ONE POINT
徳川家康がそれまでの名「元康」から「家康」に改称する切っ掛けとなった伝承が残る一宮市光明寺に建つ天台宗の寺院である遍照山光明寺の紹介です。
寺院紹介
寺院概要
寺院名 | 遍照山光明寺 |
所在地 | 愛知県一宮市光明寺字天王裏二〇三番地一号 |
創 建 | 白鳳六年(677年) |
宗 派 | 天台宗 |
御本尊 | 薬師如来坐像 |
霊 場
霊 場 | 尾張国四郡大師霊場 七十三番札所 葉栗二十一大師 十二番札所 |
前札所 | 霊 場 | 次札所 |
---|---|---|
普門寺 | 尾張国四郡大師 | 観音寺 |
観音寺 | 葉栗二十一大師 | 普門寺 |
文化財
国 宝 | |
国指定 | |
県指定 | |
市指定 町指定 村指定 | 木造薬師如来坐像 |
参拝情報
御朱印 | 〇 |
URL | ー |
駐車場 | 〇 |
参拝日 | 2022年3月23日 |
御由緒
伝承では白鳳年中(参道入口の寺号標には白鳳六年)に建立された古刹になります。
この光明寺の寺名が広く知られる事となったある伝承があります。
青井意足と徳川家康
永禄三年(1560年)、桶狭間の戦いで今川義元が討たれ独立を果たした松平元康と今川義元を討ち取った織田信長が永禄六年(1563年)に後に織田信長が本能寺の変で討死するまで続く事になる「清州同盟」が結ばれた。
光明寺に伝わる伝承によると、清州同盟が締結された夜、織田家と松平家の間で酒盛りが行われ、織田信長が酔い覚ましと称して松平元康を連れ出し、共に馬を走らせて光明寺近くにあったという「光明寺城」に向かったという。この城から北に建つ稲葉山城を見ながら「美濃を制する者が天下を制するか」と話したという。
そして、織田信長は光明寺に滞在していた「青井意足」を紹介した。この青井意足は豊前宇佐郡の生まれと称しているようですが、別の伝承では光明寺城主神戸氏の一族でるともしています。
青井意足は「源八幡太郎義家の軍法」を伝える人物であるとし、織田信長もこの義家の軍法を手に入れたかったというが、織田氏は平家の流れを組む一族であることから断られていたとし、信長は元康に青井意足を紹介したという。この時には松平元康は新田氏の流れを組む源氏であると称していたのかは不明ですが・・・。
元康は数日にわたり光明寺に滞在し、青井意足より源八幡太郎義家の軍法を授かったという。この軍法を継ぐ者は名前に“義”か“家”を継ぐ事になっており、元康は今川義元の名から授かった「元」を「家」に変え、松平家康と称するようになった。その後、朝廷を巻き込んで「徳川」に改称したのは有名な話ですね。
御朱印帳の保管に
数年前より非常に集める方が増えた「御朱印」ですが、皆様は御朱印帳はどうやって保管していますか?神社・仏閣を廻って御朱印を受けているとあっという間に御朱印帳の冊数が増えていきますが、そのまま棚などに置いている方が多いのでは?。せっかくお受けした御朱印ですので、日本では古くから着物を始めとして大切なものを保管する為に使われていた「桐箱」に入れて保管した方がよろしいかと思います。
ぜひ、皆様も桐箱に御朱印帳を保管されてみたらいかがですか?
参拝記
県道182号線「光明寺交差点」から100mほど西側のところに今回参拝する光明寺の参道入口があります。遍照山光明寺と彫られた寺号標が目印になりますね。駐車場は参道を進み山門手前にかなり広い参拝者駐車場が用意されているので安心して車で参拝する事ができます。
参道入口
昭和十年に建立され、側面に光明寺の開創が白鳳六年であると彫られた寺号標になります。
真っ直ぐ伸びた参道の先に八脚門の山門が見えています。
山門
光明寺の山門は八脚門に設けられた「間」部分に仁王像が奉安された仁王門になります。倒壊防止の為にかなりゴツイ鉄製の支え柱が設置されています。
手水舎
木造瓦葺六本タイプの手水舎になります。手水舎にも倒壊防止の支え柱が設置されています。
大師堂
入母屋造瓦葺妻入の向拝が設けられたこの御堂は葉栗廿一大師の十二番札所となっているようです、毎月21日の弘法大師の月命日には御堂が開けられているんだとか。
本堂
入母屋造瓦葺平入の向拝が設けられた本堂になります。こちらの本堂に一宮市指定文化財となっている薬師如来座像が安置されているようです。
御朱印
御朱印を頂けるという情報がありますが、当方では確認していないので注意してください。
参拝を終えて
なかなかの迫力の仁王像です。
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やはり、旅先の情報はネット検索もいいですが、るるぶなどの旅行ガイド雑誌が一番ではないかなと思います。ネット情報はどうしてもディープになりがちで、いざ旅行に行こうと思っても、俯瞰的な情報が不足しがちな気がします。 やっぱり、"るるぶ"を見ながら、旅の予定表を作っていくのも、旅行の醍醐味ですよね。
所在地を地図で確認
寺院名 | 遍照山光明寺 |
所在地 | 愛知県一宮市光明寺字天王裏二〇三番地一号 |
最寄駅 | 鉄道: バス:名鉄バス「光明寺バス停」徒歩3分 |
寺院・霊場巡りの際のバイブルに
元々、当サイトは神社巡りを通じて、皆様の住んでいる所にある"村の鎮守の神様"と呼ばれる神社を紹介してくサイトを目指していたんです。むしろ寺院については、縁遠いものとおもっていたんですよね。しかし、ちょっとした御縁で弘法大師霊場に出会い、そして愛知県では一番活動が盛んな"知多四国霊場"を巡礼、結願する事になりました。でも、神社の事はある程度知識があっても、寺院については未知の世界だったので、少しでも巡礼の時に役に立てばと思い、こちらの本を読ませて頂いております。
少しでも巡礼の時にお役に立てる事もあるかと思います。是非一度読んでみてくださいませ。