指定社となる。大正5年7月社殿を改築、昭和45年10月1日、八級社に昇級、昭和51年、社名天神社を山田天満宮に改称する。昭和58年8月23日、金神社を合併した。矢田川の橋を天神橋というのは社名を仰ぎ名づける。

愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より

名古屋二十一大師を行くー寄り道遍ー

 名古屋二十一大師八番札所「降華山常光院/紹介記事」のすぐ東隣に鎮座しているのが「山田天満宮」に参拝しています。参拝した日が一月下旬という事もあり、受験シーズン真っ只中&この後高校受験が訪れる時期の中、参拝している間にもどんどんと合格祈願に訪れるご家族が合格祈願に訪れていました。
 調べてみると、山田天満宮は「名古屋三天神」」の一社に数えられる名古屋有数の天神社(合格祈願)になるようです。後の二社は「桜天神社」と「上野天満宮」になるようです。名古屋二十一大師二周目の遍路の時に立ち寄ってみようと思います。

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参拝記

 JR東海中央線、名鉄小牧線、市営地下鉄名城線さらには日本で唯一のガイドウェイバスである「ゆとりーとライン」のターミナル駅となる「大曽根駅」から高架路線沿いに北にしばし歩いてくと「山田天満宮」の幟がたなびく神社の境内が見えてきます。

境内入口

 瑞垣に囲まれた境内で、石灯篭、社号標、石鳥居そして蕃塀が据えられている境内入口になります。この場所から社殿を望むと、確かに、境内外側から直接本殿を望むことができないようになっていますね。

臥牛像

 天満社(天神社)では、菅原道真の神の使いである「臥牛」の像が据えられている事が多いですね。他の天満宮の記事でも書いた気がしますが、対で据えられている所と一体だけ据えられている所があるのですが、何か違いがあるのかな?

手水舎

木像瓦葺四本柱タイプの手水舎です。水盤がかなり大きい物が据えられていますね。

蕃塀

木像の「蕃塀」になります。石造と木造とでは同じ「蕃塀」でもちがう印象を受けますね。

社殿

 切妻造銅葺平入の拝殿と幣殿、覆殿が一体となった社殿になります。
 名古屋三天神にも名を連ねる神社になるので、かなり多くの御祈祷をされる方が訪れるんでしょうね。何組も拝殿にはいれるような造りになっていますね。

境内社

 境内社の中でひときわ参拝者が多いのが「金神社」になります。「銭洗い神社」としても徐々にその名を広めつつある神社ではないでしょうか。

 延享三年(1746年)十月の創建といわれる神社で、祭神は「岐神、金山彦神、大国主神」となっていて、昭和五十八年、山田天満宮の境内に遷座しています。

 現在では、銭洗いを行う水場が設けられていて、ザルに入れた小銭、御札(濡れないようにジプロックの様な物にいれるそうです。)に柄杓で水をかけながら祈願すると「福徳利益」のご神徳が得られると言われています。脇には、宝くじ当選などの御礼の言葉が書かれた物が張られていました。

 実際に、自分が天満宮を参拝して境内を見て回っている間に、金神社で銭洗いの順番待ちが発生しているくらいでした。会社として参拝されているであろう方もみえていて、この金神社の御神徳はかなり広まっているようですね。

方向祈願牛

 鈴の山になってしまっている「方向祈願牛」です。牛の上に誰かが乗っている像のようですが、どんな姿なのか全く分かりませんね。

地図で鎮座地を確認

神社名山田天満宮
鎮座地名古屋市北区山田町三丁目二十五
最寄駅JR東海 中央本線「大曽根駅」徒歩6分
名古屋鉄道 瀬戸線「大曽根駅」徒歩6分
名古屋市営地下鉄 名城線「大曽根駅」徒歩6分
ゆとりーとライン「大曽根駅」徒歩9分

次の目的地は?

常楽寺」から地図を見ていたら、ルート的に六番札所「東岳山長久寺/紹介記事」から参拝していた方が巡りやすいようなので、ちょっと順番を入れかえて長久寺を目指します。

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