「北野廃寺/紹介記事」の西側に鎮座する天満社の紹介になります。詳しい社伝が伝えられておらず、創建時期など不明となっている神社です。ただ、廃寺跡のすぐ近くに鎮座している事から、この辺りは寺社を建立するには適している地形なのかもしれません。
神社紹介
神社名 | 天満社 |
鎮座地 | 岡崎市北野町字郷裏三十一番地 |
御祭神 | 菅原道真、大名持命、加具土命 |
旧社格 | 村社 |
創 建 | 不詳 |
神名帳 | ー |
境内社 | 秋葉社、風神社、皇大神宮、諏訪社、山神社 |
例祭日 | 十月十三日 |
御朱印 | ー |
H P | ー |
参拝日:2020年8月5日
御由緒
詳細は不明な神社となります。
大正時代に発刊された「碧海郡誌」を見てみると、御祭神は菅原道真と天照大御神であると記されています。しかし、愛知県神社名鑑では天照大御神は祭神としては記されていません。現在、天満社の境内社に「皇大神宮」が鎮座していて、祭神が天照大御神であるとしています。もしかしたら、皇大神宮は元々本殿に合祀されていたのでしょうか・・・。
創建は明らかではないが、「二葉松」(元文五年(1740年)佐野知堯書)に北野の村名あり。明治九年一月十七日、村社に列格する。同四十三年五月三十日、字郷裏四十番無格社大名牟遅社と字郷裏一番無格社秋葉社を本社に合祀した。大正八年二月四日、社務所を新築する。
愛知県神社庁発刊「愛知県神社名鑑」より
歴史探訪
「北野廃寺/紹介記事」の西側に鎮座する北野町の鎮守社「天満社」になります。北野廃寺と共に鹿乗川の源流ちかくに鎮座する神社となります。
実は、碧海郡桜井町誌の企画で鹿乗川流域の史跡を巡っている流れから、鹿乗川を遡上して源流を目指しながらその流域にある史跡や神社仏閣などを巡ってきました。近いうちに鹿乗川紀行みないな感じでまとめてみたいと思います。
参拝記
県道230号線沿いにある天満社の参道入口になります。この参道は一般道として共用されている為、車に乗ったまま鳥居を潜る事が出来るようになっています。
参道入口
参道入口には、社号標、石灯篭、石鳥居、秋葉山常夜燈の他に、龍神社が鎮座しています。ここに据えられている秋葉山常夜燈は元々からここにあったのか、ここに移設されたのかはわかりません。しかし、参道が一般道共用化されている神社の参道入口としては構造物が充実した神社な感じがします。
二の鳥居
参道を進んでいくと、T字交差点となっていてその突き当りが天満社の境内となっています。境内入口脇は貸し駐車場となっている様ですね。入口から少し境内に入った所に明神鳥居の二の鳥居が据えられています。
手水舎
木造瓦葺四本柱タイプの手水舎になります。水盤に対し、気持ち大き目の造りとなっています。
祓戸
基壇の上に石造りの瑞垣が設けられた祓戸になります。垣内には神籬となる榊が植えられています。
狛犬
昭和五年生まれの子乗り玉乗りの狛犬一対になります。昭和初期の生まれらしく鬣?あたりの造形がかなりゴテゴテっとなってきている造形をしています。
社殿
入母屋造瓦葺平入の拝殿を有する社殿になります。拝殿前には天満社ではよく見かける臥牛の石像がまさに正中となる場所に据えられています。
境内社
天満社の社殿裏手に境内社が鎮座しているのですが、その中で異彩を放つのが「南無正面金剛童子」と彫られた石碑になります。たぶん、正面は青面の誤植かな?と思いますので、青面金剛童子を奉る石碑となりますね。青面金剛童子は神仏習合時代の庚申信仰の祭神になります。
地図で鎮座地を確認
神社名 | 天満社 |
鎮座地 | 愛知県岡崎市北野町郷裏三十一番地 |
最寄駅 | 愛知環状鉄道「北野桝塚駅」徒歩11分 |
ご自宅にお札は祀られていますか?
実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、
南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。