岡崎市

八幡宮(愛知県岡崎市井内町)

2016年11月15日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

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神社情報

神社名:八幡宮
鎮座地:岡崎市井内町字久世六二番地
御祭神:玉柱屋姫命、応神天皇
旧社格:村社
創 建:神亀二年(725年)
境内社:秋葉神社、知立神社、船宮神明社、社口社、毘沙門天王、豊川稲荷


参拝日:2016年11月11日

御由緒

上古この地は宇麻志麻治命の後裔知波夜命の治下にあり、後に天照大神の第八代の子「玉柱屋姫命」に治められ葭薄原のところを拓き井ノ内麻瑠ヶ崎と呼ばれていた。
当社は奈良時代聖武天皇の御代神亀二年(725年)八月十四日國津神玉柱屋姫命をこの地伊ノ内に鎮め奉り伊麻瑠大明神として創建された。
文和元年(1353年)伊勢國天照大神宮の脇座に御鎮座の八幡大神(祭神応神天皇)を合祀し伊麻瑠八幡神社と称し地名井ノ内を井内に改める
天保二年(1831年)神秖官統領神祇伯雅寿王より御位勧進ありて正四位下井麻瑠正八幡宮と稱す
明治五年十月十四日村社に列せられ井内八幡社となり同四十年神饌幣帛料供進を指定される。
平成四年十二月十八日社殿を造営し神社を一新する。これを機に神明を井内八幡宮と改称した。
ここに御由緒を碑にきざみ再建の記念とする。

平成六年十一月吉日
井内八幡宮再建奉賛会


岡崎駅から県道479号線で西方向に進み、占部川を渡った所に鎮座するのがこの井内八幡宮。
ひと昔前まで田園風景が広がっていた場所なんですが、この20年で大幅に都市化が進み、住宅地の中にひっそりと鎮座する形になってしまっています。inai4
県道479号からの境内入口になります。
参道を挟んで、左に旧社号標、右に新社号標が並んで建っています。
影を見てもらうと解るのですが、現在この井内八幡宮は北入りの造りになっています。
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社殿に向かう参道になります。
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まだ参道脇に植えられた木が低い為、開放感がありますね。
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前述の入口とは別の場所になります。
社号標はありませんが、参道を見るとこちらのが表側なのでしょうか。
inai3手水舎です。
その奥には御由緒の碑が見えます。
inai2祓所になります。
独特な形に剪定された榊が印象的ですね。
inai10大規模再建造営工事の為、平成の建造物ばかりのなかで、異彩を放つ大正八年生まれの狛犬です。
角付きの狛犬は珍しい存在です。
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造営工事前の神社の様子を窺い知ることができるレリーフ。
松の寿命なのか、はたまた松くい虫の影響が大きいのか、こういったシンボルとなっている大松の倒木があちらこちらで起きている様な気がします。
ここでも大松が4本あったが、台風や枯れて結局すべて無くなってしまっています。
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社殿右側にある、安産地蔵尊と薬師堂です。
配置や建物の感じから、再建工事の時に同時に建て直しを行っている感じです。
この写真の右隣は、井内町公民館になっています。
inai8社殿左側は、境内社の秋葉神社が鎮座しています。
東海地方では秋葉山信仰が根強いんで、こういった境内社として合祀されている神社も含めると神社数としてはかなりの数になります。
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懸魚と鬼瓦です。
非常に独特の懸魚で、猪目懸魚の変型判でしょうか。
六葉の部分は菊の花を模した花形になっていますね。


 

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