ONE POINT
江南市北山町にある曹洞宗の寺院である「村基山薬師寺」の紹介になります。江南市史では、江戸時代の創建の寺院であるとし、現在本堂前には切支丹石灯籠が据えられているとしています。布袋二十一大師、尾張国四郡大師
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 村基山薬師寺 |
所在地 | 愛知県江南市北山町西四十六番地 |
創 建 | 寛政九年(1797年) |
宗 派 | 曹洞宗 |
御本尊 | 薬師如来 |
霊 場
霊 場 | 布袋二十一大師 八番札所 尾張国四郡大師 九番札所 |
文化財
国 宝 | ー |
国指定 | ー |
県指定 | ー |
市指定 町指定 村指定 | ー |
参拝情報
御朱印 | ー |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年2月9日 |
御由緒
伝承では寛政九年(1797年)の創建であるという。開基は瑞光尼であるとするが、寛文年中に記されという寛文覚書にも登場しているという。嘉永から安政(1848-59年)にかけて本堂を造営。
薬師寺の門前には千躰地蔵堂がある。昭和十五年に長谷川氏の寄贈によるものである。
また、本堂前の庭木の中に「切支丹石灯籠」が据えられている。昭和三十四年に寄進された物である。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を補完されてみたらいかがですか?
久昌寺周辺散策
令和三年に解散が決定された織田信長の側室「吉乃」の菩提寺である「久昌寺」が令和四年中に解体されてしまうという新聞記事を読んで、まだその姿が残っている内に参拝しておこうと思い、二月の冬空の中に参拝してきました。この際、久昌寺だけではなく時間が許す限りその周辺の神社仏閣などを参拝してきたのでこちらの紹介をして行こうと思っています。
紹介記事一覧
村基山薬師寺(愛知県江南市北山町)
江南市北山町にある曹洞宗の寺院である「村基山薬師寺」の紹介になります。江南市史では、江戸時代の創建の寺院であるとし、現在本堂前には切支丹石灯籠が据えられているとしています。布袋二十一大師、尾張国四郡大師
丹羽山本曽寺(愛知県江南市曽本町)
江南市曽本町に建つ曹洞宗の「丹羽山本曽寺」の紹介です。江戸時代に創建された寺院であり、境内入口には「足止め六部さん」の看板が設置されています。布袋二十一大師、尾張国四郡大師
神明社(愛知県江南市曽本町)
江南市曽本町に鎮座する神明社の紹介です。詳細は不詳なんですが、江戸時代には曽本の集落には神明社の他に天神社が鎮座していた様で、現在では天神社は神明社の境内社となっています。
八剱社(愛知県江南市北山町)
名鉄布袋駅近くに鎮座する「八剣社」の紹介です。創建時期は不詳ですが、元々は石作神社という尾張国造の祖「火明命」を御祭神とする神社だった様ですが室町時代に八剣社に改称したみたいです。
仙境山松岩寺(愛知県江南市布袋町)
名古屋鉄道犬山線の布袋駅から北に2~3分歩いた場所に建つ曹洞宗の仙境山松岩寺の紹介です。明治七年に緝煕義学校がおかれ、児童教育の場となった寺でもあります。布袋二十一大師霊場
参拝記
「八剣社」の境内のすぐ北側に今回紹介する「村基山薬師寺」はあります。門前のすぐ目の前は八剣社の瑞垣が立ち並ぶそんな位置関係になります。
境内入口
八剣社の社号の森が南側に茂っている為、全体的に木陰になっている境内入口になります。寺号標には「曹洞宗 薬師寺」と彫られています。
この社号標の根元?近くには
布袋二十一大師霊場の札所案内石柱の上部だけが露出した形で立っていました。何らかの要因で石柱が折れて上部だけが残ったんでしょうか。
千躰地蔵堂
切妻造の鞘堂の中に千躰地蔵尊が安置されています。
こうして写真で見ただけでもなかなかの迫力を感じてもらえるかと。
山門
袖壁が設けられた薬医門の山門になります。
本堂
寄棟造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。大棟部分に山号である「村基山」と彫られた化粧瓦が設けられています。
カーポートの様な建物の鞘堂の中に据えられている地蔵尊は・・・水子地蔵尊かなあ。
御朱印
参拝を終えて
この本堂前の植木の中に由緒の中でも書いていますが「切支丹石灯籠」が据えられているそうです。参拝した時にはこんなところに切支丹石灯籠があるとは思っていなかったので実物を見た訳ではないのですが、かといってなんでこの植木を撮影していたのか・・・。
本当に切支丹灯籠なのか?
「切支丹石灯籠」と呼ばれる石灯籠なんですが、実は桃山時代に吉田織部が考案した「織部灯籠」という灯籠になります。この織部灯籠の特徴は通常の灯籠と異なり「下方の基礎・基壇がなく地面に竿石を直接生込んで設置する。」という様式であり、この竿石部分になんらかの立像が彫られ、その立像の上部に十字の文様やアルファベットを組み合わせたような異形の文字記号が彫られている事になります。この立像がキリストやマリアまたは宣教師を模したものだ、さらに竿石が実は十字架を模した形状になっている、特徴的な文字記号が実はヘブライ語だと捕らえる人達からは「織部灯籠=キリシタン灯籠」であるという書籍などが発刊されたりしています。
が、断定はできませんが吉田織部はキリシタンではなかったと言われ、そもそもが偶像崇拝となっているキリスト教がその信仰対象となっているキリストやマリアとする像を場所によっては地中に埋まってしまう様な事を許していたのでしょうか・・。まあ、江戸時代はキリシタンは取り締まりの対象でありその為「隠れキリシタン」が存在していた訳で、長い期間をかけて独自発展した「隠れキリシタン」というキリスト教の宗派ではOKだったのかもしれませんが。
織部灯籠=キリシタン灯籠であるとするならば、江戸時代にかなりのキリシタンが存在していたことになるのですが、信仰の自由が認められた現代日本で現在キリスト教を信仰されている方の人数は何名くらいいらっしゃるのでしょうかを考えると、織部灯籠がキリシタン灯籠であるとする説は正直ありえない説なんじゃないかと思えてきます。
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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 村基山薬師寺 |
所在地 | 愛知県江南市北山町西四十六番地 |
最寄駅 | 鉄道:名古屋鉄道 犬山線「布袋駅」徒歩7分 バス: |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。