秋葉山常夜燈

秋葉神社の常夜燈(西尾市吉良町吉田斉藤久地内)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

常夜燈データ

種  別  秋葉山常夜燈 建立年月  不明
設置場所  西尾市吉良町吉田斉藤久地内
形  状  宮立型(宮前型) 基壇なし、土台石4段
竿部刻印  正面「秋葉山」左面「献燈」
台石刻印  なし
火袋台石刻印  なし

常夜燈訪問記

吉良吉田駅から400m北東方向に進んだ所に鎮座している秋葉神社の社の前に一対の常夜燈が置かれています。旧吉良吉田駅の跡地と言われている吉田公園からまっすぐ東側に伸びる道路沿いに鎮座している形になります。

以前は商店街だった雰囲気を醸し出している街灯と広告燈。まさにこの街灯が建っている場所が秋葉神社になります。

ちょっと裏から見るとこんな感じになっています。
玉垣に囲まれた境内の中に、切妻平入の社殿が鎮座しています。

左右一対の秋葉山常夜燈になります。
秋葉信仰が非常に篤い地域らしく、吉良町周辺の神社・常夜燈巡りをしていると、立派な社(祠)をもった常夜燈に行き会う事が多いですね。この秋葉神社も、この辺りの組の火の守り神として祀られていると思いますが、非常に立派な神社だと思います。

そんな祠の前に残された六角形の土台石が一対残されていました。もしかしたら、ここに青銅製の常夜燈が置かれていたのかもしれません・・・。

なぜそう思うのか。

常夜燈を巡っていると、あちらこちらに土台石のみとなっている常夜燈跡に出会うことがあります。信仰が薄れて棄却されたとしたら土台石ごと壊してしまうと思うので、不思議に思っていたら、戦時中の鉄供出で持っていかれた為、基壇、土台石のみ残っていると聞かされました。

そんな歴史の流れに翻弄された場所なのかもしれません。

-秋葉山常夜燈