安城市

古井戸(愛知県安城市古井町)三河四名井

2020年6月15日

令和四年新企画のお知らせ

新企画「愛知県下新十名所」

 新愛知新聞社が昭和二年(1927年)に「愛知県の新十名所を読者投票で決定する。」というイベントを実施します。愛知県下を狂気の投票合戦へと誘ったこのイベントへの投票総数は驚異の1400万票以上。また、100票以上の投票を集めた名所候補は67カ所にも上ります。2022年、当サイトではこの67ヵ所の名所を巡り紹介していこうと思います。

史跡名古井戸跡
所在地愛知県安城市古井町字井ノ池地内
備 考安城市指定史跡

訪問日:2019年9月26日

史跡概要

「三河四名井」と呼ばれるの井戸の一つになります。「安城市の桜井、古井、藤井、そして西尾市の浅井」という四つの地名の由来を伝えています。現在でも、「桜井戸跡」、「古井戸跡」、「藤井戸跡」は史跡として残っていますが、西尾市にある浅井戸跡は残っていない様です。

 新幹線の高架からすぐ南側に古井戸跡があります。本来は田圃の中にあったようなのですが、圃場整備もあり、現在の場所に移されたようです。その為、石碑の横に石造りの井戸枠がおいてありますが、井戸が彫られているわけではありません。

 以前紹介した「藤井戸跡」と同じように、伊勢神宮の境内地を決めたといわれる、「倭媛命」所縁の井戸とされている様です。

歴史探訪

 「三河四名井」と呼ばている井戸跡の一つである「古井戸跡」を訪問します。由来でも書きましたが、「桜井神社/紹介記事」や「藤井戸跡/紹介記事」でも出てくる「倭媛命」に所縁のある場所であると伝えられています。古来より矢作川沿いの中島の地は伊勢神宮の神領であったと言われており、中島と対岸に位置する場所にある桜井や古井も伊勢神宮の影響があったと考えるのが妥当かと思います。そんな中で伊勢神宮の場所を決めたとされる倭媛命のとのエピソードが生まれてもおかしくないのかなとは思います。

 古井町は旧碧海郡桜井町ではありませんが、地理的に見て桜井と古井は同じ勢力圏に属していた感じがします。是非、隣町ですが桜井町の歴史にも触れてみてください。

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訪問記

 ストリートビューを見ても分かる様に、東海道新幹線の高架路線を見る事が出来る場所に古井戸跡があります。集落地ある為、周囲に駐車場はないので、邪魔にならない場所に停めて歩いて現地に向かう必要があるかと思います。

 「倭媛命御井戸跡古井」と彫られた石柱と石造りの井戸枠とコンクリート製の土台が置かれた「古井戸跡」になります。本来はこの近くの田圃の中に井戸跡があったそうですが、圃場整備などにより道路沿いのこの場所に移されたそうで、現在井戸穴は存在していないようです。

 古井戸跡と倭媛命の関係はよく解りませんが、桜井神社の近くでもあり、何らかの所縁があるのでしょうね。

 ここ古井戸に設置されている安城市教育委員会にようる説明板になります。異説前野井戸の様子なども分かり、この井戸を中心にして集落があった事がわかっているようです。

地図で所在地を確認

史跡名古井戸跡
所在地愛知県安城市古井町井ノ池地内
最寄駅あんくるバス2号桜井線「古井町内会バス停」徒歩3分

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