知多郡南知多町

神宮干鯛調製所(愛知県知多郡南知多町篠島)

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

神社紹介

神社名 御贄干鯛調製所
鎮座地 知多郡南知多町大字篠島中手島
御祭神
旧社格
創 建
神名帳
境内社
例祭日
御朱印
H P

参拝日:2018年10月31日

篠島観光協会による紹介HP

http://shinojima-matsuri.jp/october.html

神宮司庁による干鯛調製所の紹介HP

https://www.isejingu.or.jp/about/estate/seafood.html

※神宮司庁とは、伊勢神宮に関する事務をつかさどる機関になります。

御由緒

伊勢の神宮では古代から年間多くのお祭りが行われています。その中でも最も古く重要な三節祭(三大祭)であります十月の神嘗祭と六月十二月の月次祭には、篠島から調進される干鯛が神饌としてお供えされます。
このことは鎌倉時代の建久三年(1192年)に神宮の一年間の祭典を記した「皇大神宮年中行事」に見えるのが最も古い記録です。
又、御領地の事を記録した「神鳳抄」には、志摩国答志郡篠島との記述も見え、古代には古代志摩国(現三重県)に属していました。
現在も篠島の御料干鯛調製所から、干鯛は絶えること無く昔の姿のまま奉製され、神宮への調進が続けられています。
一年間に調進されます干鯛の数は五百尾余にも及びます。

「現地説明板」より

知多四国霊場を行く

知多四国霊場三十九番札所である「金剛山 医徳院」での納経を終え、次の目的地は日間賀島にある三十七番札所「魚養山 大光院」を目指して、篠島から日間賀島への定期船に乗る予定なのですが、まだまだ日間賀島行の高速船までは時間があったので、伊勢神宮の干鯛調製所に向かう事にします。この篠島訪問の前、テレビのニュース番組で篠島の「おんべ鯛奉納祭」が取り上げられていて、篠島に行く時に是非寄っていこうと思っていた場所でもあります。

訪問記

令和元年は10月12日に神宮に篠島で作られた干鯛を奉納されます。この奉納を「おんべ鯛奉納祭」と称している様です。実際は、6月、10月、12月の三節祭の時に奉納されている様なのですが、神嘗祭への奉納に合わせて10月を本祭とされているようです。

篠島の祭礼」より

昭和三年(1928年)に途絶えてしまった「おんべ鯛奉納祭」ですが、平成十年(1998年)に古来の作法の則って復活したそうです。70年の時を経て復活したわけですね。

中手島

渡船ターミナル脇の防波堤にそって北側に歩いていくと、突き当りに見える海沿いある山みたいに見える場所が中手島になります。そもそも、建っている場所は埋め立て地であり、元々は其の名の通り篠島とは別の独立していた島になるのですが、昭和四十七年からの埋め立て工事によって篠島と中手島、小磯島が陸続きになったそうです。

因みに、上記写真の右側のフェンスで囲まれた場所は、元々ゴルフ場だったそうですが、現在は閉鎖されてしまっているようです。・・・Google先生によるとその昔、吉田拓郎の屋外コンサートがゴルフ場オープン前のイベントで行われた様です。

もう少し近づいてみました。
陸続きになってしまっていますが、今でもこの中手島は伊勢神宮の社領になっているんだとか。只こちらから見ただけでは神宮の所領という事は解りませんね。

中手島入口から調製所へ

先ほどの防波堤沿いの道を進み、突き当りを右に進むと、柵越しに神明鳥居が見えてきます。どうやらここが干鯛調製所への入口になるようです。柵の中には鳥居の向かって右側に入口があるので、柵の中に入り、鳥居を潜っていきます。

鳥居を潜ると、石段の参道?が続いています。鳥居を潜るとすぐに調整所があるのかな?とおもっていたのですが、どうやら中手島の頂上付近に調製所があるようで、想像以上に階段を上っていく形になりました。といっても、実際の所はそんなに距離がある訳ではないのですが。

石段が終わり、木々の向う側に調製所の建物が見えてきます。ここだけを見ると、すぐ近くは海であることを忘れてしまいそうな風景です。

干鯛調製所

たぶん、鳥居の据えられているこちらの建物が干鯛(おんべ鯛)を保存する建物だとはおもうのですが。

この調整所では、建物が二棟建っており、詳しいことはわからないのですが、右手の建物は、鯛を内蔵などを取り出す作業が行われる場所なのではないかな?と想像しているのですが。

ところで、調整所にある鳥居なんですが、これ「黒木鳥居」と呼ばれるものみたいです。造りから見て鳥居の原型ともいえる様式なんだとおもうのですが。
この黒木鳥居なんですが、実は日本で数か所しかない非常に少数派の鳥居様式になりますす。
・伊勢神宮関連の施設
・篠島の干鯛調製所
・伊勢市二見町の御塩浜
・鳥羽市国崎町の御料鰒調製所 等
・京都嵯峨野の野宮神社

参拝を終えて

渡船ターミナルの近くに掲げられている看板になります。「おんべ鯛」と書かれてわかる方がどれだけいらっしゃるのかな。簡単に説明すると「塩漬けされた鯛を干した鯛」になるみたいなのですが、神宮に奉納する干鯛以外は作られていないのかどうかは不明・・・。

渡船ターミナル前に置かれていた「おんべ鯛」のモニュメント・・・。

自分も最初「なんで鯛?」と思ったのは・・・・。

地図で鎮座地を確認

ご自宅にお札は祀られていますか?

実家には神棚はあっても、今お住いの所には神棚がない方も多いかと思います。神棚には、日本の氏神である"天照大御神"とご自身がお住いの氏神様のお札を掲げると御神徳が宿るとされています。
賃貸住宅などに住まわれて簡単に神棚を掲げられないという方もお勧めなのが、

https://amzn.to/2PsGN9s

南向き、もしくは東向きになる様に、そして目線の高さより上になる様に、棚などの上において頂くとよいかと思います。是非、皆様もご自宅に神棚をご用意いただき、御札を納めてほしいなと思います。

神社誌作成プロジェクト

次の目的地は?

篠島を後にして、日間賀島にある知多四国霊場三十七番札所「魚養山 大光院」を目指します。

-知多郡南知多町